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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?環境理工学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 技術開発概論 
担当教員 松元 信也 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 K203  開講学期 1学期 
曜日・時限 月2,木2  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 「授業の目的 」
  
“やってみないとわからない!”,“現象を注意深く観察せよ!”,“情熱をもって探求せよ!”など先人の言う技術開発者としての必須の考え方に関連する実例を通じて,技術開発に必要な基本的考え方・能力を習得する.

 「キーワード」
 技術開発者、心構え、アプローチの仕方、経済効果、マネジメントの仕方

「授業の進め方 」
  
歴史にみる技術革新の要諦,技術開発の経営上の意義,技術開発のアプローチの仕方等ついて具体的開発事例を挙げ解説する.

「達成目標 」

技術開発者としての必須の考え方や心構え,技術開発のアプローチの仕方,技術開発による経済効果の考え方,および技術開発のマネジメントの仕方の基礎を理解する.
 
授業の詳細2 「授業計画」
  
1.はじめに:“技術とは”、“技術開発者に要求される基本的センス”、及び“技術開発活動の分類と特性”について解説する.

2.歴史にみる技術革新の要諦(@“充分な素養が偶然を大発見に変える”):偶然遭遇した奇異な事象を見過ごすのか,“何だ!”と興味をもってみるのかは遭遇した人の保有する知識の豊かさによる.知識の豊かさが大発見のドライビングフォースの重要な因子の一つであることなどを事例を挙げて解説する.

3.歴史にみる技術革新の要諦(A“重要な発見発明は同時期になされる”):重要な発見・発明が同時期になされた事例,そして,それに関連して特許の重要性について解説する.

4.歴史にみる技術革新の要諦(B“ヒントは現場にある”、C“規制は技術革新を促す”):開発業務を行うに当り重要なことの一つは,“現場主義”である.その重要性に関係する事例を紹介する.また,“規制は技術革新を促す”に関連する事例についても紹介解説する.

5. 歴史にみる技術革新の要諦(D“必要は発明の母”):“必要は発明の母”に関連する事例を紹介解説すると共に、これまでの歴史にみる技術革新の要諦を振り返り、総括する.

6,7.企業における技術開発活動の役割と意義:技術開発の経営上の役割と意義を概説すると共に、技術開発による経済的効果を評価するための基礎的な知識を事例を挙げて解説する.

8,9.技術開発のアプローチの仕方(@“課題の意義を明確にする” A“プロセス、装置の意義を科学的、工学的に評価解析する”):多大な投資を伴う研究開発の着手に際しては,開発課題の意義を明確にすることが重要であること,並びに研究開発ではプロセスや装置の意義を科学的,工学的観点から徹底的に評価解析することが新たな革新を達成する上で重要であることを事例を挙げて解説する.

 
授業の詳細3 10.技術開発のアプローチの仕方(B“既成概念にとらわれずゴールの姿を描く”):技術開発に際しては,これまでの常識にこだわることなく,自ら掲げる理想を描くことが重要であることを解説する.

11.技術開発のアプローチの仕方(C“やってみる”,D“貴重な情報は現場第一線にある”):掲げた理想を実現するには,先ず実験してみることが何よりも重要であること,また技術(商品)開発に際しては,現場第一線の情報の収集に努めることが極めて重要であることなどを事例を挙げて解説する.

12,13.技術開発のマネジメント:通常,技術(商品)開発は数人でプロジェクトを組織して開発する.その際,プロジェクトメンバー全員が開発の進行状況を共有化しておくことの重要性とその手段について解説する.また,多大な投資で得られた知見情報は,水平展開する必要性があること,往々にして想定外の分野で活用されることなどを事例を挙げて解説する.

14.技術開発による市場革新及びポイント振り返り:技術革新で新規な市場が開拓された事例を解説するとともにレポート課題の解説を中心に本講義のポイントを振り返る.

15.達成目標に対する到達度を確認する。
 
授業の詳細4 「成績評価」

課題レポートと試験の成績の合計点が60点以上を合格とする.点数配分はレポート20点,試験80点. なお,合格者の内,特に優れた成績を示したものはAA,優れた成績を示したものはA,良好と認められる成績を示したものはB,合格と認められる成績を示したものはCと表示する.

「テキスト」
 必要に応じて配付する。

 「参考書」
・光る壁画:吉村昭著(新潮社、1984) ISBN978−4−10−111717−9 C0193
・研究者という職業:林周二著(東京図書、2009) ISBN978-4-489-00685-2
・研究と開発を考える:斎藤富士朗著(NECメディアプロダクツ、2000)ISBN978-4-87269-152-0

 「準備学習などについて」
 提示された課題に対するレポートは配布された資料などを参考に十分に吟味して作成すること。

 「備考」
 特になし。 
授業の詳細5  
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授業の詳細9  
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