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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?情報学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 情報メディア概論 
担当教員 植田 和憲 
対象学年 1年  クラス 学部:専門001 
講義室 A107  開講学期 2学期 
曜日・時限 月2,木2  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 【授業の目的】
マルチメディアという用語が使われるようになって久しく、情報メディア関連技術はコンピュータネットワークを介して行われるさまざまなサービスの重要な要素技術として一般的に利用されている。 この授業では、普段目にするテキスト、画像、音声といった触れる機会の多いメディアの持つ特徴、それらを複合的に活用する技術、それらを現実のものとするハードウェアなどについての基礎的な知識を得ること、および、この授業を通じて自らの興味のある分野あるいは技術を発見するなどして今後の進路を決定するための参考とすること、を目的とする。


【授業の概要】

授業形態・進め方など:
授業時間には講義が行われる。講義では、PowerPoint によるプレゼンテーションや各種ソフトウェアによる実演などによって行う。演習の時間では、記述式の問題を課し、講義で解説された内容についてどれほど理解したかを確認する。また、数回レポート課題を提示する。成績評価はレポート課題と理解度確認によって行う。理解度の確認は記述式の設問によって行われる。

キーワード:
メディア処理技術、記録メディア


【達成目標】

1.基礎的な用語の意味について説明ができるようになること
2.各種のアプリケーションやサービスにおいてどのような技術が使われているかを説明できるようになること
3.各種技術に対して興味があるかどうかを判断できていること
 
授業の詳細2 【授業計画】

1. ガイダンス、概説(情報メディア概論について)

2. テキスト情報処理技術1
いわゆる「文字コード」として知られているものやフォントといったコンピュータにおける文字の取り扱いについて解説する。

3. テキスト情報処理技術2
文字情報を意味的に解析することによって行われる形態素解析・構文解析などのテキスト情報処理技術、それらから派生する応用技術、などについて解説する。

4. 音声情報処理技術1
音とはどういうものか、音の波形表現や周波数との関係、音声のデジタル化、音声ファイルフォーマットの特徴、などについて解説する。

5. 音声情報処理技術2
音声処理技術やその応用技術などについて解説する。

6. 画像情報処理技術1
コンピュータにおける色の表現方法、コンピュータでの画像の取り扱い、画像ファイルフォーマット、などについて解説する。

7. 画像情報処理技術2
画像処理技術(フィルタ)やその応用技術について解説する。

8. 映像メディア
画像と映像との関係、映像情報圧縮技術、映像ファイルフォーマット、映像配信技術、などについて解説する。

9. 入出力インタフェース
入力インタフェースとして、各種ポインティングデバイス、キーボード、カメラ、出力インタフェースとして、プリンタ、ディスプレイ、などを取り上げ、その仕組みや利用されている原理などについて解説する。

 
授業の詳細3 10. 記録メディア1
情報の格納・保存のために用いられるメディアのうち磁気ディスクを中心に情報の記録・読み込みの原理やその機構などについて解説する。

11. 記録メディア2
情報の格納・保存のために用いられるメディアのうち光ディスクメディアを取り上げ、情報の記録・読み込みの原理やドライブの機構などについての解説を行う。

12. 電波と各種サービス
地上デジタル放送(テレビ)をはじめとするサービスと電波との関係を取り上げ、使用している電波や情報伝達の仕組みについて解説する。

13. 情報セキュリティ技術
Web アクセスやデジタル著作権管理技術に応用されている暗号化技術や認証技術について解説する。

14. コンテンツ流通基盤・配信技術
各種メディアを介したコンテンツの流通の前提となる基盤技術やコンテンツの配信にかかわる技術について解説する。また、コンピュータネットワークの変化について解説し、それに伴う新しい情報処理技術について紹介する。

15. 理解度確認
これまでの講義内容についての理解度確認を行う。

16. 情報メディア技術の研究開発と授業のまとめ
より良い技術を生み出すための標準化や研究開発、政府・各省庁などによる政策などの枠組みついて紹介する。その後、授業のまとめを行う。


