科目名 |
ケースで学ぶ現代経営学 |
担当教員 |
放送大学 |
対象学年 |
2年,3年 |
クラス |
学部:人社001 |
講義室 |
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開講学期 |
通年 |
曜日・時限 |
集中 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
主任講師 小倉 行雄 (放送大学教授) 佐藤 善信 (関西学院大学大学院教授)
講義概要 今日の企業経営について受講者が実際的に把握できるようにする。このため、経営戦略やマーケティングの枠組み、あるいは財務計数情報はいかに用いるかなど、今日の企業が抱える実践的課題に即して講義する。また、特定企業に焦点をあてた本格的なケースから課題を解くためのミニ・ケースなど、多様なケースも織り交ぜて講義する。
授業の目標 今日の企業が抱える実践的課題に即して学ぶ。これにより、受講者が現実の経営課題はどのような構造をなしているかつかみやすくする。また、各自が経営課題に立ち向かう際、そうしたことを自らの力で解く経験の一助にしたい。 |
授業の詳細2 |
1.実践課題から経営を理解する 経営のような実践的世界で物事をつかむには、理論的なアプローチだけでなく、現実から出発する実践経営的なアプローチも有効である。そこではケース手法が有力なツールになる。これを踏まえ、理論と現実を関連づけて理解する。また、今日の企業が行きあたる経営課題を実践経営の学びの中に位置づける。
【キーワード】 実践経営的なアプローチ、ケースメソッド、ケース的手法、戦略展開の手順化、戦略の見える化、見通しと構想を持つ、構造変化、創造的な解決
2.ビジネスフレームワークの理解 各種のビジネスフレームワークを理解し、今日の企業課題を実践的に解くための一助にする。
【キーワード】 PEST分析、3C、5F分析、SWOT分析、成長マトリックス、4P、 4C、ライフサイクル、ライフサイクル戦略
3.製品開発と市場優位の獲得 市場において優位性を獲得するための有力な方策である製品開発について検討する。
【キーワード】 製品開発の手順、開発の手がかり、開発方式の類型化
4.市場と顧客の変化に対応するマーケティング 市場や顧客はどのように変化しているか。それにより、業界の勢力図はどう変化するか。そこで、どのようなマーケティング手法が有効となるか。
【キーワード】 関係性マーケティング(CRM)、データベースマーケティング、インターネットマーケティング、デジタルマーケティング
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授業の詳細3 |
5.戦略的コストダウンの方法 今日のコストダウンは、どのように理解すべきか。コストダウンの主要な方法を検討する。また、主要企業におけるコストダウンの実際事例も検討する。
【キーワード】 源流からのコストダウン、コストのつくり込み、許容原価、生産方式の転換、部品点数削減、部品の共通化、集中購買、海外調達、拠点の再編
6.グローバル化への対応 海外進出はどのようなプロセスを経て進むか。海外進出する企業のタイプ分け、海外で成功するための要件などを検討する。
【キーワード】 ターゲット市場の特定、BOP、ハイコンテクスト文化、ローコンテクスト文化、5つの文化判断基準、国際企業組織の分類
7.ヒューマン・パワーの育成 人を伸ばす組織は、競争優位性の基となる。こうした組織をつくるには職業能力の形成が重要である。人的資本に関する理論的フレームワーク、マクロ的フレームワークを学習する。さらに、現代企業の人材育成の方策と課題を解説する。
【キーワード】 Beckerの人的資本理論、一般的技能、企業特殊的技能、OJT、Off-JT、自己啓発、組織のフラット化
8.情報化対応とIT経営 経済社会の環境変化要因の何がIT経営を浮上させるのか。ITを活用する利点、メリットはどこにあるか。ITを活用して業務効率を飛躍的に向上させるためのポイントは何か。
【キーワード】 IT、ICT、CIO、IT経営力指標、IT経営ロードマップ、見える化、共有化、柔軟化
9.戦略的アライアンス経営 企業は競争しつつも、他方で提携、協調、協力の関係をつくりながら活動している。そこで、企業がとっているアライアンスという提携などの戦略に注目していきたい。戦略的アライアンスの考え方とその手法を具体的に説明する。
【キーワード】 戦略的アライアンスの意味、M&Aとの関連性、ライセンシング、クロス・ライセンス、ジョイント・ベンチャー、アウトソーシング、サプライチェーン・マネジメント |
授業の詳細4 |
10.低迷からの復活要因を探る 王将フードサービスをケースに取り上げる。同社は、2008年以来の大不況下でも業績を伸ばした。1990年代半ば以降の業績低下要因、その後の復活要因や、そこでの業績向上にかかる人的側面からの対策について検討する。
【キーワード】 ビジネスモデル、人材育成、現場の裁量、集客力の強化、競争力の向上、後継者育成
11.いい会社とは何か 中堅優良企業の伊那食品工業を取り上げ、同社の長期持続的発展経営の中核となるものが何か明らかにする。
【キーワード】 成功のコア・セオリー、研究開発体制、市場開拓、企業成長マトリックス、日本型経営の長所と短所、上場を目指さない経営
12.市場参入戦略を考える 目指す市場において圧倒的なシェアの上位企業が存在する場合、新規に市場参入するにはどのようなことが留意点となるか。これについて事業的な共通性は欠くが、ロングライフパンのパイオニア企業であるコモとFAセンサー市場で高収益を誇るキーエンスをケースとして取り上げる。
【キーワード】 マーケティング発想、事業コンセプト、市場の切り取り方、ニッチ市場のとらえ方、強みの源泉、「新製品」かソリューションか
13.衣料品専門店チェーンの経営 その1 実用衣料専門店チェーン企業のしまむらをケースとして取り上げ、財務的な側面も視野に入れながら、経営全体を取り扱う総合ケースとして検討する。本章は、その1である。
【キーワード】 デイリーファッション、トレンディー路線、仮説検証型経営、全量買い取り型の仕入れ、売り切り型のビジネス、パートの戦略化と活用、業務改善提案
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授業の詳細5 |
14.衣料品専門店チェーンの経営 その2 本章では、路線転換をしたしまむらの経営において、なお変わらないものを明らかにする。このため、しまむらの基本戦略がどのような財務的特徴や財務構造と結びつくかみていく。
【キーワード】 ローコストな出店、店舗運営の標準化、現場からの情報発信・コミュニケーション、小売業の技術開発、現場から売上をつくり込む
15.衣料品専門店チェーンの経営 その3 公開情報を基本にして企業実態をつかむ。公開情報からいい会社をつかむ方法を検討する。また、『会社四季報』を例にとり、その情報について経営的観点からの読みとりを行う。
【キーワード】 公開情報、いい会社、経営トップのあり方、事業のあり方、設立、事業構成、海外売上高比率、上場スピード、株主構成、外国人持株比率、従業員の平均年令・年収、業績欄、財務比率欄 |
授業の詳細6 |
[成績について] AA:特に優れた成績を示したもの A:優れた成績を示したもの B:良好と認められる成績を示したもの C:合格と認められる成績を示したもの F:不合格
[開講時期] 2学期 ※講義スケジュール及び履修上の注意点は、授業時間割表P39を参照してください。 ・2クォーターの履修変更期間までに、履修登録されている科目以外は、履修す ることができません。 [テキスト] 放送大学より送られてくる資料を使用する。
注意:4年生は原則履修できない。(理由:放送大学の試験結果通知が本学の卒 業判定時期と同時期であるため卒業判定が困難となります。2・3年次での履修 を推奨します。)
(その他何かわからないことがありましたら教務部までお越しください)??? ? |
授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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