科目名 |
まちづくり計画 |
担当教員 |
大谷 英人 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B101 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
火3,金3 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
【授業の目的】 今という時代は,多面的な方向に身を開き,どんな問題にもつき合う態度を覚悟すべきである.時を逸さず重要と思われる諸問題,諸観念を批評しつづけることは,時代と共に歩もうとするかぎり回避してはならない.しかしこれは,時代とつき合うのであって、「流行」とつき合うものではない.時代の根本動向を見抜くことである.「《まちづくり》とは何か」と問われて,簡単に答えることは,なかなかとむずかしい.また,《まちづくり》に関わるテーマは多岐にわたり,かつ,総合的・相互補完的である. ここでは,比較的広範に「住民参加」「環境施策」「中山間地域」「住民市街地」「商店街」「景観」「福祉」等々,15のテーマを設定し,それらのエポックメーキングな出来事や最新の話題・思潮を理解することを目的とする.
【講義の概要】 ◎進め方 各回に関わるテキストの部分(章)を予習(その部分を読み,さらにそこで書かれている事柄で疑問に思ったこと等は,インターネット等で調べるなど)し,その上で,疑問に思ったこと等を質問表として予め提出する.授業では,あらかじめ決めておいた学生が,各節のパワーポイントを作成し、発表し、提出された質問の中から代表的な質問表等を発表してもらい,その質問に対し,用意した資料を用いて答える形式で進める. 具体的には以下のとおり。 1.テキストは、15章で構成されており、講義は各章ごとに行う。 2.各章の各節(コラムを含み、1回目を除き39ある)についての概要を各学生が発表(PPT作成)する。 3.上記の担当にならなかった受講者は、「有名人誕生日検索&今日は何の日」(http://www.happybirthday.sakura.ne.jp/)の中から一つ選んでPPTを作成する。(発表者は14人) 4.まだ、それでも担当にならなかった受講者は、まちづくりに関わる新聞の記事(その講義の2〜3日前からの新聞)を取り上げPPTを作成する。(発表者は14人) 5.発表者合計は、67人となる。優先順位としては、上記、2→3→4の順とする。 6.優先順位の高い順で、かつ、発表日の早いものは、評価を高くする。 7.発表は、1人、およそ5分程度とする。 8.発表後、下記に示すような質問表からの質問(大谷が選定)に答える(質問に対する答えは、大谷が補助する)。 |
授業の詳細2 |
◎キーワード まちづくり、計画、住民参加、市民活動、環境問題、市町村総合計画、中山間地域、既成市街地の整備、商店街、景観、歴史的町並み、福祉、都市計画、建築設計
【達成目標】 1.《まちづくり》とは何か理解する 2.各章のテーマそれぞれの≪まちづくり≫に関わる思潮や課題について知る.
【授業計画】 1.計画者とまちづくり 「まちづくり」という言葉及び「計画」という言葉から,それらの概念を解説し,プランナー(計画者)の「まちづくり」への関わり方について学習する. 2.住民参加とまちづくり 「まちづくり」における住民参加の意味や方法,まちづくりワークショップ手法等について学習する. 3.市民活動とまちづくり 「まちづくり」における市民活動と民間非営利活動法案(NPO法)の関係,まちづくり活動への資金支援等について学習する. 4.環境施策とまちづくり 環境アセスメントや公共事業におけるサンセット(日没)方式,持続可能な発展に向けての環境施策等を学習する. 5.生物環境保全とまちづくり 地域での生物保全運動やビオトープづくり等の生物環境保全について学習する. 6.地方とまちづくり 本四架橋による四国の地域問題等,地方都市のあり方について学習する. 7.市町村とまちづくり 市町村の総合計画や住民投票条例等の市民運動を見ながら,地方自治体としての計画について学習する. |
授業の詳細3 |
8.中山間地域とまちづくり アグリツーリズムや特産品づくりの現在を考察しながら,日本の中山間地域の方向について学習する. 9.住宅市街地とまちづくり 住宅(地)における住宅環境や行動環境(道路等),施設環境,相隣環境等の抱えてる課題を整理しながら住宅地の整備方向について学習する. 10.商店街とまちづくり 中心市街地の方向や再開発の流れと現在の状況を考察しながら,住宅地をベースに持続可能な商店街の再生について学習する. 11.景観とまちづくり 地域の景観構造の把握方法や関係性のデザインとしての景観について学習する. 12.歴史的町並みとまちづくり 歴史的町並み保存の実例を見ながら,歴史的町並み景観の整備・保全の方法等について学習する. 13.福祉とまちづくり 身体の不自由な人たちに優しいまちづくりに向けて,バリアフリー・ノーマライゼイション・ユニバーサルデザイン・福祉のまちづくり条例等について学習する. 14.都市計画とまちづくり 都市計画という言葉の発生から都市計画法の現在の問題点等を考察し,市民にとって都市生活における土地利用等のルールのあり方について学習する. 15.建築設計とまちづくり まちづくりにおける建築設計活動や建築家の責務,建築企画業務の内容,事例として「土佐派の家」の活動等について学習する. |
授業の詳細4 |
【成績評価】
1.各節の概要パワーポイントの作成と発表−15点 2.毎回提出する質問票等−60点(表の質問3点+裏の文章1点=4点)×15回 3.講義終了時に実施する試験−25点の,合計は100点とする.
◆AA:まちづくりに関わる、ほぼすべての課題を整理し、その解決策が提示できる(90点以上) ◆A:まちづくりに関わるいくつか課題を整理し、その方向性を示すことができる(80点以上) ◆B:まちづくりに関わる基本的な用語の概念を認識し、いくつかの課題が提示できる(70点以上) ◆C:まちづくりに関わる基礎的な用語の概念がわかる(60点以上)
◇テキスト 大谷英人,2011,まちづくりを考える36の話,NPO法人高知まちづくり支援ネットワーク
◇参考図書 三村浩史.1997.地域共生の都市計画.学芸出版社,日笠端・目端康雄.1993.都市計画(第3版)
◇履修前の受講が望ましい科目:なし
◇履修上の注意 授業には,必ずテキストの「まちづくりを考える36の話」と,作成した質問表を持参すること.
◇備考 建築・都市でサイン専攻の専門科目 1級及び2級建築士受験資格のの取得のための必修科目でさる。 オフィースアワー:毎週金曜日の2時限目 連絡先:B棟402室 |
授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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