科目名 |
鉄筋コンクリート |
担当教員 |
島 弘 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B101 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
火3,金3 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義の目的: 鉄筋コンクリートの構造性能について必要最小限の知識を獲得せしめる。 |
授業の詳細2 |
講義の進め方: 構造性能に必要な項目について順に学習し,その内容を理解するために演習を行う。演習の課題は,「構造実験」で測定した曲げ耐力などの項目である。 |
授業の詳細3 |
達成目標: 鉄筋コンクリートの特徴と曲げ耐力,さらに曲げ応力,これらに加えてひび割れ幅とせん断耐力の評価方法に対する知識を獲得する。 |
授業の詳細4 |
講義計画1: 1.各種のコンクリート構造物・コンクリート構造物の地震被害 各種のコンクリート構造物の実例およびコンクリート構造物の地震被害の例を学習する。 2.鉄筋コンクリートの特徴 鉄筋コンクリートにおける鉄筋とコンクリートの役割を理解し,鉄筋コンクリートの特徴について学習する。 3.ひび割れ発生前の曲げ応力 曲げ部材の変形と応力,鉄筋コンクリートはりのひび割れが発生するまでの挙動を理解する。計算に必要なコンクリートの応力−ひずみ曲線と弾性係数についても学習する。 4.曲げひび割れの発生 曲げひび割れ発生の条件と発生荷重の計算方法を学習し,演習として実験結果と比較する。計算に必要なコンクリートの強度についても学習する。 5.曲げ耐力の評価 構造評価の方法,曲げ部材が終局となる条件,曲げ耐力の算出法について学習する。評価に必要な鉄筋の強度,応力−ひずみ曲線,ヤング係数についても学習する。 6.単鉄筋長方形断面の曲げ耐力 単鉄筋矩形断面の曲げ耐力および釣合鉄筋比についての評価方法を学習する。演習として,曲げ耐力の計算値と実験値を比較考察する。 |
授業の詳細5 |
講義計画2: 7.曲げ応力度の評価(ひび割れ発生後) 常時の使用状態における構造評価の意義,曲げ応力度算定に用いる仮定,換算断面について学習する。単鉄筋長方形断面におけるひび割れ発生後の曲げ応力度の評価式を理解し,コンクリートと鉄筋のひずみの計算値と実験結果との比較検討を行う。 8.ひび割れ幅の評価 コンクリート構造物の耐久性,曲げひび割れ幅の算定方法について学習し,曲げひび割れ幅の計算値と実験値を比較検討する。 9.たわみの評価 単純はりのたわみの評価方法を学習,計算し,実験結果と比較検討する。 10.せん断力による挙動 斜めひび割れとその発生条件,斜めひび割れ発生時のせん断力,せん断補強鉄筋の種類と補強効果について学習する。トラス機構で受け持たれるせん断力,せん断力に対する抵抗機構,せん断補強鉄筋降伏時のせん断耐力を学習する。せん断耐力と斜めひび割れ発生荷重の計算値と実験値を比較検討する。 11.鉄筋の定着 鉄筋の定着について,必要となる定着長の計算方法を学習し,演習として定着長を計算する. 12. 柱の挙動 軸力と曲げモーメントを受ける部材の耐力の算定方法について学習し,演習として相互作用図を描くプログラムを作成する. 13. プレストレストコンクリート プレストレストコンクリートの分類,プレストレス力,限界状態に対する検討方法について学習する。 14. 演習 15.習熟度の確認 Cレベル,Bレベル,Aレベルのそれぞれの習熟度を確認する. |
授業の詳細6 |
テキスト: 製本したプリントを配布する |
授業の詳細7 |
参 考 書: 岡村甫著「鉄筋コンクリート工学」(市ヶ谷出版社) |
授業の詳細8 |
成績評価: 成績は,出席数,レポートおよび試験によって判定する。 ◆C:すべてのレポートを提出し,Cレベルの習熟度が十分の場合 ◆B:Cの合格条件を満足し,さらにBレベルの習熟度が十分な場合 ◆A:Bの合格条件を満足し,さらにAレベルの習熟度が十分な場合あるいは柱のプログラムが完成した場合 ◆AA:Aの合格条件を満足し,Aレベルの習熟度が極めて高い場合 |
授業の詳細9 |
履修前の受講が望ましい科目: 「構造実験」 |
授業の詳細10 |
「1級建築士」の受験資格に必要な[建築一般構造]の科目 「土木施工管理技士」の受検資格に必要なB群の科目 |