科目名 |
イノベーション論 |
担当教員 |
冨澤 治 |
対象学年 |
1年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
K201 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
火3,金3 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
【授業の目的 】 企業にとって大事な2つの基本的な機能はマーケティングとイノベーションであるといわれている。本講義ではこの内イノベーションについてその本質を理解し、マネジメントを学ぶ上での基礎知識をつける。
【授業の進め方】 基本的に講義形式で行なう。最初に身近な事例を説明し、イノベーションとは何かの導入を行なう。続いてイノベーションに関する基礎的一般理論を学ぶと同時にいくつかのイノベーション事例を考察することによって理解を深める 授業は15回で各回の終わりに簡単な理解度評価を行う。また講義全体の中で2回の習熟度確認を行う。
【授業の目標】 イノベーションが、より経済的な価値を生み出す活動であることを体系的に理解する。 |
授業の詳細2 |
【授業計画】 1.身近にみられるイノベーション例 授業の目的、構成、概要の説明を行なったあと、まず徳島や高知の身近にみられるイノベーション例を解説する。
2.イノベーションと起業家 イノベーションが単なる発明でなく、経済的な価値を高める、あるいは創り出す活動であり「新結合」という概念で説明されることを示し、イノベーションによって経済が発展してきたこと、そしてそのイノベーションの担い手が起業家(アントレプレナー)であるという説を論ずる。
3.イノベーションの体系とその機会 イノベーションは「冨を生み出す資源を創造するもの」であるといえる。このイノベーションのためには多くの機会が存在する。ここではイノベーションにどのような機会があるのか、またこの機会をどのように捉えるかについて議論する。 |
授業の詳細3 |
4.技術のS曲線 新参企業が新しい技術をもって攻撃を仕掛けてきた場合、守りの経営に固執すると、新参企業に敗退することがしばしば起こる。ここでは技術の進化がS字型の曲線になることを示し、これを用いて攻撃側企業と防御側企業の関係を論ずる。
5.破壊的イノベーション 業界のトップ企業が,顧客の意見に耳を傾け,新技術に投資しても,なお技術や市場構造の破壊的(Disruptive)変化に直面した際,市場のリーダシップを失ってしまう現象に対してきわめて明快な解釈を示したクリステンセンの理論を学ぶ.
6.総括 パート1 前半講義の重要課題についてのまとめとイノベーション基礎理論の総括を行なう |
授業の詳細4 |
7.1回から7回までの講義内容についての習熟度確認を行う |
授業の詳細5 |
8.バリュー・イノベーションという考え方 既存の市場において新しい優れた価値を提供することで競争を無意味にし,その新しい価値から新しい市場を生み出すバリュー・イノベーションの考え方を論ずる.
9.知識経営と日本式イノベーション 日本的経営の特徴である「知識創造のプロセス」、日本の知識創造企業が持っている「型:クリエーティブ・ルーティン」の考え方を 飲料水「ダカラ」の事例に基づいて議論する。
10.創造的コスト削減 スズキの低価格バイク開発に見られる創造的コスト削減、キャノンにおける超小型デジタルカメラの開発事例について議論を行う。 |
授業の詳細6 |
11.小林製薬の事例 新製品の継続的開発、そのアイデアの出し方についてユニークな商品名でしられる小林製薬の事例等を眺めイノベーションの具体例を学ぶ。
12.京様式の経営 京都のイノベーティブな企業のいくつかを例にとって、イノベーションを支える組織、風土を眺め、オープン・水平分業の考え方を学ぶ。
13.イノベーションの普及 イノベーションの普及課程における採用者の分類方法、新しいイノベーションで主流市場に入る条件、完全製品という考え方を学ぶ。
14.総括パート2 後半講義の重要課題についてのまとめを行う。 |
授業の詳細7 |
15.これまでの講義内容全体についての習熟度確認を行う。 |
授業の詳細8 |
【成績評価】
成績の評価のため、毎回の授業で実施する理解度確認、全体で2回実施する習熟度確認の評価を総合して成績を つける。評価の配分はそれぞれ30%、30%、40%とする。
成績は総合点を100点満点換算で以下の通りとする。
90点以上 AA 80点以上90点未満 A 70点以上80点未満 B 60点以上70点未満 C
【その他】 テキスト 教材のプリントは授業中に配布する
参考書 イノベーション関係の書籍は多数あるが、比較的基礎的なものとして以下のものが推奨される。 これらの書籍を授業日程の進行に平行して読むことによって理解を深めてもらう。
1) ドラッカー 「イノベーションと起業家精神」、ダイヤモンド社 1997年 2) クリステンセン 「イノベーションのジレンマ」、翔泳社 3) 野中、勝見 「イノベーションの本質」 日経BP 2004年 |
授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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