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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?システム工学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 コンクリート工学 
担当教員 大内 雅博 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 B101  開講学期 1学期 
曜日・時限 月2,木2  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 講義の目的   
最も一般的な材料であるコンクリートの基本的な性質を学ぶ。併せて,エンジニアリングセンスを身に付ける。

 
講義の進め方   
講義を主体とし,合間に演習を実施する。

 
達成目標
以下の「講義計画」に示す20の主題の理解,およびそのことを証明するための説明能力を,コンクリートに関する各種現象を定量的または定性的に表現することを通して身に付ける。

 
授業の詳細2 講義計画


以下に示す20の主題を理解するための基礎知識の説明を通して,コンクリート材料および鉄筋コンクリート部材の本質を学ぶ。各回の講義において,1つまたは2つの主題について学ぶ。


(コンクリートの成り立ちと用途)

1.コンクリートはセメントという名の接着剤を入れた高級な土石材料である。

2.コンクリートはストックとなる材料である。

3.コンクリートの存在意義は体積と形の維持と重量と安さである。

4.現場の材料に応じてセメントと水の使用量を最小にするのがコンクリートの配合(調合)技術である。

5.良いコンクリートを造るには,セメント,水および骨材のほかに知識と親切正直とを加えなければならない。

(コンクリートの水和反応と硬化)

6.コンクリートの硬化は乾燥ではなく化学反応による。

7.コンクリートは材齢と共に性状と体積が変化する材料である。

8.コンクリート誕生時の加水は強度を下げ,成長期の加水は強度を上げる。

9.緩やかな成長がコンクリートを強くする。

10.コンクリートは隙間だらけの材料である。

(コンクリートの性状)

11.引張り力に弱いのがコンクリートの宿命である。

12.自ら縮もうとすることによってひび割れが生じやすいのがコンクリートの宿命である。

13.構成材料の分布が不均一になりやすいのがコンクリートの宿命である。

14.継ぎ目が弱点になりやすいのがコンクリートの宿命である。

15.空気泡がコンクリートの強度を下げる一方で寒冷地での寿命を伸ばす。

(鉄筋コンクリート)

16.鉄筋コンクリートは鉄鋼材料節約のための構造形式である。

17.鉄筋とコンクリートの相性の鍵は腐食防止と変形の一体性である。

18.鉄筋が外側にあるほど耐力が増す一方,鉄筋が腐食しやすくなる。

19.鉄筋腐食をもたらす因子にはコンクリート自体には無害のものがある。

20.鉄筋コンクリート構造物の寿命を決めるのは鉄筋腐食である。 
授業の詳細3 成績評価
以下の項目を試験により確認し,評価する。

◆A:上記の主題を8割以上理解していると判断されるもの。

◆B:上記の主題を7割以上理解していると判断されるもの。

◆C:上記の主題を6割以上理解していると判断されるもの。

◆AA:評価基準Aの中で,例外的に優れているもの。例えば,試験答案において記述が必要かつ十分な説得力を有しているもの。

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◇テキスト:随時資料を配布する
◇参考書:「コンクリート標準示方書施工編(耐久性照査型)」(土木学会),岡村 甫他著「ハイパフォーマンスコンクリート」(技報堂出版社)
◇備 考:「土木施工管理技士」の受検資格に必要なB群の科目
◇履修前の受講が望ましい科目:「システム工学実験」「力学基礎」「材料力学」「コンピュータリテラシー」
◇同時の受講が望ましい科目:「構造実験」
 
授業の詳細4  
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