科目名 |
機械システムデザイン2 |
担当教員 |
竹内 彰敏 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
C−2WS |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
火4,金4 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
授業の目的 機械を構成する部品は一般に複雑な立体形状をしている.部品を加工するためには,その形状や寸法を正確に表す必要があるが,立体図形で表すのは難しいため平面図形で表すことが行われている.この平面図形のことを図面と呼び,図面を書くことを製図という.立体形状を平面図形として表すには,いろいろな約束事が必要であり,日本工業規格で製図規則として定められている.知能機械システムデザイン2では,製図規則の基本を学び,基本的な機械部品について図面の書き方や読み方を習得することを目的とする.
授業の概要 キーワード:三角法,組立図,寸法公差,幾何公差,表面粗さ,ねじ,歯車,軸受 講義にはCADソフトSolid Works を使用し,各授業は,最初の50分〜60分程度で必要な製図法の基礎を理解し,残りの時間で授業の内容に関連した図面を作成する. ◎製図規則の基本を学習する. ◎ねじや歯車のように複雑な形状をした部品の製図法を学習する. ◎豆ジャッキを題材として総合製図演習を経験する. |
授業の詳細2 |
授業目標 1.三角法を理解し,立体形状から平面形状へ,平面形状から立体形状へ変換できる. 2.製図法の基本を理解し,図面を描き,図面を読める. 3.寸法公差,幾何公差,表面粗さなどの精度の図示法を理解できる. 4.ねじ,歯車,軸受などの複雑な形状をした部品の図示法を理解できる. 5.簡単な組立図を理解できる. |
授業の詳細3 |
授業計画 1.講義内容の紹介:本授業の目的,概要,達成目標,授業計画,成績評価の方法・基準について理解する.
2.投影法と線種の使い方:立体形状を平面図形で表すために投影法が使われる.機械製図では三角法という投影法が使われるので,三角法を用いて立体形状を平面図形として表す方法について理解する.また,機械製図では,数種類の線を使用して形状を表現するので,線種の使い方やCADで線種を選んだり,変更したりする方法について学習する.
3.補助図法1:基本となる投影図だけでは正確に形状を表現できない場合もある.そのような場合は,補助となる図を追加して基本となる投影図で不足する部分を補う.ここでは,投影図を補助するために使われる製図法のうち,補助投影図,展開図,部分拡大図,想像図などについて学習する.
4.補助図法2:投影図を補助するために良く使われる製図法として,内部の構造をわかりやすく表すために使われる断面図がある.ここでは,各種の断面図の製図法を学習する.
5.寸法と寸法公差の図示法:部品の大きさを表す寸法の図示法及び寸法公差の考え方と図示法について理解する. また,CADで寸法および寸法公差を図示する方法について学習する.
6.はめあいの考え方と図示法:寸法公差を示す重要な方法にはめあいがある.例えば軸受と軸のように丸い穴と軸が互いにはまり合う関係をはめあいという.ここでは,はめあいの考え方とはめあいの図示法について学習する.
7.幾何公差の考え方と図示法:面がどの程度平坦にできているか,2つの面がどの程度直角にできているかなど,部品の形状に関する精度の大きさを幾何公差という.ここでは,幾何公差の考え方と図示法について学習する. |
授業の詳細4 |
8.表面粗さの図示法:面の微少な凹凸高さのことを表面粗さという.ここでは表面粗さの定義と図示法について学習する.
9〜10.機械要素の製図法1:機械要素の中には形状が複雑で,形状を正確に書くことが容易でないものもある.そのような機械要素の1つにねじがある.ここでは,ねじとねじ部品の図示法について学習する. 11.機械要素の製図法2:ねじ以外の形状が複雑な機械要素として,歯車,転がり軸受,ばねの図示法について学習する.
12〜15.総合演習:豆ジャッキを題材として,計画図(組立図)を基に,豆ジャッキを構成する全部品の部品図を作成する総合的な製図課題を学習する.早期に部品図を完成できた場合には組立図の製図も経験する. |
授業の詳細5 |
成績評価の方法・基準
成績を評価するために,原則,下記の課題の提出により習熟度を確認する. 「投影法と線種の使い方」の課題 「補助投影図,展開図,部分拡大図,想像図」の課題 「断面図の製図法」の課題 「寸法と寸法公差の図示法」の課題 「はめあいの考え方と図示法」の課題 「幾何公差の考え方と図示法」の課題 「表面粗さの図示法」の課題 「ねじとねじ部品の図示法」の課題 「総合演習:豆ジャッキ」の課題
成績評価は次のようにするが,その詳細は最初の授業に説明をする. C:授業の目標のうち、1〜3項目についておおむね達成できている. B:授業の目標のうち、1〜4項目についておおむね達成できている. A:授業の目標の各項目を十分に達成できている. AA:授業の目標の各項目を十分に達成し,総合演習で優れた製図ができている場合. F:出席や提出物の内容が上記のCの基準に達していない場合
教科書
テキスト:『初心者のための機械製図』,藤本 元,御牧拓郎監修,植松育三,高谷芳明,多根井文男,深井完祐著(森北出版) 『Solid Worksによる3次元CAD』,門脇重道・高瀬善康 共著(実教出版) テキストとは別に,製図演習問題集のプリントを配布する.
備考覧 履修前の受講が望ましい科目:履修前に『機械加工学)』,『知能機械システムデザイン1』を履修しておくことが望ましい. |
授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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