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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?システム工学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 創造設計1 
担当教員 大塚 幸男 
対象学年 3年  クラス 学部:専門001 
講義室 B−WS  開講学期 1学期 
曜日・時限 月4  単位区分 選択 
授業形態   単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 授業の目的

機械や構造物の設計は、設計の基礎である製図と機械要素の学習がしっかりできていることが必要である。 
企業において設計をする場合、まず開発あるいは設計する製品のイメージを心に描いて、それを具現化することとなる。
すなわち、製図と機械要素の基本をもとにその立体イメージを作成し、さらに製造のための図面を作成する。

近年においては、3D−CADが普及一般化しており、ものつくりの基本として,必要不可欠のものとなっている。
自動車、ロボット、飛行機、電気製品など様々な機械製品を設計生産するためには、CADをツールとして活用し、
アイデアや新機能を織り込み、またCAE(シミュレーション)も活用し、創造性と完成度の高い設計することが
重要である。

本講義では、その3D−CADを用いて製品をつくるプロセスを体得する。
対象を手巻きウインチとし、テキストに沿って、設計計算、形状検討を実施して設計仕様を決め、各構成部品の
3Dモデルを作成し、アセンブリの3Dモデルを完成させ、さらに各自の創造性を織り込んだ設計書として
まとめる。

設計計算、3D−CAD、図面化の一連の作業を経験して、社会に出てから必要な基礎知識を養うとともに、
必要仕様を満足させるだけでなく、使いやすく安全で低コストな製品設計を目指す。 
授業の詳細2 授業の進め方

各自の設計条件として、巻き上げ荷重と巻き上げ長さを割り当てる。 順次、設計を実施して、決められた時間に図面及び計算書を提出する。
図面作成は、まず3D−CAD(Solid/Works:Pro/ENGINEERベース普及版)で3次元モデルを作成し、2次元図面へ変換する。
予習を前提とするので、予習ができていないと進めない。講義計画や提出図面の内容は進捗状況により修正もありうる。設計目標として、設計条件を満足する
だけでなく、安全性向上、軽量化、コストダウン、高機能化などを織り込んで設計することも勧める。

達成目標
1)手巻きウインチの各部品の寸法を計算によって求めるプロセスを理解できる
2)3D−CAD(SolidWorks)を用いて、3D・2D−CAD設計ができる
3)各部品及びアセンブリのCAD設計ができる
4)講義で経験した3D−CADによる部品図、アセンブリ図の作成の体験により製品開発のプロセスを体得する
5)設計条件をベースに創造性を織り込むことができる 
授業の詳細3 授業計画

1ー2時限 
   学習内容と手巻きウインチ設計課題の説明を行う。
   3D−CAD(SolidWorks:Pro/ENGINEER普及版)の一般的説明を行う。
   マニュアルにそって3D−CADの基本操作、すなわち2Dモデル、3Dモデル、アッセンブリ、
   図面のつくり方の基礎練習をする
   演習問題として簡単な部品の3Dモデリングと2D図面を作成し、提出する。

3−6時限
   各自与えられた設計条件(巻き上げ荷重と長さ)を基に、ワイヤーロープ、巻き胴、歯車関係の設計計算を行い、
   各自の設計諸元を決める。諸元に沿って、各自巻き胴関連部品の3D設計を行う。

7−10時限
   軸、軸受け関係の設計計算を行い、各自の設計諸元を決める。
   諸元に沿って、各自、軸、軸受けの3D設計を行う。

11−12時限
   ブレーキ関係の設計計算を行い、各自の設計諸元を決める。
   諸元に沿って、各自、ブレーキの3D設計を行う。

14−15時限
   つめ車関係の設計計算を行い、各自設計諸元を決める。
   諸元に沿って、各自、ツメ車の3D設計を行う。
   残りの部品(フレームなど)も3D設計し、合わせて、全体のアッセンブリモデルを作成する。  
   設計全体を見直し、創造性を織り込んだ最終設計計算書、及び全体アセンブリ図、部品図を提出する。
  

なお、作業時間の関係で、計画変更、一部省略や簡略化することもある。  
授業の詳細4 ◆テキスト

 3次元CADによる手巻ウインチの設計(Modelling Drawing Robocon)、岸佐年監修、パワー社、2006年発行
(昨年度までの旧版”手巻きウインチの設計”をCAD用に分かり易く改良したもの)

◆参考書
 SolidWorksによる3次元CAD:第2版、実教出版、2012年4月発行、
(SolidWorksの入門書)

 機械設計法、塚田忠夫他、森北出版社
 機械製図の読み方書き方、大西清著、オーム社
 JISハンドブック(製図)日本規格協会

◆成績評価
 図面及び計算書の提出、及び出席点を総合して評価する
 AA:学習して提出した設計書及び3D、2D図面及びアセンブリ図が、製計要領に沿った正確な内容であり、 
   さらに創造性も織り込まれ、設計、製図能力が高いと判断される
 A:学習し、設計製図要領の基本が身についている
 B:学習し、設計製図内容が理解でき、提出した図面が90%以上できている
 C:学習し、設計製図の図面提出が60%以上で、計算書も間違いがない

◆履修上の注意
 CAD図学(1年生)を履修し、CADの基礎ができていること。
 使用するCADはSolidWorks(Pro/Engineerベースの普及版)であり、最初2回の授業で基礎練習をおこなう。
 機械システムデザイン1(2年生、機械要素)、機械システムデザイン2(2年生、製図)の学習ができていること。
 また、材料力学の計算も入ってくるので、材料力学(1年生)、固体力学1(2年生)の履修も前提とする。 
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