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タイトル「2010年度シラバス」、フォルダ「2010年度シラバス?マネジメント学部専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 人的資源管理 
担当教員 各指導教官 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室   開講学期 2学期 
曜日・時限 時間外  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 【授業の目的 】
◎ 企業の経営資源には物的資源・金銭的資源・情報資源などがあるが,ここでの対象は人(ヒト)である。つまり、労働力を価値の高い人的資源として戦略的に活用するための管理について学ぶ。 
◎ この授業では,企業における人的資源管理の実例を用いながら人的資源管理の理論を体系的に学んでいく。
◎ この授業の目的は,組織における人的資源の管理についての基本的な用語と総合的な考え方について理解するとともに,各領域における制度とその運用について基本的な知識を修得することである。

【授業の進め方】
◎はじめに,人的資源管理論の歴史的変遷について,各理論の人間観の移り変わりをみていく。
◎次に,現代の企業経営における人的資源管理の機能について学習する。 その最初は,企業を取り巻く環境と,企業内部のマネジメントのしくみ,その中の人事部門の機能について学ぶ。
◎ そして,人的資源管理の3つの領域(雇用管理,報酬管理,労使関係管理)について制度や運用,およびそれらの考え方について順次学んでいく。さらに,人的資源管理にまつわる現代的な論点について学習する。
◎ この授業は,3日間にわたる集中講義で、14部の講義と最終試験からなる。講義の合間に小テストを実施し,一定のまとまりある学習内容について復習する。その結果は成績評価の一部に利用する。

【達成目標】
この授業の達成目標は,次の3項目である。
[1]人的資源管理の体系,およびその背景・歴史・考え方などを理解できる
[2]人的資源管理の3つの領域における制度と運用についての基本的知識を習得し,概念や用語の意味が理解できる
[3]現在の人的資源管理の課題について、その解決のための施策、および企業の導入ケースを学び,それらを応用して考察できる
 
授業の詳細2 【授業計画】

1.人的資源管理とは
 まず,人的資源管理とは何かを理解する。その概念,および歴史や現代的課題を概観し,人的資源管理の要点を理解する。最後に,この授業科目の全体のあらましと成績評価について説明する。

2.人的資源管理の歴史的変遷(1)
 テイラーの科学的管理から人間関係論までについて,人間を管理する手法の解説と,現代企業への応用を制度などの事例をあげて学ぶ。また,それらの管理における人間観のちがいを学習する。

3.人的資源管理の歴史的変遷(2)
 マズロー,マクレガー,アージリスなどの行動科学論の諸理論について,順に解説していく。その上で,先の外的刺激に依存する管理方法と,行動科学論の内的刺激による管理方法のちがいを学習する。

【小テスト】
*諸理論と人間観の歴史的変遷を確実に理解できているかどうかを確認する。
*問題は授業で使用するテキスト内容のレベルである。

4.現代の企業経営と人的資源管理
 現代の企業経営の特徴と人的資源管理に関する今日的課題について学習する。そのなかで、ワーク・シェア、ディーセント・ワークなどの考え方と実態について考察する。

5.雇用管理
 企業の入り口から出口まで、つまり採用、配置、異動、キャリア形成、雇用調整、定年、継続雇用について、政策および法律上の規制および企業の制度と運用について学ぶ。

6.人事制度
 日本的経営の能力開発・人事考課・昇給・昇格・賃金管理を結びつける職能資格制度の概念を理解し、その長所と短所について学ぶ。

7.賃金管理
 賃金の概念、賃金決定の方法と考え方について学習する。そのなかで、年功賃金、成果主義賃金などの概念と実態について考察する。

8.昇進管理
 企業内昇進の意味について理解し、管理職および専門職の仕事内容と処遇について学習する。そのなかで、男女共同参画のためのポジティブ・アクションについても触れる。

 
授業の詳細3 9.労働時間管理とワーク・ライフ・バランス
 日本企業の課題である労働時間の短縮とフレキシブルな働き方について学習する。そのなかで、ワーク・ライフ・バランス、フレキシブル・ワーク・アレンジメントなどの考え方について学び、国際比較を行う。

10.能力開発と企業内訓練
 能力と能力開発の概念およびその必要性について学習し、職場での多様な能力形成方法を企業のケースを通して学ぶ。

【小テスト】
*雇用管理・報酬管理の基本を理解できているかどうかを確認する。
*問題は授業で使用するテキスト内容のレベルである。

11.雇用形態 − 正規雇用と非正規雇用のちがい −
 最近の日本企業における雇用形態の多様化について統計的な数値から実態を把握し、雇用の多様化の意味について正規雇用と非正規雇用、および直接雇用と間接雇用のちがいから学習する。

12.福利厚生
 企業福祉の目的と現状の課題について学習し、その体系と、そのなかにおける法定福利厚生の制度と企業負担の意義について、その歴史的背景や国際比較を通じて考察する。

13.労使関係管理
 日本的労使関係および労働組合について国際比較の中でその特徴およびメリット・デメリットを学習するとともに、近年の個別労使関係と紛争の多発について考察する。

14.これまでの授業の総括
これまでの小テストの結果を検討し,各自がこの授業の目標に達しているかどうかを自己点検する。また,最終試験について案内する。

15.最終試験 
* 人的資源管理の基本を体系的に理解できているかどうかを試験によって確認する。
* 試験問題は授業に使用するテキストにある演習問題のレベルである。
* 授業の到達目標の[1]人的資源管理の体系,およびその背景・歴史・考え方、[2]人的資源管理の3つの領域における制度と運用についての基本的知識、[3]現在の人的資源管理の課題とその解決のための考え方、および施策やケースについて応用して考察できるが達成されているか否かを確認できる問題を出題する。

 
授業の詳細4 【成績評価】
 成績を評価するための小テストおよび最終試験で出題される問題を次の3通りに分類する。

[基本用語の理解]  
[理論についての基礎的理解]   
[課題解決に向けた応用力]  

 ひとつの分類の問題を総合して7割以上解くことができた場合,その分類を合格したものとする。ただし,各分類の合格判定に,小テストおよび最終課題の結果を加味することがある。

 成績評価は次のようにするが,その詳細は最初の授業時間に説明する。

◆C:[基本用語の理解]を合格した場合
◆B:[理論についての基礎的理解]および[課題に向けた応用力]を合格した場合
◆A:上記3分類のすべてに合格した場合
◆AA:小テストも含め,すべての目標を完全に達成したと認められた場合


◇テキスト
 『新しい人事労務管理』(第3版),佐藤博樹・藤村博之・八代充史 共著(有斐閣アルマ,2008)ISBN 978-4-641-12324-3
必要に応じて補助テキストを授業中に配付する

◇参考書
 『マテリアル人事労務管理』(新版),佐藤博樹・藤村博之・八代充史 共著(有斐閣,2006)ISBN4-641-16283-2

◇備 考
 「                   コース」         科目 (履修登録必須科目)
 
授業の詳細5  
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