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タイトル「2010年度シラバス」、フォルダ「2010年度シラバス?情報学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 映像音響メディア 
担当教員 福本 昌弘 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 A106  開講学期 2学期 
曜日・時限 月4,木4  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 授業の目的
 現在の情報メディアの中心的な存在となっている映像・音響の振る舞いや信号の表現方法、扱い方を知ることは重要であり、それを理解し、扱うことを習得する。
 まず、映像と音声についての性質と情報源符号化について触れる。つぎに、MPEGなどに代表される種々の符号化法とその特徴を学ぶ。また、映像・音響信号を有益な情報として活用するために必要な信号処理方式などを修得する。これにより、その他の多様な情報メディアを含めて広く理解したうえで情報を扱うことができるようなるスキルを身に付ける。
 
授業の詳細2 授業の進め方
板書と資料を用いて行なう。きちんとノートをとり、予習・復習を行うことが理解への第一歩となる。授業の進度に応じて演習を実施し、理解度を確認する。

授業の目標
(1) 情報源符号化を理論的に理解できる。
(2) 映像の特徴を踏まえて代表的な符号化法を扱える。
(3) 音と聴覚の性質に基づいて音響信号を利用できる。
 
授業の詳細3 授業計画
1. 映像と音響
映像や音響を扱うための方法を概観し、この授業で扱う符号化や信号処理の目的を理解する。
2. 情報源符号化
情報を伝えるためには何らかのメディアに変換して記録する必要がある。情報理論における情報源符号化により効率的な符号について理解する。
3. ハフマン符号
情報源符号化のための最も基本的なエントロピー符号化法のひとつであるハフマン符号について学ぶ。
4. 演習 1.
情報源符号化とハフマン符号に関する演習を行う。
5. ディジタル画像符号化と量子化
画像のディジタル表現の方法を理解し、画像圧縮符号化の際の可逆/非可逆符号化と量子化について学ぶ。
6. 画素間相関
画像圧縮のための中心的な部分にあたる画像間相関除去について調べ、そのための直交変換について理解する。
7. 変換符号化
離散コサイン変換やウェーブレット変換など代表的な直交変換を用いた画像符号化方式とそれぞれの特徴を学ぶ。
8. 動き補償予測
動画像の特徴に触れた後、動画像圧縮符号化のために広く用いられている動き補償予測法について学ぶ。
9. 動画像符号化
動き補償予測を応用したMPEG方式など、動画像符号化方式を身につける。
10. 演習 2.
画像符号化に関する演習を行う。
 
授業の詳細4 11. 音波と室内音響
音波の基本的性質と室内空間での反射や残響といった音響特性について学ぶ。
12. 聴覚と音楽
まず、人間が音をどのように感じるかについて学ぶ。
つぎに、音楽の音響に関しての特性に触れる。
13. 電気音響変換
音を再生するために、音のデータの電気信号から振動へと変換する過程を理解し、音の記録と再生について学ぶ。
14. ディジタルオーディオ
音の波形を符号化してディジタル処理する流れを身につける。
15. 音のディジタル信号処理
音を情報として利用するために有益となる種々のディジタル処理とそのために必要なディジタルフィルタの仕組みについて学ぶ。
16. 演習 3.
音の性質と音響信号に関する演習を行う。
17. 試験
情報源符号化と映像・音響に関する総合的な試験を行い修得状況の評価を行う。
自筆ノートのみ持ち込み可とする。
18. まとめ
試験の結果を確認した後、模範解答を参考にしながら本講義で学習したことを振り返る。
 
授業の詳細5 参考書:
「映像情報メディア基幹技術シリーズ7 画像情報符号化」, 貴家仁志 編著, 吉田俊之,鈴木輝彦,広明敏彦 共著(コロナ社, 2008)
「基礎 音響・オーディオ学」, 小泉宣夫 著(コロナ社, 2005)

成績評価:
3回の演習と期末試験で達成度の評価を行う。
●AA:演習の全ての課題を理解でき、期末試験の問題をほぼ正確に解ける
● A:演習の全ての課題をほぼ理解でき、期末試験の全ての問題を部分的には解ける
● B:演習の全ての課題の基本的な考えを理解でき、期末試験の半分以上を解ける
● C:演習の全ての課題の基本的な考えを理解でき、期末試験の一部を解ける
 
授業の詳細6 履修上の注意:
・情報学群 情報とメディア専攻 専門基礎科目
・履修前提科目=「情報メディア概論」,「情報理論基礎」,「信号理論基礎」

・本講義のより詳細な情報は
http://www.info.kochi-tech.ac.jp/mfukumot/Lecture/ISM/index.html
に掲載する。

オフィスアワー: 火曜日 第5時限
 
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