科目名 |
野外環境実習 |
担当教員 |
村上 雅博,山下 慎吾,中村 勇兒 |
対象学年 |
3年,4年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
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開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
時間外 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
1 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
【授業の目的 】 ?本実習は、フィールド・サイエンスの原点である野外観測と基礎的な実験の方法およびデータの解析方法を学び、人間社会の多様性にかかわる生態学的な背景を考えることにより、身近な自然と水域環境についての理解を体験的に深めることを目的とする。 |
授業の詳細2 |
【授業の進め方】 ?本授業は、野外演習と講義(計8コマ)、2回のレポート作成からなる。 ?野外実習は前期の5月と6月の土曜日に各1回、計2回実施する。実験設備と安全確保の問題から受講対象は「環境科学専攻」とし、学生番号順に大きく2班に分かれて各班(1班、2班)同じ内容の実習を一週間ずらせて行うが、さらに各班は3グループ(各6名程度)にわかれて演習と発表を行う。 ?第1回目はガイダンス、講義、野外演習からなる。ガイダンスと講義において、全体計画、水域環境の概況、野外観測方法、実験方法、安全管理等についての基礎知識を習得する。そのうえで野外演習(江の口川/高知城堀を予定)において、水域環境(水質)に深くかかわる生物(生態系)の実地観測を行う。 ?第2回目は講義、屋内実験、発表からなる。講義では野外観測実験データの入力・整理と統計解析(Excel)の方法についても学ぶ。屋内実験では水質の時・空間変化について観測し動植物生態系との相互作用について学ぶ。野外観測と室内実験の知見をもとに、KUTキャンパスの水環境保全策を一例に、将来の環境モニタリング計画についてグループディスカッションを行い、最後に各グループによるモニタリング計画の発表を行う。 ?レポートの課題名と様式(フォーマット)については、第1日目のガイダンスにて説明する。第1回目のレポートは次回の第2回目演習日の前日まで、2回目のレポートは演習実施月の翌月の15日までに各自作成のうえ環境理工学群(4F)レポートボックスに全員提出すること。 |
授業の詳細3 |
【達成目標】 1.周囲の安全に気を配りながら積極的に行動し水域環境の基礎的な観測と分析を実行できる 2.水質と生物の相互作用に関わる観測項目の基礎概念と測定数値の示す意味を理解できる 3.既存のオープンソース・ソフトウエア―を活用して観測データの入力と基礎的な統計・空間解析ができる 4.自分なりのフィールド環境観測(モニタリング)計画案が検討できて、他者と議論しながら戦略的な環境保全のための環境モニタリング計画の案を示すことができる
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授業の詳細4 |
【授業計画(1日目)】 1. ガイダンス 全体計画と安全管理に関する説明 野外演習計画に関する説明 2. 講義 水域観測項目(水質と生物)の基礎概念について学習する 水質と水生生物の多様性と相互作用の関係について学ぶ フィールド観測・実験データの記録・整理・解析法 3. 野外演習 フィールド(江の口川/高知城堀の一部を予定)で、物理化学環境(水深、表面流速、水温、pH、E.C 等)の計測と生物(魚類、底生動物、水生植物)の観察を行い、現場でデータを記録・整理しながら野外観測・測定方法について体験的に学ぶ。 4. レポート作成 ?第1日目にフィールドで観察・観測した結果を整理してその意味について考察し、工科大のキャンパスの水環境保全を一例に、自分なりの環境モニタリング計画の案を含めてレポートにまとめる。レポートはOFFICEを使って作成し、プリント一部を[環境理工学群(4F)レポートボックス]に期日 [締め切り日:第1班:6月10日(金)、第2班:6月17日(金)] までに提出する。
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授業の詳細5 |
