科目名 |
オペレーションズリサーチ |
担当教員 |
中川 善典 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
K202 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
月4,木4 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
オペレーションズ・リサーチとは、一言で言えば、マネジメントを行う上での意思決定に関する問題を、数学的に定式化し、解を導き出すための手法を開発するための研究である。
ただし、経営学や統計学などのように体系化された学問であるというよりは、数学によって解決できそうな様々な問題を発見して、それを様々な方法で解くという、多くの活動の総称と考えたほうがよい。
それらの典型的問題や解法を網羅的に扱ってゆくという講義を行うこともできなくはないが、それはマネジメント学科の学生のニーズとはあまり合致しないと思われるので、本学科生が特に知っておくべきと考えるトピックだけに特化して、講義を進める。したがって、本講義は、「オペレーションズ・リサーチ」という言葉が通常指し示す範囲よりは、ずっと狭い範囲を扱うことを、ご了承いただきたい。 |
授業の詳細2 |
そのトピックとは、「回帰分析」である。組織は、常に将来がどうなるかを予測しながら、またその予測がどの程度外れるのかを考えながら、意思決定を行う。たとえば、肉まんを仕入れようとするスーパーの店長は、明日お客さんがどの程度の肉まんを買ってくれるかを考えながら、仕入れる最適の個数(最も利益が高くなる個数)を決定するだろう。
ただ、明日にお客さんがどう振る舞うかは分からないので、過去を参考にするしかない。ここで、もし過去に暑い日は肉まんが少ししか売れず、寒い日には多く売れていたという傾向を知っていれば、店長は明日の肉まんの売り上げ個数を、明日の天気予報を見ることによって予測することができるだろう。このように、過去のデータから一定の傾向を見出すために使われる手法の代表例が、回帰分析である。 |
授業の詳細3 |
回帰分析は、関心のある数(ここでは一日の肉まんの売り上げ個数)を、別の数(ここでは、その日の気温)によって説明する公式(数式)を作ってしまうことを目的とした分析である。別の例を挙げれば、不動産屋さんがつける土地の値段の単価は、その土地が最寄駅からどの程度離れているか、どのくらい広い道路に接しているか、などが与えられれば、かなり正確に説明できることが知られている。
受講者の皆さんが、回帰分析を題材として、「社会の現象を数式によって表現すれば、それを意思決定に役立てられることがある」という事実を実感してもらえたとしたら、本講義の目的が達成されたということになる。 |
授業の詳細4 |
講義は、2000円程度の教科書に沿って進める予定である。原則、購入してもらうが、事情があれば貸出をします。(ただし数量に限りあり)
なお、1年開講科目「統計学」と内容が関連していますが、「統計学」を履修していなくても、内容が理解できるよう、最大限の努力をします。ただし、数式が出てくることは、ある程度覚悟してください。 |
授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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