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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?環境理工学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 機能材料化学 
担当教員 西脇 永敏,小廣 和哉 
対象学年 3年  クラス 学部:専門001 
講義室 B107  開講学期 2学期 
曜日・時限 火4,金4  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 【授業の目的】
化学は生活に密接な関係を有するものであることを学ぶ。機能材料の大きな部分を占める高分子化合物とは別に、低分子の機能材料を中心に、有機工業化学について学び、化学が私たちの生活にどのように活かされているのかを理解する。

【授業の概要】
◎キーワード 石油、色素、香料、油脂、医薬、農薬
◎講義は、各項目の内容を、板書並びにパワーポイントを用いて説明する。また、必要に応じて資料を配布し、視覚的に理解し易いようにする。

【達成目標】
1. 有機化学が工業的にどのように利用され、私たちの生活にどのように活かされているのかを理解する。
2. 機能材料が示す機能が、化学の知識の組み合わせによって成り立っていることを理解する。
3. 様々な分野で機能材料が利用され、それぞれが巧妙に設計されていることを理解する。


 
授業の詳細2 【授業計画】
1.石油・炭素資源
有機化学に用いられている主な炭素源である石油やその他の炭素資源について述べる。また、代替資源として着目されているバイオリファイナリーについても述べる。

2.石油化学
石油から化学原料に変換されていく過程について説明する。また、それぞれの過程で有機化学の知識がどのように活かされているのかを述べる。

3.染料・色素
色がどのように現れるのかについて述べる。また、その応用として染料や色素の化学についても説明する。

4.機能性色素
色素でも、近年は高機能化されている。特に光を利用した分野では色素の果たす役割は大きいことを説明する。

5.塗料・顔料
塗料や顔料は使用目的や構造が、同じ色を扱うものでも染料とは大きく異なる。この違いについて解説を行なう。

6.油脂
身の回りにある機能性材料(物質)の代表的なものであり、普段から口に入れているものである。ここでは、有機化学の観点から油脂の構造と性質について述べる。
 
授業の詳細3 7.界面活性剤
油脂の化学と関連して、密接な関係にある界面活性剤の化学について説明する。また、洗剤だけでなく、身の回りでどのように利用されているのかについて述べる。

8.これまでの講義内容についての理解度確認を行なう。

9.香粧品
香料や化粧品について述べる。香料は用途が広く、生活に密着したものである。どのような化合物が香料に使われているかということも含めて解説する。

10.電気・電子材料
現在、身の回りで多く使われている機能材料の1つが、電子・電気材料である。金属や無機物の替わりに有機化合物を使えば、どのようなメリットがあるのかについて述べる。

11.分離機能材料
生活の中で求められる機能に「分離」がある。どのような用途で分離が必要であり、どのように分離がなされているのかについて説明する。

12.生体機能材料
生体機能を果たす材料について解説する。また、その中で有機化学がどのような役割を果たしているのかについて述べる。

13.医薬
低分子の機能性化合物の代表的なものである。医薬品がどのように開発されているのかを、いくつかの例を挙げながら述べる。

14.農薬
同じ生理活性物質でも、医薬とは性質が異なる。かつて用いられていた農薬の毒性が高かったことから、印象は悪いが、今ではかなり安全性が高いことを解説する。

15.これまでの講義内容についての理解度確認を行なう。
 
授業の詳細4 【成績評価】
成績を評価するための2回の習熟度確認で出された問題の理解度とレポートおよび、出席点を合わせて評価する。評価基準は次の通りである。

AA:達成目標を完全に理解し,説明ができる。
A:達成目標について十分理解し,説明ができる。
B:達成目標をほぼ理解し,説明ができる。
C:達成目標の理解はできている。
F:Cに定める到達度に達していない場合。

◇テキスト
使用しない

◇参考書
「有機機能材料」 荒木孝二、明石満、高原淳、工藤一秋著、東京化学同人
「有機工業化学」 松田治和、岡原光男、野村正勝著、丸善
「有機工業化学」 戸嶋直樹、馬場章夫、東尾保彦他著、朝倉書店

【準備学習等についての具体的な指示】
 履修前提科目=「有機化学序論」、「有機化学」
これらの科目が不合格あるいは未履修であった者が履修登録を希望する場合には、有機化学の基礎的な部分について、よく理解しておくこと。

◇備 考
環境理工学群化学・生命科学専攻 専門領域科目
 オフィスアワー:在室時随時 
 連絡先:B棟419室
 
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