科目名 |
国際建設コンサルティング |
担当教員 |
草柳 俊二 |
対象学年 |
1年,2年 |
クラス |
院:専門001 |
講義室 |
B103 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
月3,木3 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
|
備考 |
|
授業の詳細1 |
講義の目的:我が国の公共事業の執行形態は発注者と受注者の二者構造となっている。民間建築契約は発注者、受注者、設計者の三者形態となっているが実態は二者構造と変わらない。一方、国際建設市場では、プロジェクト執行を行う発注者、プロジェクト遂行を担う受注者、そしてプロジェクトを管理するコンサルティングエンジニアの三者構造の執行形態を基盤としている。 国際建設プロジェクトのマネジメントにおいてコンサルティングエンジニアの果たす役割は極めて重要なものとなってくる。この講義は国際建設プロジェクトのマネジメントをコンサルティングエンジニアの観点から捉え、実践的なマネジメント技術の習得を目指すものである。 |
授業の詳細2 |
講義の進め方:国産建設プロジェクト遂行の管理者として必用なマネジメント技術を、契約管理を中核に学んで行く。国際契約約款として使用されているFIDIC約款の内容を学び、コンサルティングエンジニアの機能の認識、発注者と受注者に対する実質的業務について講義を行ってゆく。 |
授業の詳細3 |
達成目標:コンサルティングエンジニアとしての国際建設プロジェクトのマネジメント技術を学ぶ。日本の契約約款と国際契約約款(FIDIC約款)の理解。 |
授業の詳細4 |
講義計画: 1.「国際化の進行に伴い発生する社会問題」 国内の国際の進行に伴い発生している問題の実態とその原因を分析する。 2.「国際開発プロジェクトの現状と動向」 国際開発プロジェクト、開発途上国の現状と課題、国際機関による援助と日本のODA、円借款プロジェクトの概要、プロジェクトサイクルにおける契約マネジメント、円借款プロジェクトの事例。 3.「コンサルティングエンジニアーの必要性 三者構造執行システム」 社会資本整備プロジェクトにおけるコンサルティングエンジニアの業務:企画、計画、グランドデザイン、マスタープラン、設計、入札、F.S、P.I、プロジェクト管理。 4.「国際協力の実体と新しいスキーム」 ODAの現状と実態。有償資金プロジェクトと無償資金プロジェクトの仕組み。人材開発型ODAの新たなスキームについて。 5.「PMBOKと建設プロジェクトのマネジメントシステムの構築」 PMBOCKの内容。リスク管理。コミュニケーション管理 6.「契約管理業務に関する基礎知識」 建設プロジェクトと建設契約の特徴。不完備契約とは。本の公共工事契約と国際建設契約の相違。国際契約の基礎。契約の成立とその解釈。契約書の構成。記録と文書管理の重要性。 7.「国際建設標準契約約款:FIDIC約款(1)」 FIDIC約款の種類。FIDIC土木建築請負契約約款(Read book)の条項構成と1条から50条の内容。 8.「国際建設契約管理 FIDIC契約約款(2)」 FIDIC建設契約約款の主要条項解説(51条‐72条)。FIDIC建設契約約款1999年版の特徴 9.「プロジェクト発注・調達管理(1)」 調達プロセスの重要性。JBIC調達ガイドライン。JBIC標準入札書。入札と調達のプロセス。事前資格審査。 10.「プロジェクト発注・調達管理(2)」 入札図書の内容と作成の留意点。入札評価の内容と留意点。契約の手続き。 11.「プロジェクトの入札と契約の準備」 国際建設プロジェクトの入札。入札書類作成とその留意点。 12.「契約クレーム技術と交渉技術」 追加費用と工期延伸請求交渉の知識と実践。 13.「契約紛争の解決(1)」 建設契約に関わる紛争対応の知識と論理。 14.「契約紛争の解決(2)」 建設契約に関わる紛争対応の知識と論理。「契約紛争交渉の実践」 15.建設産業のコンプライアンスに付いて考える |
授業の詳細5 |
テキスト: 参考書:「21世紀型建設産業の理論と実戦」 成績評価:出席点30%。レポート3回 合計70% 備考:この講義は学部の講義「プロジェクトマネジメント」で学んだことを国際建設プロジェクトでの実務と言った観点から捉え、より詳細かつ実践的なマネジメント技術を学ぶものである。 履修前の受講が望ましい科目: 学部科目「社会システム工学概論」、「プロジェクトマネジメント」、「コンストラクションマネジメント」、大学院科目「国際建設マネジメント」 |
授業の詳細6 |
|
授業の詳細7 |
|
授業の詳細8 |
|
授業の詳細9 |
|
授業の詳細10 |
|