科目名 |
日本語表現法 |
担当教員 |
放送大学 |
対象学年 |
2年,3年 |
クラス |
学部:人社001 |
講義室 |
|
開講学期 |
通年 |
曜日・時限 |
集中 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
|
備考 |
|
授業の詳細1 |
「主任講師」 杉浦 克己 (放送大学助教授)
「講義概要」 小論文やレポート類などを、考えを表現する文章ととらえ、その書き方を実作の分析を通じて学ぶ。特に生涯学習の観点から、表現したいことがらを持っていながら、それを意識して顕在化し具体的な言語表現としてまとめる術がわからない、という学生を念頭に置き、自らの考えを、読み手が理解しやすいように表現する方途の基礎を、【基礎】【応用】【発展】各5回の段階を追って身に付けていく。各段階は、模擬的な実作を分析・解説する形で進めると共に、表現の力と表裏関係にある、文章を読み取る力を養うことにも配慮する。 これらの学習を通じて、文章表現の基本的な手法を身に付けると共に、自らの言語表現に自覚的になっていくための視点を提供する。
「授業の目標」 漠然とした自らの考えを具体的な言語表現として文章に書き表すには、何をどのように考え、進めていけばいいのかについての具体な方途を身に付け、自覚的な言語表現のための態度と力を身に付ける。 |
授業の詳細2 |
【基礎】 考えを書き表す: 小論文やレポートの類を、「自分の考えを納得してもらえるように説明する」ための文章と位置づけ、典型的な文章の例を掲げてその特色を示す。実作の第一歩として、書こうとする文章の中心となる自分の「考え」を文として表現する最も基本的な形式として「○○は△△である。なぜならば〜〜」という形を示し、実際にその実作例を掲げて解説する。
【基礎】 納得してもらえるように説明する: 文章を言葉の一単位としてとらえ、それを構成する要素として文を位置づける。文章の構成を考えるには、個々の文の働きを認識することが重要である。先ず大きく、考えを述べる文と理由を説明する文の二種に働きを大別し、自分の考えを筋道立てて説明するための第一歩として、考えを表す文の後に理由を説明する文を書き継ぐ方途を示す。
【基礎】 根拠を挙げる: 考えは、考えの形で表現しただけでは読み手に理解されない。どのように説明を筋道立てていくかが小論文類の書き方の最も重要な方途であることを、実際の文章例を用いて示し、根拠となる事実等の挙げ方の典型を分析・説明する。これをふまえ、根拠となる事実をのべつ働きを担う個々の文の役割を理解し、実作例を通じて具体的な表現の仕方を学ぶ。
【基礎】 構成を考える: 考え・理由・根拠を、この種の文章を構成する要素の代表的な三種と位置づけ、どのような順序で全体を構成するかについて、基本となる「頭括式」「尾括式」及びその併用の形を、実際の文章例で示す。実作例の内容に応じて、効果的な構成を選ぶ具体的な方途を示し、文章全体の構成を立てるための考え方を示す。 |
授業の詳細3 |
【基礎】 全体をまとめる: 1〜4回で考えた事項を、実際に一編の文章としてまとめる際の様々な配慮事項を、実例に則して概説し、併せて細部を推敲する際の重要な着眼点を示す。実作例では、基礎編全体の総まとめとして、これまでに示した考え方を再確認し、細部の表現に留意しつつ整った一編の小論文としてまとめ上げる。
【応用】 問題提起と答え: 文章構成の類型の一つとして、冒頭に問題提起を置き、それに答える形で全体をまとめる形式の特色と留意点を実際の文章例に則して示す。併せて、問題提起を外から与えられた上で、その答えを小論文にまとめるような要求に対する対処法を示す。これらを通じて、言語表現としての「問い」と「答え」を文章のレベルで考える。
