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タイトル「2010年度シラバス」、フォルダ「2010年度シラバス?環境理工学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 計測と解析 
担当教員 成沢 忠 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 B−WS  開講学期 1学期 
曜日・時限 火1,金1  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 講義の目的
計測は科学技術の基礎である。歴史的に見ても、科学や工学技術の進歩にはいつも新しい計測技術の開発があった。
本講義の第一の目的は、現代の科学・工学分野で使われている計測技術の基礎を学び、その物理的意味を理解して、対象となる物理量の計測が正しくできることである。
また、第二の目的は、誤差、ばらつきを含む数値データの不確かさや信頼性を統計的に取り扱う数学的手法を学び、データの解析・評価技法を習得することである。

講義概要
講義の前半では、質量、時間、温度、圧力、電位など測定の対象となる基本的な物理量の定義と単位系を学び、それらを測定するための方法やセンサの種類など、計測工学の基礎を学ぶ。
後半では、誤差を含む数値データの統計的解析手法として、平均値、標準偏差、確率密度関数などを学び、ワークステーション室でコンピュータを使って、実習する。

達成目標
1 基本物理量の意味を正しく理解し、適切な測定器を選び、測定ができる。
2 数値データから平均、標準偏差値など基本統計量を算出できる。
3 Microsoft Excelを基本的な統計解析に適用できる。 
授業の詳細2 講義計画
1−2  計測体系
   本科目の講義内容の概要と目的を紹介し、国際単位系、計測用語などについて学ぶ。

3−7  計測工学
   基本物理量の計測法を学ぶ。圧力計測と電気計測については、具体的な測定器を例にとり、やや詳しく学ぶ。

8  中間試験

9−11 測定値の統計解析
   測定値にあるばらつきを統計的に処理し解析する手法を学ぶ。有効数字と誤差の伝搬基礎を学ぶ。平均値、標準偏差、分散を求める数学的手法と得られた結果の物理的意味を理解する。最小二乗法を使った回帰直線の求め方を学ぶ。

12−15 コンピュータを使った計測データの処理と解析
   表操作コンピュータ・ソフトウエア(Excel)における分析ツールの使い方を学び、基本統計量の算出とヒストグラム作成法を実習する。相関・回帰分析のためのツールの使い方を学ぶ。総合演習問題に取り組む。

    
授業の詳細3 成績評価
前半は中間テストを行う。後半は数回の課題に対する報告書で評価する。

AA: 中間試験と演習課題について、90点以上の成績を収めた場合
A : 中間試験と演習問題について、80点以上の成績を収めた場合 
B : 中間試験と演習問題について、70点以上の成績を収めた場合
C : 中間試験と演習問題について、60点以上の成績を収めた場合  
F : 中間試験と演習問題について、60点未満の成績を収めた場合

前半試験40点、後半演習課題60点、合計100点とする。


テキスト:森口繁一著、「統計的技法」日本規格協会(1989)ISBN4-542-50222-8
     嶋貫・大塚著、「実験データ処理に使うExcel活用法」、カットシステム ISBN783-092-8
参考書:1)「計測工学入門」中村邦雄著(森北出版、1994)ISBN4-627-66290-4
     2)「はじめての計測工学」南、木村、荒木著(講談社サイエンティフィック、2000)ISBN4-06-153954-X

レポートはA4サイズとし、所定のフォーマットで左上をステイプラーでとめること。


備考
履修前の受講が望ましい科目:現代物理学基礎、数学1,2   
授業の詳細4  
授業の詳細5  
授業の詳細6  
授業の詳細7  
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授業の詳細9  
授業の詳細10  


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