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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?システム工学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 経営組織論 
担当教員 坂本 泰祥 
対象学年 3年  クラス 学部:専門001 
講義室 K−HALL  開講学期 1学期 
曜日・時限 火3,金3  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 授業の目的
人は企業組織において仕事を分担し,協働を行っている.その協働をうまく行わせるためには,管理が必要となる.そこで,本講義ではその管理の具体的方法について理解することを目的とする.
講義の進め方:上述の目的を達成するためには,種々の管理方法を歴史的展開に沿って理解することが重要となる.そのため,本講義は,1)「機械的組織編」に始まり,以下2)「人間関係論編」,3)「新人間関係論編」,4)「近代組織論」の4部構成となっている(各編の詳細は以下の講義計画を参照).

授業の概要
キーワード 「機械的組織編」「人間関係論編」「新人間関係論編」「近代組織論」
・はじめに,管理の方法には大別して「仕事をさせる」という強制的な管理方法と「仕事をする気にさせる」という配慮型の管理方法があることを理解する.
そしてそれらの違いは人間観の違いに依存することを理解する.以上の点を理解すれば組織論の基本は理解できたことになる.さらに,それぞれその具体的
な管理方法として以下の様な管理方法がありそれらの人間観がどのように変化していったかを理解する.
 [仕事をさせる」:機械的組織論
 「仕事をする気にさせる」:人間関係論編,新人間関係論編,近代組織論


 
授業の詳細2 達成目標
上述の「機械的組織編」「人間関係論編」「新人間関係論編」「近代組織論」各管理論の人間観とその具体的な管理方法との因果関係を
理解する. 
授業の詳細3 授業計画
1 ガイダンス
以降の講義の理解を容易にするために,本回は,理解する上でのポイントやキー概念について説明する.

2 管理方法の原則の理解 
組織論には様々な理論があるが,大別すると,[仕事をさせる」という観点の管理方法と「仕事をする気にさせる」という観点の管理方法があることを演習課題を
通して理解する.さらに,園課題を通して何れの管理方法も人間観,つまり部下をどのような人間と見なすかによって管理方法が決定することを理解する.

3 「仕事をさせる」という観点の管理方法の理解
前回で管理方法には大別すると,「仕事をさせる」そして「仕事をする気にさせる」という発想の管理方法があることを理解した.
そこで,本回では「仕事をさせる」という発想の管理方法の根源は規則によって人を管理することにあることを演習課題を通して理解する.

4「仕事をさせる」という観点の管理方法の例1
「仕事をさせる」という観点の管理方法の具体例として,まず官僚制組織について理解する.つまり,官僚制組織ではどのような人間観の下どのような規則を用いて人
を管理しているかを理解する.

5「仕事をさせる」という観点の管理方法の例2
「仕事をさせる」という観点の管理方法の具体例として,次に古典的管理原則や機械的組織について理解する.つまり,機械的組織ではどのような人間観の下どのような規則を用いて人
を管理しているかを理解する.

6「仕事をさせる」という観点の管理方法の例3
「仕事をさせる」という観点の管理方法の具体例として,最後にテーラーの科学的管理法について理解する.つまり,テーラーの科学的管理法ではどのような人間観の下どのような規則を用いて人
を管理しているかを理解する. 
授業の詳細4 7 「仕事をする気にさせる」管理法の例1
「させる」から一転「その気にさせる」への端緒となったホーソン実験について学習する.

8「仕事をする気にさせる」管理法の例2
ホーソン実験の結果を受け新たに提唱された人間関係論と呼ばれる管理方法について理解する.つまり,そこでの人間観とその管理の仕方との間の因果関係を理解する.

9「仕事をする気にさせる」管理法の例3
人間関係論の管理論の歴史的展開に於ける意義について演習課題を通して理解する.

10「仕事をする気にさせる」管理法の例4
この発想の管理論の新たな展開の端緒となったマズローの5段階欲求説についてその意義を理解する.

11「仕事をする気にさせる」管理法の例5
マズローの5段階欲求説による新たな人間観に基づいて展開された新たな管理方法として新人間関係論について理解する.
まずは,XY理論やハーズガーグの衛生理論等について理解する.

12「仕事をする気にさせる」管理法の例6
個人の動機付けという観点から新人間関係論の一部として期待理論について理解する.

13 これまでの講義の理解度確認

14 近代組織論
前回までの組織論とは,全く異なる異なる人間観に基づいた理論であり,以後の経営学の展開に大きな影響を与えた近代組織論について学ぶ.具体的には,意思決定原理,満足化原理,組織均衡論等について理解する.

14 コンティンジェンシー理論
前回までに組織について色々なことについて学んだきた.今回は,それらのまとめとして普遍的に優れた組織は存在するのか,と言う点について学ぶ.

15 これまでの講義内容についての理解度確認
 
授業の詳細5 成績評価
演習課題(計5〜6回程度実施)とテストを総合評価し単位判定を行う.その際に,レポート30点,テスト70点で評価する.その際の評価基準は以下の通りである.なお,再テスト(含 レポート)は行わない.
◆AA:個々の理論を単独にだけでなく,相対的に比較検討できるレベルまで理解している.
◆A:個々の理論を単独にだけでなく,ある程度相対的に比較検討できるレベルまで理解している.
◆B:個々の理論を単独には良く理解している.
◆C:個々の理論について,単独で基本的には理解している.
◇テキスト:授業中に配布する.
◇参考書:「経営学入門」,伊丹敬之,日本経済新聞社,「経営管理」,野中郁次郎,日本経済新聞社,「経営管理論」,占部都美,白桃書房(授業の中でも紹介するが,各参考書の難易度を示すと,掲載順に難,容易,難となる)
◇備考:分からないことがあれば,遠慮無くどしどし質問に来て欲しい.
◇履修の前提となる必須科目:なし
◇事前の履修が望ましい科目:なし
 
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