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タイトル「2010年度シラバス」、フォルダ「2010年度シラバス?大学院 専門領域科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 品質工学 
担当教員 山口 信次 
対象学年 1年,2年,3年  クラス 院:専門001 
講義室   開講学期 1学期 
曜日・時限 時間外  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 [授業の概要と目的]
 企業で製品開発をする場合、ばらつきを考える必要があります。ばらつきを減らした安定的な設計をするにはSN比(シグナル・ノイズ比)と感度を考えるパラメータ設計(2段階設計)が必要です。これを田口玄一先生が開発されました。これにより、アメリカの自動車産業は復活し、田口先生は自動車殿堂入りしています。これを発展させたパターン認識によるT(タグチ)法という方法があり、地価の予測、プロゴルファーの賞金の予測など、多くの分野、経営分野にも使われています。この手法を理解し、経営の手法として活用することを学んでゆきます。実際に、データを集めて、計算をやってみましょう。また、その他の技法として、品質機能展開(QFD)・革新的発明技法(TRIZ)の基礎も学習します。
・この手法は工学分野だけでなく、経営分野にも適用が可能で、実験計画を立てる際に省力的手法として、応用範囲が広いものです。
[授業の進め方]
◎講義の一部はロバストデザインの権威で、本も出版され、コンサルタントもされている森輝雄先生を特別講師としてお招きし、直交表の応用をやさしく解説していただきます。
◎パソコンを持ってくること。それに、事前にエクセル事例を送付するので、コピーし入れておくこと。簡単な課題をやって理解を深めます。また、実験で使う味見用の紙コップ(50CC程度)を10個100円ショップで購入持参してください。
◎T法は使うのが容易ですので、是非実例でトライしていただきたいと思います。重回帰分析よりも容易に使え、結果と因子を式で表現することが可能になります。
 
授業の詳細2 [達成目標]
本講義における達成目標は以下の通りです。
◎品質工学・ロバストデザイン・タグチメソドとは何かを理解できるようになる。
◎直交表の考え方の理解・パラメータ設計の理解をする。
◎シグナル・ノイズ(SN)比の理解。パターン認識によるT法の使い方を理解し、実務に向けてのツールとして、活用できるようにする。
◎その他の手法:品質機能展開・TRIZ(革新的発明技法)の考え方を理解する。
 
授業の詳細3 [授業計画]
1.イントロダクション
講義の概要と進め方について説明します。成績評価基準(出席、提出物)について示します。
2.ロバストデザインの全体紹介:品質工学入門(PPで簡単概説)・「タグチメソドがわかる本」を解説する。説明キーワード: SN比、静特性、動特性、標準SN比
3.MTシステムの紹介:「入門MTシステム」の最初の部分を説明。「MTの手順」
キーワード: T法、マハラノビス・タグチ・システム、
4.直交表の習得(森先生)
キーワード: ビジネスデータ情報、直交表の原理
5.直交表の習得(森先生)
キーワード: ビジネスデータと直交表の種類
6.直交表の習得(森先生)
キーワード: 直交表のビジネスデータの取り方と解析事例
7.MTの事例紹介:「地価の事例」紀要の事例紹介(ロバストとT法)
キーワード: 地価、計量経済学への適用、こま・ブーメラン・竹トンボなどへのT法の適用
8.田口思想の紹介:「田口先生の講話」から紹介
キーワード:信頼性のための機能性評価、 開発期間短縮のQE、文化を変えるQE,未然防止のQE
9.直交表を使った調査と解析(森先生)
キーワード: 商品間の優劣比較、洗濯条件の最適化
10.直交表を使った調査と解析(森先生)
キーワード: 塗装の最適化、
11.直交表を使った調査と解析(森先生)
キーワード: 設備の上限能力
12.製品開発全体の考え方:「開発と設計の効率化」の紹介。
キーワード: 開発のコンセプト、展開、構想設計、詳細設計、設計の検証
13.「第3世代のQFD」の紹介。
キーワード: QFDと他の手法の融合
14.QFDの事例紹介(「実践的QFDの活用」から)
キーワード:事例・サービス、ソフト、赤ワイン商品化、福祉、ビルメンテなど
15. TRIZ(革新的発明技法)の紹介(PPで簡単に解説)・まとめ(「経営5カ年計画のロバスト事例」など)
キーワード:アルトシューラー、矛盾マトリックス、39の技術パラメータ
 
授業の詳細4 [成績評価]
原則的に、出席状況、提出物の総合評価である。
F:不合格
C: 60点〜69点の評点を得た場合。
B: 70点〜79点の評点を得た場合。
A:80点〜89点の評点を得た場合。
AA: 90点以上の評点を得た場合。
*全出席はプラス点とします。
*授業中の発言は、内容によりプラス点とします。
*提出物は内容によりプラス点とします。
*総合計得点100点を超えた場合はAAです。
 
授業の詳細5 ? [テキスト]
◎教科書:−
◎随時プリントやケース教材を配布し使用します。
[参考書]
◎「タグチメソド・ポケット・ガイドブック」森輝雄 トレンドブックス(配布予定)
◎「タグチメソドの応用と数理」森輝雄 トレンドブックス
◎「品質工学概論」矢野宏 日本規格協会
◎「タグチメソドがよくわかる本 」長谷部光雄 秀和システム
◎「入門MTシステム」立林、手島、長谷川 日科技連
◎「開発設計の効率化」今野、中野、林、井上、安部、池田 日科技連
◎「実践的QFDの活用」赤尾、吉澤、新藤 日科技連
◎「第3世代のQFD」永井、大藤 日科技連
◎「図解 TRIZ」山田 日本実業出版社
◎「本当に役立つTRIZ」TRIZ研究会 日刊工業新聞社
◎品質工学会 ホームページ
◎「商品開発のための品質機能展開」赤尾洋二 日本規格協会 
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


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