科目名 |
ウェブメディア |
担当教員 |
植田 和憲 |
対象学年 |
3年,4年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
A107 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
火5,金5 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
【授業の目的】 誰もが世界中のコンテンツを閲覧することのできる WWW (World Wide Web) は、電子メールと共にインターネット普及の大きな要因となった。元来 WWW 上では事前に作成されたコンテンツの閲覧が主な用途であったが、新たな Web 関連技術の誕生などに伴い、その利用形態・利用目的は多様化した。その結果、Web (WWW) は生活・ビジネスなどにとって非常に大きな役割を果たすものとなっている。今後ますます Web 関連技術について十分な知識を持つことの重要性は増し、各種サービスを提供する側と提供される側のいずれの立場においても必要不可欠なこととなると思われる。 この授業では、現在でも変化・進化を続ける Web 関連技術、WWW 上で扱われるコンテンツ、WWW の利用形態、などに焦点を当て、それらに関する技術的な知識を獲得することを目的とする。
【授業の概要】 授業では、基本的に資料を使ったプレゼンテーションによる講義を行う。 講義は、技術に対する基本的な知識の獲得を目的として行われる。 具体的には、現在一般に利用されている仕様やサービスを紹介し、その中で利用されている技術についての詳細な解説を行う。さらに、講義内容を理解するための演習も行う。レポート課題は数回の講義の範囲に関して提示される予定である。また、クオータ末に理解度確認を授業全体のまとめとして行う。 次に述べる目標が達成できているかどうかを判定するために、理解度確認の際の設問の出題形式は基本的に記述式を採用する。
キーワード: WWW,ウェブコンテンツ,ウェブシステム
【達成目標】 1.Web に関連する各種の仕様の概要、および一部の詳細を知ること 2.各種の (Web) サービス・枠組みにおいてどのような技術が使われているかを説明できるようになること |
授業の詳細2 |
【授業計画】
1. ガイダンス、概説(ウェブメディアについて)
2. 情報ネットワーク技術 WWW システムを構築・利用するうえで前提となる情報ネットワーク技術について解説する。
3. インターネットと WWW WWW システムが存在するインターネットの特徴などについて解説するとともに、WWW システムと同様な枠組みを持つ他のシステムについての理解も深める。
4. ハイパーテキスト転送プロトコル HTTP Web コンテンツを取得するために設計された通信プロトコルである HTTP について解説する.具体的には、HTTP の持つ特徴、通信手順、やり取りされる情報などについて述べる.
5. ハイパーテキスト記述言語 HTML WWW システムにおける網を構成するハイパーリンクとそれを含むハイパーテキストを記述すために策定されたマークアップ言語である HTML について解説する。歴史的な HTML の役割の変遷や表現することができる要素などについて述べる。
6. スタイルシート (CSS) 元々 HTML が果たしていたハイパーテキストの装飾についての役割を担うようになったスタイルシートの仕様である CSS について解説する。CSS で表現する装飾やスタイルの重ね合わせの概念などについても述べる。
7. Web コンテンツ作成・Web サイト構築 Web コンテンツを作成する方法や環境について述べる。具体的には使用することができるソフトウェアやそれらの特徴について説明する。また、Web サイトという概念とサイトの構築にかかわる知識についての解説を行う。
8. 動的 Web コンテンツ コンテンツにアクセスする状況に応じて内容が変化する動的 Web コンテンツについて,生成の形態やプロセスの違うさまざまな環境を取り上げて解説する。
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授業の詳細3 |
9. Web セキュリティ1 認証・暗号化技術の概要およびインターネット上を通る HTTP 通信の安全を保証する SSL などについて解説する。
10. Web セキュリティ2 Web サーバの運用にかかわるセキュリティなどについて解説する。
11. コンテンツ流通基盤・XML コンテンツを流通させる際に必要となる要素技術について解説する。さらに、コンテンツ自体ではなくそれに関する情報を格納するためによく使用される仕様の基になるマークアップ言語である XML について解説する。
