科目名 |
生化学 |
担当教員 |
榎本 惠一 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B107 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
火2,金2 |
単位区分 |
選択,査定外 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2,0 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
【授業の目的】 生化学は,生物を構成する物質とその機能に基づいて生命現象を理解しようとする学問である.タンパク質,核酸,糖などの生体分子の成り立ちとその機能について学び,さらに酵素による物質の代謝とその調節,呼吸や光合成によるエネルギーの獲得,遺伝情報とタンパク質生合成の概略を理解することを目的とする.
【授業の進め方】 毎回講義録(pdf)を配布する.課題によって理解を深める。
【授業の目標】 1. 生体分子にとって重要な化学的相互作用について説明できる. 2. 生体分子を構成するアミノ酸、ヌクレオチド,糖質、脂質について説明できる. 3. 酵素反応の特徴を理解し、反応速度論についての簡単な計算ができる. 4. 同化と異化について説明できる. 5. 代謝の調節について説明できる. 6. 呼吸と光合成によるエネルギー獲得についてその概略を説明できる. 7. 遺伝情報の流れとタンパク質の生合成についてその概略を説明できる. 【キーワード】 生体構成分子、酵素反応、代謝と生体エネルギー、遺伝情報 |
授業の詳細2 |
【授業計画】 1.細胞の化学 細胞の構造とそれを構成する生体分子の種類を知り,生体分子の構造の維持や集合および機能の発現に本質的な役割を果たしている水素結合などの弱い相互作用について学ぶ. 2.アミノ酸 タンパク質を構成する20種のアミノ酸の種類とその性質について学ぶ. 3.タンパク質 アミノ酸で構成されるタンパク質の構造とその性質について学ぶ.また,タンパク質の立体構造をつくる基本構造について学ぶ. 4.ヌクレオチドと核酸 ヌクレオチドの一種であるATPは高エネルギー化合物として生体エネルギーの中心となる物質である.同時にヌクレオチドは遺伝物質である核酸の構成単位でもある.ヌクレオチドの種類とその性質について知り,さらに核酸の二重らせん構造について学ぶ. 5.糖質 代表的な多糖類であるデンプンやセルロースはエネルギーの貯蔵源として,あるいは植物の細胞壁を形づくる物質として重要な生体成分である.また多くの単糖やオリゴ糖が工業的に利用されている.糖の種類とその性質について学ぶ. 6.脂質と生体膜 脂質はエネルギー源となる他,ホルモン等の生理活性物質としても重要である.脂肪酸,中性脂質,リン脂質の種類と性質について学ぶ.さらに脂質を主成分とする複雑な分子集合体である生体膜について知る. 7.酵素とその特性 タンパク質を主成分とする酵素は生体内の化学反応の触媒として働く.酵素の触媒作用の特異性,酵素の分類,補酵素について学ぶ。 8.酵素の反応速度論 酵素反応の速度論的取り扱いについて,その概略を学習する. 9.代謝と生体エネルギーの原理 同化と異化,代謝におけるATPの役割,及び生体エネルギーの熱力学について学習する.
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授業の詳細3 |
10.解糖 エネルギー獲得手段としての呼吸における栄養物質の代謝の概略について理解する.嫌気的エネルギー獲得手段である解糖やアルコール発酵におけるATP合成の仕組みについて学ぶ. 11.〜12.好気呼吸 解糖に続くミトコンドリアの代謝経路であるクエン酸回路とこの回路で生産された還元物質を使ってATPを合成する電子伝達系について学ぶ. 13.光合成 光合成では,光のエネルギーを利用してATPや還元物質を合成し,さらにこれらの物質を使ってCO2を有機物として固定する.光合成の反応過程について学ぶ. 14.遺伝情報 DNAからメッセンジャーRNAへの遺伝情報の流れの概略を理解する. 15.タンパク質の合成 遺伝情報に基づくタンパク質合成について学習する. 16.これまでの講義内容についての理解度確認を行う。 |
授業の詳細4 |
【成績評価】 理解度確認によって評価する。 AA:特に優れた成績の場合 A:優れた成績の場合 B:良好な成績の場合 C:合格と見なされる成績の場合 F:不合格
【その他】 テキスト:ホートン生化学 第4版 Horton他著(東京化学同人)ISBN 9784807906727 参考書:マッキー生化学 第4版 MacKee & MacKee著 (化学同人)ISBN 9784759811902 備 考:履修前の受講が望ましい科目 「細胞生物学」(特に高校で生物を履修しなかった学生は、必ず受講しておくこと) |
授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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