科目名 |
複素環化学 |
担当教員 |
西脇 永敏 |
対象学年 |
1年,2年 |
クラス |
院:専門001 |
講義室 |
B108 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
月1,木1 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
【授業の目的 】 複素環化合物は有機化合物の3分の1を占めるにも拘らず、系統立てて論じられることは少ない。そこで、本講義では、有機化学の発展形として、複素環化学の構造から反応性に至るまでを解説する。
【授業の進め方】 板書を中心に講義形式でを行なう。
【達成目標】 1. 複素環化合物の特性を理解し、有機化学の知識の組み合わせで成り立っていることを理解する。 2. 複素環化合物が身近なものであり、生活に活かされていることを理解する。 3. 一見複雑に見える合成や反応も、部分的に見れば、基本的な反応であることを理解する。 |
授業の詳細2 |
【授業計画】
1. 概論 一口に複素環化合物と言っても、構造が異なれば性質や反応性も大きく異なる。複素環化合物を分類するとともに、身近なところでどのように利用されているのかを説明する。
2.命名法 複素環化合物の化学は歴史が古いために、慣用名が多く使われている。その一方で、系統立てた命名法もあり、それがどのような規則に従っているのかを説明する。
3.互変異性 複素環化合物には互変異性を示すものがある。また、その異性体は水素結合を形成することが多く、それがどのような性質をもたらすのかを説明する。
4.化学的性質 環内にヘテロ原子が入ることにより、構造や化学的性質に大きな変化が生じることを解説する。
5.求電子試薬との反応 複素環化合物と求電子試薬との反応を、例を挙げながら説明する。
6.求核試薬との反応 複素環化合物と求核試薬との反応を、例を挙げながら説明する。
7.ラジカルとの反応 複素環化合物とラジカルとの反応を、例を挙げながら説明する。
8.付加環化反応 複素環化合物の付加環化反応について述べる。また、環変換反応についても解説する。
9.これまでの講義内容についての理解度確認を行なう。 |
授業の詳細3 |
10.ヘテロ原子置換体の生成と反応 へテロ原子置換基をどのように導入するかについて述べるとともに、得られた生成物の反応性について説明する。
11.メタル化による官能基導入 官能基を導入する際にメタル化が有用な手法であることを、例を挙げながら述べる。
12.遷移金属触媒を用いる官能基導入 遷移金属触媒を用いる官能基導入する手法は、有機化学で幅広く用いられている。ここでは、複素環化学にどのように利用されているのかを説明する。
13.6員環複素環化合物の環合成 複素環化合物を得るための手法として、環骨格そのものを構築する方法がある。ここでは、6員環複素環骨格をどのように構築するのかについて説明する。
14.5員環複素環化合物の環合成 5員環複素環骨格をどのように構築するのかについて、例を挙げながら説明する。
15.これまでの講義内容についての理解度確認を行なう。 |
授業の詳細4 |
【成績評価】 出席点、レポートおよび試験で目標の達成度を評価する。
AA:達成目標を完全に理解し,説明ができる。 A:達成目標について十分理解し,説明ができる。 B:達成目標をほぼ理解し,説明ができる。 C:達成目標の理解はできている。 F:Cに定める到達度に達していない場合。
◇テキスト
◇参考書 新編 ヘテロ環化合物 坂本尚夫・廣谷功著 講談社
◇履修上の注意 |
授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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