科目名 |
分析化学 |
担当教員 |
角 克宏 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B106 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
火1,金1 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義の目的 本講義の目標は溶液内イオン平衡に基づく分析化学を学習し,化学反応を定量的に理解する能力を養うことである。分析化学における化学的手法を学習することは,分析操作の簡便さ,分析値の正確さ,繰り返し精度の良さから,機器分析の発達した現在でもなお重要である。さらに,分析化学の学習は,定量的な思考を身につける上で,化学のみならず生物を志す学生にも重要な訓練になる。本講義の基礎は主として質量作用の法則にあり,酸塩基平衡や錯生成平衡など,種々の化学平衡における平衡定数について理解し,数多くの演習を行い,イオン平衡に基づく定量分析化学を学習する。
講義の進め方 講義は基本的に教科書にそって行われる。図や表はPowerPointで示し、ノートは板書する。
達成目標 1. 酸-塩基平衡 2. 錯生成滴定 3. 沈殿滴定 4. 酸化還元平衡 |
授業の詳細2 |
講義計画
1. 滴定分析法 滴定に用いられる反応の種類を学び、分析法を理解する上で、化学量論に関する基礎知識が必要となる。モル、式量、濃度など基礎知識を復習すると共に、その計算法を演習する。
2-3. 化学平衡概説 − 平衡定数、活量および活量係数 種々の化学平衡における平衡定数を学習し、強電解質中におけるイオン強度と活量係数の関係(デバイ−ヒュッケル式)を理解する。さらに、ブレンステッドの酸−塩基平衡、溶液平衡、錯生成平衡および酸塩基平衡における化学平衡を理解する。
4-6. 酸塩基平衡 強酸−強塩基、弱酸−強塩基滴定などの酸塩基平衡を学習し、その敵定曲線および実際の分析において使用される指示薬の働きを理解する。さらに、緩衝溶液における緩衝作用を理解する。
7. 複雑な系の酸塩基平衡 1個だけのプロトンを供給する酸をモノプロトン酸と称し、4−5において議論してきた。この章では、炭酸やリン酸は二個以上のプロトンを供給する酸ポリプロトン酸を取り扱う。ポリプロトン酸の敵定曲線を学習し、種々のpHにおける酸塩基化学種の分布について理解する。
8. 予備講義・演習 講義が予定より延長したときのために予備講義時間を設ける。時間が余った場合には、演習時間にあてる。
9. 1〜8回の習熟度を確認する。 |
授業の詳細3 |
10-11. 金属錯体と錯生成滴定 金属イオンと配位子との反応によって生成する金属錯体生成に関して,理論的な取扱いを簡単に説明し,その平衡反応に関する滴定分析を取り扱う。錯体の安定度を示す生成定数および逐次生成定数を学び、滴定を学習する。EDTA滴定を学習し、pH効果、錯化効果を理解する。EDTA滴定のための指示薬の原理も理解する。
12. 溶解平衡 沈殿滴定を学習し、敵定曲線を理解する。指示薬に銀イオンが関係するモール法、フォルハルト法、ファヤンス法について学習する。溶解平衡における異種イオン効果、pH効果、加水分解効果、錯体生成の効果を学習する。
13-14. 酸化還元平衡 標準酸化還元電位について学習し、ネルンストの式を理解する。さらに、酸化還元平衡における敵定曲線を理解する。
15. 予備講義・演習 講義が予定より延長したときのために予備講義時間を設ける。時間が余った場合には、演習時間にあてる。
16. 10〜15回の習熟度を確認する。
テキスト:定量分析化学(改訂版) R.A.デイ, Jr・A.L.アンダーウッド 共著/鳥居泰男・康 智三 共役 培風館 |
授業の詳細4 |
成績評価 習熟度調査により評価する。
AA:達成目標をほぼ理解している。 A:達成目標の8割以上を理解している。 B:達成目標の7割以上を理解している。 C: 達成目標の6割以上理解している。 F: 達成目標の理解が6割に達していない。
習熟度調査には電卓の持ち込みが可能である |
授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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