科目名 |
数学1 |
担当教員 |
関口 晃司 |
対象学年 |
1年 |
クラス |
学部:自然002 |
講義室 |
K201 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
火1,金1 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
授業の目的 本学の専門課程の基礎的な理論を学ぶためには基礎的な数学力を身につけなければならない。 本授業では微分学の基礎とその応用を学ぶ。
授業の進め方 通常の大学の講義スタイルによる。黒板に書かれたことをしっかりと理解することが重要である。 そのためには復習の時間を確保できるような生活設計が必要となる。
達成目標 実数,関数および極限に関する基本的な性質を理解する。微分係数の定義とその図形的意味を 理解し,いくつかの応用を学ぶ。 一次関数,指数関数,三角関数に対して,6種類の演算(加減乗除,合成,逆)を有限回行って 得られる関数を初等関数と呼ぶ。これらに対して 1.導関数が具体的に計算できる 2.増減表を書き,極大値,極小値および最大値,最小値を求め,グラフが描ける 3.以上の応用として,文章題が解ける 4.平均値の定理が理解でき、ロピタルの定理を用いて極限値が計算できる 5.テイラー展開の意味を理解し,与えられた関数のテイラー展開が求められる |
授業の詳細2 |
授業計画 1.1Qの講義内容の概略と目標 2.数の体系,無限小数展開と実数,関数とその例: 自然数から実数に至る数の拡張の歴史の概略を学び,実数の定義には極限が必要となる ことを理解する。高校で学んだ関数を復習する。 3.関数の加減乗除,合成関数,逆関数(単調関数の場合だけ),初等関数: 関数に対する6種類の演算(加減乗除,合成関数,逆関数)について学び,初等関数,即ち, この講義で扱う関数の範囲を定める。 初等関数の導関数の計算がこの講義の最重要課題であることを理解する。 4.関数の極限,片側極限,連続性: 微分学の基礎である極限について学ぶ。極限計算のパターンをいくつか認識し,具体的な 例が計算できるようにする。 後の応用のために,片側極限について学び,極限が存在するための必要十分条件を求める。 また関数の連続性を定義し,その基本的な性質をまとめる。 5.微分係数,接線の方程式,導関数: 関数の微分係数を学び,その図形的意味が接線の傾きであることを理解する。 この応用として,接線の方程式を求める。さらに接点を変化させることにより,導関数を 定義する。微分係数と導関数の違いを正確に理解する。 6.微分法の公式 (関数の六則の導関数): 関数の六則に対する導関数の公式を学ぶ。多くの例を計算して,これらの公式が身につく ようにする。 7.導関数の具体計算: 有理関数,対数関数,指数関数,三角関数の導関数を復習する。また,逆三角関数の導関数 を計算する。 8.ここまでの理解度の確認(30分程度),応用問題,文章題: 微分可能な関数に対して,グラフが描けること,特に最大,最小が求まることを復習する。 また文章題を解くことを通して,自ら独立変数 x および従属変数 y を設定し,これまで 学んできた方法を実際の問題に適用する能力を養う。 9.高階導関数: 高階導関数の定義とその計算法について学ぶ。2, 3回微分してみて,あるいは必要な回数 微分して,その法則性を発見するという帰納的感覚を養う。 |
授業の詳細3 |
10.平均値の定理: 微分可能関数の基本的な性質であるロールの定理,平均値の定理を学び,これらの図形的意味を理解する。 11.ロピタルの定理: 平均値の定理の応用としてロピタルの定理を学ぶ。これを用いて極限をいくつか計算する。 12.テイラーの定理,テイラー展開: 平均値の定理のもう一つの応用として,関数の多項式近似に関するテイラーの定理を学ぶ。さらに,誤差が 0に収束する条件を求めてテイラー展開を導く。 13.指数関数のテイラー展開,三角関数のテイラー展開: テイラー展開,特にマクローリン展開の例として,多項式関数,指数関数,対数関数,三角関数の展開の 実例を学ぶ。 14. 復習,演習,質問: ここまで学んできた微分法を復習する。演習問題を解き,必要なら質問する。 15.これまでの講義内容についての理解度の確認と目標を達成しているか否かの判定 注意:無遅刻,無欠席を原則とする。講義の後半を演習の時間とすることもある。 |
授業の詳細4 |
成績評価 中間時の理解度の確認(20点満点)と最終時点での目標の達成度(100点満点)で評価する。 ◆AA:100点以上 ◆A :80点以上99点以下 ◆B :70点以上79点以下 ◆C :60点以上69点以下
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ◇テキスト 西本敏彦,微分積分学講義,培風館
◇履修上の注意 この授業を受講するためには高校数学Vの内容をひと通り理解していることが望ましい。 微分積分学1の単位を取得した学生はこの授業を履修できない。 |
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