12. Web 上のサービス1(検索エンジン) Web 利用者がほぼ必ず利用するであろう検索エンジンについて、全体システムをその要素技術の詳細を交えながら解説する。また、多くの利用者を持つ検索エンジンを提供する企業に焦点を当て、提供する様々なサービスについても解説する。
13. Web 上のサービス2(ネット上コミュニティ) 人と人とを Web を媒介としてつなげるサービスやつながった人々のネットワーク形態,そしてそのような人々の活動を源として提供されるサービスなどに焦点を当てて解説を行う。
14. 補足講義・演習 これまでの授業では扱わなかった関連技術などについて補足的に講義や解説を行う。また、基礎的な内容の演習を行う。
15. 理解度確認 これまでの講義内容についての理解度確認を行う。
16. Web のこれまで・まとめ 授業の内容のまとめを行うとともに Web およびそれを取り巻くシステムの全体像を理解する. |
授業の詳細4 |
【成績評価】
評価は理解度確認およびレポート課題によって行われる。
◆C:理解度確認およびレポートにてそれぞれの条件を満たす場合 理解度確認:6割以上の設問に対して、設問において何が問われているかを理解し、概ね正確に記述・解説できていると判断された場合 レポート:すべてのレポート課題に関し、課題内容の意図に沿って、資料の収集あるいは調査が行われかつ趣旨が明確になるようまとめられている、と判断された場合
◆B:C評価の基準を満たした上で、さらに以下の条件を満たす場合 理解度確認:7割以上の設問に対して、設問において何が問われているかを理解し、概ね正確に記述・解説できていると判断された場合
◆A:C評価の基準を満たした上で、理解度確認あるいはレポートにて以下の条件を満たす場合 理解度確認:8割以上の設問に対して、設問において何が問われているかを十分理解し、正確な記述・解説が行われていると判断された場合 レポート:すべてのレポート課題に対して、十分な量の資料の収集あるいは調査が行われかつそれらがよく取捨選択され情報が整理されている・論理的に全体が構成されその流れの中で提出者の趣旨が明確になるようよくまとめられている、と判断された場合
◆AA:A評価の基準を満たした上で、授業で扱われる各種メディア処理技術について十分な知識を有し、それら同士の関係や位置づけを理解し、新しく登場する技術やサービスを活用する力を有していると判断される場合、あるいは、理解度確認のいずれかの設問の解答またはいずれかのレポート課題に対する提出物において、この授業での想定をはるかに超える知識・能力等を有すると判断される場合
◆F:上記条件のいずれにも該当しない場合
なお、理解度確認の設問に関連した追加課題の提出や口頭試問などにより対応する設問に対する評価を引き上げる機会を与えることがある。その場合、いくつの設問の評価を引き上げられるかは出席状況と理解度の度合に応じて変わる。 |
授業の詳細5 |
◇テキスト 指定しない。 講義資料をどのように入手すればよいかは講義に関する Web ページでアナウンスする予定である。
◇参考書 講義中に適宜提示する。 この授業で扱う技術は多岐にわたるため、複数の参考書を参考にする必要がある。
◇履修上の注意
【準備学習等についての具体的な指示】
レポート課題などの提出方法としてメール(ファイルの場合は添付)を採用するため、大学のメールアドレスを問題なく使用できるようにしておく必要がある(メールでの提出が困難な場合は事前に相談すること)。 他学群や他学科の学生がこの授業の履修を希望する場合は、履修登録期間(学期開始時)内に履修希望の意思とその理由を教員室 (A407) まで赴き伝えること(その理由によって履修を許可するかどうかを判断する)。それを行わなかった学生の履修は認めない。 また、理解度確認の設問の形式や成績評価方法の性質上、成績の確定に時間を要するため、早期に単位の確定を要するような場合は履修するかどうかを慎重に検討すること。
履修前の受講が望ましい科目: コンピュータリテラシ、情報メディア概論、計算機ネットワーク
【備考】 授業に関する諸連絡、講義資料の提示、およびレポート課題の提示などは Web ページ上で行われる(URL は初回のガイダンスなどでアナウンスする)。 提出されたレポートの内容が不十分であると判断した場合は再提出をさせることがある。 最終的に受理されるまで提出したとみなされないので注意すること。
連絡先: A棟A407室
オフィスアワー: 水曜日 2時限目 |
授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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