【授業計画(2日目)】 5. 水質サンプリングと水質分析 KUT構内の、湧水、水道水、下水処理水、池の水質のサンプリングと測定を行い、富栄養化の進む池の植物プランクトンの光合成による水質環境変化(DO、pH)のメカニズムとその意味を学ぶ。 6. 講義 野外観測実験データの入力・整理と統計解析(Excel)の方法について学ぶ 7. グループの討議と発表 工科大キャンパスの将来の水環境モニタリング調査計画の案をグループで討議し、その結果をパワーポイント(10スライド程度)にまとめて発表する。各グループの発表時間は15分、質疑応答15分とする。 8. レポート作成 工科大キャンパスの水環境保全を一例に、将来の水環境モニタリング調査計画を、自分なりの視点(目的、方法、期待される結果とその意義、等)を組み入れて作成する。レポートはOFFICEを使って作成し、プリント一部を[環境理工学群(4F)レポートボックス]に期日 [第一班・第二班:7月15日(金)] までに提出する。
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授業の詳細6 |
【成績評価】 成績評価は、野外環境実習への具体的な取り組み[積極性]、[レポート]、および[グループ発表]をあわせて行う。 [積極性]全日程に出席(60%)。観測・実験の実行(20%)。分類・解析技術の習得(20%)。 [レポート] 提出(60%)。水質項目の概念を理解(10%)。目的や方法の整合性(10%)。 水質と生物の 関係を理解(10%)。着眼点(10%)。 [グループ発表]議論に参加(60%)。内容の充実性(30%)。発表者(10%)。
AA:[積極性][レポート][グループ発表]にて各90%以上を獲得した場合 A:[積極性][レポート][グループ発表]にて各70%以上を獲得した場合 B:[積極性]と[レポート]にて各60%以上を獲得した場合 C:[積極性]にて60%以上を獲得した場合
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授業の詳細7 |
参考:
スケジュール (as of 02/04/11)
第1日目 [第一班:5/14(土)、第二班5/21(土)]
集合:09:00 高知工科大学・地球環境実験室(B153) 09:00-09:15 ガイダンス (全体計画:村上) 09:15-09:30 ガイダンス (野外演習計画:山下) 09:30-10:30 講義:水域観測項目の基礎概念と水生生物との関係(山下) 10:40-11:10 フィールド観測・実験データの記録・整理・解析法 11:10-12:00 移動 [KUTバス]:高知工科大学⇒高知城堀⇒江の口川(旭駅:サティー裏) 12:00-13:00 昼食 13:00-17:00 野外演習(1):物理化学環境(水深、表面流速、水温、pH、EC等)の計測 (山下/村上) 野外演習(2):生物観察(魚類、底生動物、水生植物)(山下/村上) 17:00-18:00 移動:JR高知商業前⇒(JR高知駅、JR後免、JR山田駅経由)高知工科大学 |
授業の詳細8 |
<第1回レポート> [環境理工学群(4F)レポートボックス] 提出締め切り日: 第1班:6月10日(金) 第2班:6月17日(金)
第2日目 [第一班:6/11(土)、第二班:6/17(土)]
集合09:00 高知工科大学・地球環境実験室(B153) 09:00-12:10 KUT水質サンプリング[湧水、水道水、下水処理水、池]と水質分析:水質(DO, pH, EC, 水 温)(山下/村上) 12:10-13:10 昼食 13:10-14:40 講義:野外観測実験データの入力・整理と統計解析(Excel)演習(山下) 14:50-16:20 各グループの討論にもとづく環境モニタリング計画の立案 (山下) 16:30-18:00 各グループの環境モニタリング計画の発表と総合討議 (山下/村上)
<第2回レポート> [環境理工学群(4F)レポートボックス] 提出締め切り日:第一班・第二班:7月15日(金)
? 注)野外実習は前期の5月と6月の土曜日に各1回、計2回実施する。実験設備と安全確保の問題から受講対象は「環境科学専攻」とし、学生番号順に大きく2班に分かれて各班(1班、2班)同じ内容の実習を一週間ずらせて行うが、さらに各班は3グループ(各6名程度)に分かれて演習と発表を行う。 |
授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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