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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?システム工学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 機械加工学 
担当教員 竹内 彰敏,大塚 幸男 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 A109  開講学期 1学期 
曜日・時限 火2,金2  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 授業の目的

どのような機械も一つ一つの部品を組み立てて作られている.すなわち,機械の製作は部品を加工するところから始められ,部品の加工精度や加工費が機械の性能や価格に大きい影響を与える.したがって,部品を高精度,高能率に加工する技術を身につけることは,機械を製作する上で非常に重要である.そこで機械加工学では,部品の加工法の種類,加工原理,各加工法の特徴などについて学び,部品の種類や精度に応じて適切な加工法を選択できる力を習得することを目的とする.


授業の概要

 キーワード:加工精度,切削加工,砥粒加工,特殊加工,鋳造,接合加工,塑性加工

◎加工の基礎となる加工精度について理解する.
◎切削加工,砥粒加工などの主として仕上加工に使われる加工法の基本を理解する.
◎放電加工,レーザ加工などの特殊加工法の基本を理解する.
◎鋳造,接合加工,塑性加工などの一次素材を作る加工法の基本を理解する.
◎部品の種類や精度に応じて適切な加工法を選択できる力を習得する.


達成目標

◎部品の種類や機能に応じた,寸法・形状の精度や表面の粗さを大まかに指示できる.
◎単刃,多刃工具を用いた切削加工の原理と特徴を説明できる.
◎砥石や遊離砥粒を用いた研削の原理と特徴を説明できる.
◎放電加工,レーザ加工の原理と特徴を説明できる.
◎鋳造の原理と特徴を説明できる.
◎接合加工の原理と特徴を説明できる.
◎塑性加工の原理と特徴を説明できる.
 
授業の詳細2 授業計画

1〜2.全体の概要と加工精度:
  機械加工法の種類,製作原理,特徴などを知ることにより,製作する部品の性格に応じて 
  各種の製作法が使い分けられることを学習する. また,部品の精度を表す寸法精度,形状
  精度,表面粗さ等の定義と表示法について学習する.

3〜5.切削加工:
  刃物を用いて金属材料を削り取ることにより加工する切削加工の基礎原理を学習する.
   はじめに,バイトを用いて円筒形状の加工を行う旋削加工や中ぐり加工,平面形状の加
  工を行う平削り加工について学習する.次に,フライスを使用して平面形状,溝形状,3
  次元形状などの加工を行うフライス加工について学習する.最後に,ドリル,タップ,ホブ,
  ブローチなどの特殊な形状をした工具を使用して,穴明け加工,ねじ加工,歯車加工,特
  殊形状穴加工などを行う方法について学習する..

6〜7.砥粒加工と特殊加工:
  はじめに,アルミナ,炭化珪素などのような硬度の高い遊離砥粒や,これを結合した砥石
  を使用して,主として表面の滑らかな精度の高い加工を行うラッピング加工,ポリシング
  加工,研削加工,ホーニング加工,超仕上げ加工,などについて学習する. 次に,化学
  的作用や放電現象を利用して材料を溶解・溶融除去して複雑な形状に加工する方法,超音
波を利用して加工する方法等について学習する.

8.これまでの講義内容についての理解度の確認を行い,後の解説によりその内容を再認する.

9〜10.鋳造と射出成形加工:
  溶融した金属材料を鋳型に流し込むことにより部品を製作する鋳造,流動性の樹脂を金
  型に圧入して部品を製作する射出成形加工など,型を使用して同じ形状の部品を量産す
  る方法について学習する.

11〜12.接合加工(溶接・溶断) :
  ガス,電気,エネルギービーム,摩擦熱などの熱源を用いて金属材料を加熱,溶融させて
  溶断または接合することにより,部品を製作する方法について学習する.

13〜14.塑性加工:
  材料に曲げ変形・打ち抜きなどを施して部品を製作するプレス加工,材料を加圧すること
  により部品を成形加工する鍛造・圧延加工など,材料を加圧成形して部品を製作する方
  法について学習する.

15.これまでの講義内容についての理解度の確認を行う.
 
授業の詳細3 成績評価の方法・基準 

  成績を評価するために,原則,下記の各項目の習熟度を確認する.

◎加工の基礎となる加工精度についての理解度.
◎切削加工,砥粒加工などの主として仕上加工に使われる加工法の基本の理解度.
◎放電加工,レーザ加工などの特殊加工法の基本の理解度.
◎鋳造,接合加工,塑性加工などの一次素材を作る加工法の基本の理解度.

  成績評価は次のようにするが,その詳細は最初の授業に説明をする.

  ・C:必要最低限の目標が達成されている場合  
  ・B:講義内容をおおむね理解できている場合
  ・A:講義内容を充分理解している場合
  ・AA:講義内容を十分に理解し,部品に応じて適切に加工法を選択できる場合
  ・F:達成目標に到達していない場合


教科書
 
 機械工作入門』,小林輝夫著(理工学社)
 
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