【応用】 課題作文: 特定のテーマ等の課題を与えられて書く場合の対処の仕方を、具体的な実作例を通じて分析・解説する。出題者の意図を短い課題文の中から的確に把握するための着眼点と、その対処法を具体的に考える。特に「自分のことばで」「〜〜について」「〜〜に即して」などの課題文に見られる常套句を的確に理解することに留意する。
【応用】 字数制限への対応: 字数制限を課せられた場合の対処の仕方の基本的な要件を、具体的な実作例を通じて分析・解説する。特に字数制限は、単に長さの問題だけではなく、内容や構成、具体的な表現などにある特定の意図を持った要求として行われる場合が多いことに留意する。 |
授業の詳細4 |
【応用】 キーワード作文: 特定のキーワードを用いること課せられた場合の対処の仕方を、具体的な実作例を通じて分析・解説する。キーワードをどのように用いるかを、論の中心となる考えをまとめる段階、構成を考える段階、具体的な表現の段階の各々で、実作例を通じて示し、キーワードにどのような役割を与えて行くことが重要なのかを考える。
【応用】 読解型作文: ある文章を読んだ上で、その全体または一部について論ずること課せられた場合の対処の仕方を、具体的な実作例を通じて分析・解説する。課題となる文章の内容の的確な理解と課題の意図を把握する上での着眼点を示し、その上にたって、何についてどのように考えをまとめ、構成し、表現すべきかを考える。
【発展】 効果的な表現・構成: 論じようとする内容に応じて、表現や構成にどのような工夫を凝らすことが必要か。様々な方途を実際の文章例で示し、各々の工夫とその効果、用いる上での留意点などを概説する。特に、それらが、読み手にはどのように映るかを、書き手の立場からどのように把握すればいいのか、について考え、推敲の重要性の様々な意味を自覚的にとらえる。
【発展】 補助資料の利用: 論本文の補助となる図表や写真などの効果的な用い方を、実際の文章例で示し、図表や写真と文章との表現としての質的な違いを的確に把握して利用することを、具体的な例に即して考える。補助資料の有無で、文章表現の何がどのように変わってくるのかに着目する。 |
授業の詳細5 |
【発展】 要約: 自らが書いた文章の要約、他から与えられた文章の要約の各々について、その方途を具体的な文章例で示すと共に、キーワード付けのための基本的な考え方と方途を併せて示す。要約文に必須な事項は何かを、要約という行為自体の意味を改めて考えることによって見いだしていく。
【発展】 口頭発表の技術: 自らが書いた文章の内容を口頭発表する際の具体的な方途を、実際の文章例を用いて考える。特に、話し言葉と書き言葉、音声言語と文字言語の質的な違いを認識した上で、口頭発表のための基本的な必須事項を示す。併せて補助提示資料の有効な使い方についても考える。
【発展】 様々な表現法: 1〜15回で学んできた事項を再確認し、それらを総合して、実際に小論文を書き表す、つまり、漠然とした自らの考えを具体的な言語表現として文章に書き表すには、どのように考えを進めていけばいいのかを改めて考え、鍵になる事項を、自分なりに見いだして行く。 |
授業の詳細6 |
[成績について] AA:特に優れた成績を示したもの A:優れた成績を示したもの B:良好と認められる成績を示したもの C:合格と認められる成績を示したもの F:不合格
[開講時期] 2学期 ※講義スケジュール及び履修上の注意点は、授業時間割表P39を参照してください。 ・2クォーターの履修変更期間までに、履修登録されている科目以外は、履修す ることができません。 [テキスト] 放送大学より送られてくる資料を使用する。
注意:4年生は原則履修できない。(理由:放送大学の試験結果通知が本学の卒 業判定時期と同時期であるため卒業判定が困難となります。2・3年次での履修 を推奨します。)
(その他何かわからないことがありましたら教務部までお越しください)??? ? |
授業の詳細7 |
|
授業の詳細8 |
|
授業の詳細9 |
|
授業の詳細10 |
|