演習をいつ行うかは適宜指定する。
 
授業の詳細4 【成績評価】

評価は理解度確認およびレポート課題によって行われる。

◆C:理解度確認およびレポートにてそれぞれの条件を満たす場合
理解度確認:6割以上の設問に対して、設問において何が問われているかを理解し、概ね正確に記述・解説できていると判断された場合
レポート:すべてのレポート課題に関し、課題内容の意図に沿って、資料の収集あるいは調査が行われかつ趣旨が明確になるようまとめられている、と判断された場合

◆B:C評価の基準を満たした上で、さらに以下の条件を満たす場合
理解度確認:7割以上の設問に対して、設問において何が問われているかを理解し、概ね正確に記述・解説できていると判断された場合

◆A:C評価の基準を満たした上で、理解度確認あるいはレポートにて以下の条件を満たす場合
理解度確認:8割以上の設問に対して、設問において何が問われているかを十分理解し、正確な記述・解説が行われていると判断された場合
レポート:すべてのレポート課題に対して、十分な量の資料の収集あるいは調査が行われかつそれらがよく取捨選択され情報が整理されている・論理的に全体が構成されその流れの中で提出者の趣旨が明確になるようよくまとめられている、と判断された場合

◆AA:A評価の基準を満たした上で、授業で扱われる各種メディア処理技術について十分な知識を有し、それら同士の関係や位置づけを理解し、新しく登場する技術やサービスを活用する力を有していると判断される場合、あるいは、理解度確認のいずれかの設問の解説またはいずれかのレポート課題に対する提出物において、この授業での想定をはるかに超える知識・能力等を有すると判断される場合

◆F:上記条件のいずれにも該当しない場合


なお、理解度確認に関連した追加課題の提出や口頭試問などにより対応する設問に対する評価を引き上げる機会を与えることがある。その場合、いくつの設問の評価を引き上げられるかは出席状況と理解度の度合に応じて変わる。
 
授業の詳細5 ◇テキスト

指定しない。 講義資料は事前に Web ページでダウンロードできるようにする予定である。


◇参考書

講義中に適宜提示する。 この授業で扱う技術は多岐にわたるため、複数の参考書を参考にする必要がある。 事前に大まかな知識を得ておきたい場合は以下の書籍を参考にするとよい。
・小舘香椎子, 柳沼良知, 小舘亮之, "マルチメディア表現と技術", 丸善株式会社, 2003, ISBN4621080903
・村田正幸, "マルチメディア情報ネットワーク", 共立出版株式会社, 1999, ISBN4320085795(この書籍を改題した「コンピュータネットワークの構成学」もすでに出版されている)


【準備学習等についての具体的な指示】
履修前の受講が望ましい科目:
コンピュータリテラシー,計算機システム

履修時の注意:
レポート課題などの基本的な提出方法としてメール(ファイルの場合は添付)を採用するため、大学のメールアドレスを問題なく使用できるようにしておく必要がある(それが困難な場合は事前に相談すること)。
他学群や他学科に所属する学生がこの授業の履修を希望する場合は、履修登録期間(学期開始時)内に履修希望の意思とその理由を教員室 (A407) まで赴き伝えること(その理由によって履修を許可するかどうかを判断する)。 それを行わなかった学生の履修は認めない。 また、理解度確認の方法や成績評価方法の性質上、成績の確定に時間を要するため、早期に単位の確定を要するような場合は履修するかどうかを慎重に検討すること。


【備考】
授業に関する諸連絡、講義資料の提示、およびレポート課題の提示などは Web ページ上で行われる。
提出されたレポートの内容が不十分であると判断した場合は再提出をさせることがある。 最終的に受理されるまで提出したとみなされないので注意すること。

連絡先:
A棟A407室

オフィスアワー:
水曜日 2時限目
 
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