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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?大学共通科目(人文・社会科学等科目)
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 現代日本社会における音楽 
担当教員 放送大学 
対象学年 2年,3年  クラス 学部:人社001 
講義室   開講学期 通年 
曜日・時限 集中  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 「主任講師 」
 月溪 恒子 (放送大学客員教授,大阪芸術大学教授)
 北川 純子 (放送大学客員准教授,大阪教育大学准教授)
 小塩 さとみ (放送大学客員准教授,宮城教育大学准教授)

「講義概要」
 こんにちの日本で実践されている多彩な音楽の姿を、全15回にわたって講義する。伝承と創造、声と楽器、地域や教育や産業、音楽を提供する側と実践する側といった複眼的な視座のもとに、新しく創作された作品を含むさまざまな伝統音楽、オーケストラや吹奏楽、各種のポピュラー音楽、世界の多様な音楽などの日本での在りかたを、史的経緯もふまえて解説する。講義は曲例を紹介しながら進め、音楽を考える手がかりとなる理論的な問題にも随所で触れる。

「授業の目標」
 全15回の授業を通して、こんにちの日本の音楽状況を把握するさいに必要な用語や概念を理解できるようになることを目標とする。また、この講義を通じて、明治期以降さまざまな要因による変化を経験してきた日本社会において、人びとがどのように「音楽してきた」か・「音楽している」かについて、自分なりの思考ができるようになることを目標とする。 
授業の詳細2 1 「現代日本社会」への道程
 全体への導入として、明治期から現代に至る日本社会での音楽状況の変化を歴史的に概観する。音楽状況に大きな転換をもたらした@明治維新とA第二次世界大戦終結を時代区分の主軸に捉え、A以後の「現代日本社会」における音楽実践の諸相を理解するための指針を示す。

2 学校教育のなかの音楽
 明治期以降の学校における音楽教育の成果を、学校音楽文化の創出とその社会への影響力という観点から解説する。西洋音楽受容と伝統的な音楽性との相克を、これまでの教材と指導法のなかに探り、その融合をめざした新たな学校音楽文化の可能性を示す。

3 吹奏楽の広がり
 日本において、西洋音楽の移入を先導する役割を担ってきた吹奏楽について、明治期からこんにちに至る史的経緯を概観する。吹奏楽を支えてきた人びと、レパートリー、演奏の場などの諸側面を、音楽的観点と社会的観点の両方から整理し、21世紀の新しい動向について解説する。

4 現代社会における伝統音楽
 明治期以降の日本の社会における伝統音楽の状況を紹介する。古典曲の継承と、西洋音楽からの刺激を受けて生まれた新曲創作の動きの両面をとりあげ、現代社会での「伝統」のあり方を考える。

5 オーケストラとその音楽
 西洋の産物であるオーケストラの日本でのあり方について、組織としての管弦楽団と、奏でられる管弦楽作品の両面から、史的概観をおこなう。レパートリーの傾向や、日本の作曲家による管弦楽作品の特徴についても考える。 
授業の詳細3 6 楽器にみる音楽観
 明治期以降の日本社会は、楽器を近代化の象徴と考えてきた。その結果、日本で作られた楽器には、日本人の創意工夫とともに、西洋の楽器を同化しようとする人々の営為が明確な形で現れている。明治から昭和前期における楽器開発の試行と、戦後、その反動として起こった和楽器における「伝統への回帰」などについて考える。

7 音楽産業と現代日本社会における音楽
 音楽産業を研究する意味と音楽産業の全体像を概説したうえで、楽器産業を例にとり、日本独特の産業発展の経緯と音楽産業と現代日本の音楽文化とのかかわりについて扱う。

8 音楽を伝える
 音楽の覚え方、教え方、楽譜や教習制度など、音楽を伝え広めるための方法を扱う。古くから行われている伝承方法、明治期以後に西洋音楽の影響を受けて生まれた変化、現代の日本社会における新たな動向について解説する。

9 音楽とジェンダー
 音楽にまつわる視覚的要素、歌謡曲の歌詞、「男性が女歌を歌い、女性が男歌を歌う」ジェンダー交差歌唱、楽器と演奏者といった問題をとりあげ、音楽とジェンダーについて解説する。「ジェンダー」が就労や生活だけでなく、音楽にも深く浸み込んでいることの理解をめざす。

10 地域がつくる芸能
 現代日本社会でも、地域がつくる芸能は大きな役割を果たしている。大阪の伝統芸能・民俗芸能や現代的な祭り文化を事例として、風土を含めた地域性が音楽に対して与える影響や、地域を越えて広がる音楽といった観点から考察する。また、行政や研究者の役割にも触れる。 
授業の詳細4 11 声から考える日本の音楽
 日本の音楽における声の多様性と、ジャンルを越えた声の共通点を紹介する。また、西洋音楽が日本の声に与えた影響など、時代による声の音楽の変化についても考える。

12 ポピュラー音楽の諸相
 「ポピュラー音楽」概念を検討するとともに、日本のポピュラー音楽の史的概観をおこなう。海外からの影響とその消化、音楽的諸要素の変化、メディアなど、複数の側面から解説する。

13 映像を聴く・音を観る?日本映画と音楽?
 サイレント期からの日本映画と音楽とのかかわりについて概観する。映像と音楽をめぐる理論、映画主題歌と映像とのかかわり、芸術音楽作曲家と映画、アニメーション映画の音楽などを素材に、「観る」ものである映画が「聴かれて」もきていることについて解説する。

14 日本で響く世界の音楽
 「和洋」対概念では捉えきれない、こんにちの日本での多彩な音楽実践について紹介するとともに、世界のさまざまな地域の音楽が日本で鳴り響くようになった背景についても考える。

15 音楽からみる現代日本社会
 明治期以降の日本の音楽状況の変化を概観し、音楽から現代日本社会を見たときに浮かび上がる諸相について、整理・解説する。 
授業の詳細5 [成績について]
AA:特に優れた成績を示したもの
A:優れた成績を示したもの
B:良好と認められる成績を示したもの
C:合格と認められる成績を示したもの
F:不合格

[開講時期]
2学期
※講義スケジュール及び履修上の注意点は、授業時間割表P39を参照してください。
・2クォーターの履修変更期間までに、履修登録されている科目以外は、履修す
ることができません。
[テキスト]
放送大学より送られてくる資料を使用する。

注意:4年生は原則履修できない。(理由:放送大学の試験結果通知が本学の卒
業判定時期と同時期であるため卒業判定が困難となります。2・3年次での履修
を推奨します。)

(その他何かわからないことがありましたら教務部までお越しください)??? ?
 
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