科目名 |
触媒化学 |
担当教員 |
杉本 隆一 |
対象学年 |
3年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
B107 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
火3,金3 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
講義の目的 触媒は私たちの身近にある物を作るときに必要であり、化学工業では欠くことのできないものです。近年では有害ガスを無害化して大気に排出させる役割を担う触媒や太陽光などの光エネルギーを用いて大気浄化、抗菌の作用を持つ触媒、人間に必要な物質のみを選択的に作り出す触媒などが開発されて、環境問題の解決や省資源、省エネルギーの技術分野にも広く使われ、その重要性はますます高くなっています。この講義では,日常生活と人の営みの中に「触媒」がどのように活用されているかを理解するための基礎知識を身に付ける.
講義の進め方 菊池英一・瀬川幸一・多田旭男・射水雄三・服部英著「新しい触媒化学」(教科書:下記)を用い,重要なキーワードを提示しつつ触媒の基礎を解説する.毎回,講義で述べたキーワードを講義終了時に提出する. 達成目標 1.種々の触媒反応を通じて、触媒がどのように反応速度および選択性を制御しているか理解できるようになる. 2.触媒機能を制御するためにどのように触媒が設計されているのかを理解できるようになる. 3.触媒の機能がどのような分野で利用されているかを理解する. |
授業の詳細2 |
1.触媒とは何か 触媒の種類と触媒がどのようなところで使われているか概観し、触媒の基本的機能と触媒反応の特徴を学習する.
2.触媒プロセスの開発 化学プロセスにおける触媒の役割、代表的な触媒の構造について説明し、触媒プロセス反応の基礎を学習する.
3.触媒による反応分子の活性化(1) 不均一系触媒の種類と反応性、活性点の構造と機能、活性の劣化発現について学ぶ.
4.触媒による反応分子の活性化(2) 均一系触媒の種類と反応性、工業的に重要な反応プロセスについて学ぶ.
5.不均一系触媒表面の反応 触媒表面の構造と水素、オレフィン、一酸化炭素、窒素等の化学吸着、物理吸着の現象について学ぶ.
6.不均一系触媒反応のメカニズムと反応速度 触媒表面上の反応と反応機構、工業的に重要な触媒反応について学ぶ.
7.不均一系触媒の構造キャラクタリゼーション 反応分子の吸着状態を調べる方法として吸着を利用する方法と分光分析機器を用いる方法について学ぶ. 8.実際に使われている不均一系触媒の種類と機能 化学製品生産プロセスで使用されている不均一系触媒について学ぶ.
9.実際に使われている均一系触媒の種類と機能(1) クロスカップリング反応とオレフィンメタセシス反応について学ぶ. 10.実際に使われている均一系触媒の種類と機能(2) 不斉還元反応と不斉酸化反応について学ぶ.
11.高分子合成に用いられる触媒(1) オレフィン重合用の不均一系触媒であるチーグラー・ナッタ触媒の構造と機能について学ぶ
12.高分子合成に用いられる触媒(2) オレフィン重合用の均一系触媒であるメタロセン触媒とポストメタロセン触媒の構造と機能について学ぶ.
13.触媒の新しい応用分野 触媒化学を中心に展開されているグリーンケミストリーの基本概念および環境、エネルギーと関連の深い触媒技術、化学製品生産プロセス以外の所で使用されている触媒技術について学ぶ.
14.触媒研究の最新の進歩 触媒に関する最近のトピックスを紹介する.
15.1?15の講義内容についての理解度確認 |
授業の詳細3 |
成績評価 小テストおよび試験で目標の達成度を評価する AA:達成目標をほぼ完全に理解し,説明ができる. A:達成目標について十分理解し,説明ができる. B:達成目標をほぼ理解し,説明ができる. C:達成目標の理解はできている. F:Cに定める到達度に達していない場合. |
授業の詳細4 |
◇教科書:: 菊池英一・瀬川幸一・多田旭男・射水雄三・服部英著「新しい触媒化学」第2版 |
授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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