科目名 |
橋梁工学 |
担当教員 |
島 弘 |
対象学年 |
3年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B104 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
火4,金4 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義の目的: 社会基盤施設の重要な構造物である橋梁設計の手法に関して,その実際の基礎的な知識を習得する。 |
授業の詳細2 |
講義の進め方: 橋梁構造設計に必要な項目について順に学習し,その内容を理解するために設計演習を行う。設計演習の課題は,鉄筋コンクリート橋桁の設計とし,コンクリート標準示方書の設計編にしたがう。また,演習として,過去の資格試験や公務員試験などの問題を解く。 |
授業の詳細3 |
達成目標: 橋梁構造設計を行うに当たって建設技術者に要求される必要最小限の知識が持てるようにする。また,簡単な構造物の構造設計計算が出来るようにする. |
授業の詳細4 |
講義計画: (1) 設計概論 土木建築施設の種類が概説され,施設の目的,施設に要求される事項,それらの計画,設計,施工,維持管理といった建設過程を学習する.鉄筋コンクリート構造物の種類,部材の種類,補強方法の違いによるコンクリート構造の種類について学習する. (2) 橋梁の計画および設計 道路および橋梁の基本計画,構造形式の種類と選定方法について学習し,与えられた条件を用いて橋梁の計画演習を行う. (3) 鉄筋コンクリート構造の設計法 建設作業の流れ,設計法の種類と特徴,設計と照査,限界状態,安全係数などの設計法について学習し,演習のための設計条件を整理する. (4) 荷重と使用材料 荷重の特性値,荷重の種類,設計荷重の組み合わせ,荷重係数など,設計で考慮すべき荷重について学習する.鉄筋コンクリートに用いられるコンクリートおよび鉄筋の種類を学習し,設計演習用の使用材料を選定する. (5) T桁断面の形状寸法 T形はりの特徴,その断面形状および寸法を設定する方法を学習する.演習として,与えられた条件に相応しいと思われる断面寸法を仮定する. (6) 軸方向鉄筋の設定方法1 鉄筋配置の規定,必要となる鉄筋量の計算方法,鉄筋の配置方法を学習する。構造解析を行って設計曲げモーメントを算出する。 (7) 軸方向鉄筋の設定方法2 設計曲げモーメントから軸方向主鉄筋の配筋を仮定する. (8) せん断補強鉄筋(スターラップ)の設定 せん断補強鉄筋の必要性とその配置方法を学習し,演習としてスターラップの配置を仮定する. (9) 曲げモーメントに対する安全性の照査 曲げモーメントに対する安全性の照査方法を学習する.設定した梁の断面およびスパンに対して,設定した荷重による曲げモーメントを算出する.一方で設定した梁の曲げ耐力を計算し,照査計算を行う. (10) せん断力に対する安全性の照査 せん断力に対する安全性の照査方法を学習する.設定した梁の断面およびスパンに対して,設定した荷重によるせん断力を算出する.一方で設定した梁断面のせん断耐力を計算し,照査計算を行う. (11) ひび割れに対する検討 ひび割れ幅の算定方法および許容ひび割れ幅を学習し,設計した梁の曲げひび割れに対する照査計算を行う. (12) たわみに対する検討 たわみの算定方法および許容たわみの考え方を学習し,設計した梁のたわみに対する照査計算を行う. |
授業の詳細5 |
(13) 照査のまとめと断面の再設定 演習における安全性および使用性に対する照査結果を整理し,経済的な断面となるように軸方向主鉄筋およびスターラップの配置を再設定し,照査を行う. (14) 鉄筋の定着 鉄筋の定着について,必要となる定着長の計算方法を学習し,演習として定着長を計算する. (15) 習熟度の確認 演習問題を用いて習熟度を確認する. |
授業の詳細6 |
テキスト: 製本したプリントを配布する |
授業の詳細7 |
参 考 書: 岡村甫著「鉄筋コンクリート工学」(市ヶ谷出版社) 土木学会コンクリート標準示方書[設計編] |
授業の詳細8 |
成績評価: ◆C:設計演習で設計および照査が一通り完了した場合(授業計画の(12)まで) ◆B:設計レポートが最後まで完成した場合,あるいは,Cの条件を満足して習熟度が60%以上の場合 ◆A:設計レポートが最後まで完成し,習熟度が80%以上の場合 ◆AA:設計レポートが最後まで完成し,習熟度が90%以上の場合 |
授業の詳細9 |
履修前の受講が望ましい科目: 「鉄筋コンクリート」 |
授業の詳細10 |
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