科目名 |
有機化学序論 |
担当教員 |
西郷 和彦 |
対象学年 |
1年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B106 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
月3,木3 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
|
備考 |
|
授業の詳細1 |
有機化学序論
講義の目的 有機化学の体系を理解するため,有機分子の構造と基礎的な有機化学反応の関係について学習する.日常生活に必要な有機化合物を合成する反応や生体機能を司る反応を理解するため,この講義では講義計画の項に示す基礎的事項の学習を中心とする.
講義の進め方 マクマリー著「有機化学概説第6版」(下記)を教科書として用い,有機分子の構造と反応性の理解に必要なキーワードの習得を中心にする.毎回の講義では,演習問題を課して基礎的知識の理解を深める.なお,本講義は「有機化学」の講義と連携している.
達成目標 1. 有機分子の構造理解の基礎を習得する. 2. アルカン・アルケンの構造を通して有機化合物の性質の基礎を理解する. 3. アルケンへの付加反応を通して有機反応の仕組みの基礎を理解する. 4. ベンゼンに代表される芳 香族化合物の構造と芳香族求電子置換反応を理解する. 5. 有機化合物の立体化学について理解する. |
授業の詳細2 |
講義計画 1,2. 構造と結合 ・有機化学の体系を概観する. ・原子の電子 配置,混成軌道,酸と塩基について学習する. ・分子を作り上げている化学結合は,イオン結合,共有結合,配位結合,金属結合に大別される.これら の結合の特徴を概説する.共有結合の性質と原子の電気陰性度を学習する. ・有機分子の構造を特徴付ける種々の官能基とIUPAC (国際純正応用 化学連合)命名法について学習する.
3,4. 有機化合物の性質 ・炭素と水素から構成されている化合物の中で,炭素-炭素一重結合(σ結合)しか持たない分子はもっとも反応性に乏しい. σ結合を持つ分子の性質と σ結合の回転による分子の構造変化を学ぶ. ・シクロヘキ サンの構造的特徴を学習する.
5,6. 有機反応の性質 ・化学結合の組み変えを付加反応,脱離反応,置換反応,転位反応から学ぶ. ・反応がいかにして起こるかを分子の中の電子の動きから学ぶ. ・遷移状態,反応中間体を理解し,反応の仕組みを学ぶ.
7. 中間試験
8,9. アルケンとアルキンの化学 ・代表的な π結合である炭素-炭素二重結合を有するアルケン(オレフィン)への,塩化水素,水あるいは水素分子の付加を例に取り,反応性と選択性に関する基礎的事項を学習する. ・炭素-炭素二重結合が連続してつながった分子である共役ジエンを例に, 共鳴理論を理解する. ・オレフィンを重合させ高分子化合物を合成する反応を学ぶ. ・アルキン(アセチレン)の化学反応の概略を学ぶ.
10,11. 芳香族化合物 ・ベンゼンに代表される芳香族化合物の構造と芳香族求電子置換反応の概要を学習する. ・芳香族化合物の反応性と配向性を理解するための基礎理論を習得する.
12,13. 立体化学 ・生体機能を学ぶためには有機化合物の立体化学の知識を必要とする.立体化学の基礎的事項であるキラリティー,光学活性,光学異性体,ジアステレオマーなどを習得する.
14. 演習 これまでの授業で学んだことについて,演習問題を用いて復習する
15. 期末試験 |
授業の詳細3 |
成績評価 小テストおよび試験で目標の達成度を評価する. AA:達成目標を完全に理解しており,説明ができる. A:達成目標について十分に理解しており,説明ができる. B:達成目標をほぼ理解しており,説明ができる. C:達成目標の理解はできている. F:Cに定める到達度に達していない.
◇テキスト: マクマリー著「有機化学概説第6版」,伊東椒・児玉三明訳, 東京化学同人
◇参考書: マクマリー著「有機化学(上),(中),(下)」,伊東椒・児玉三明訳,東京化学同人
◇ 履修上の注意: 「基礎化学」の単位取得者あるいは同等の学力を有する者を受講対象者とする.
◇備考: 補助教材として HGS分子模型を使用する.
◇履修前の受講が望ましい科目: 「基礎化学」 |
授業の詳細4 |
|
授業の詳細5 |
|
授業の詳細6 |
|
授業の詳細7 |
|
授業の詳細8 |
|
授業の詳細9 |
|
授業の詳細10 |
|