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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?情報学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 通信方式 
担当教員 島村 和典 
対象学年 2年  クラス 学部:専門001 
講義室 C102  開講学期 2学期 
曜日・時限 月4,木4  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 講義目標及び講義概要
  
通信網の提供する基本機能を理解し,通信網を構成するのに必須となる基盤構成要素について理解を深め,さらに,通信網を機能させるために重要なシステム技術となる通信方式技術についてディジタル方式基本事項を習得する.

講義および演習を通じて,次の水準を習得することを目標とする.
(1)通信網および通信方式の機能要件を理解し,通信系のシステム参照モデルを自ら記述できる.
(2)通信メディアを感覚メディア,概念メディアの両階層で特徴づけることができ,それらを対象とするディジタル通信方式の特徴を概説できる. 
(3)通信網サブシステムの基本機能を概説でき,ディジタルサブシステムの方式構成を論述できる.
(4)ディジタル通信方式の標本化,量子化,符号化の基本を理解できており,それぞれの代表的方式について基本的な設計,机上検証ができる.
(5)ディジタル通信網のユーザ網インタフェース,ネットワークノードインタフェースを理解し,代表的な通信プロトコルの技術要点を論述できる.
(6)近年の高機能通信方式を支える高速パケット通信技術,広帯域通信技術,インターネットプロトコルの基本を理解できており,ローカルネットワークおよび広域グローバルネットワークの構成を理解できている.
(7)通信方式の研究開発の課題につき機能要件レベルで基本を理解している.
 
授業の詳細2 講義計画
  
1.通信網構成要素と通信系のシステム参照モデル
講義と演習の進め方につき,オリエンテーションを行う.
通信網の機能目的と通信網を構成する要素を理解するとともに、通信網が果たす役割を学習する.システム参照モデルの意義と参照モデルの規定例を学ぶ.

2−3.通信方式におけるメディアとディジタル通信網の基礎
通信におけるメディアおよびマンマシンインタフェースについて基本属性を学習する.概念メディアに対応する基本ディジタル通信について理解する.
グローバルディジタル通信網の初期対象メディアである音声通信の基本を理解する.アナログ・ディジタル変換と通信方式との関わりを学び,グローバルディジタル通信におけるBORSCHT機能を学ぶ.

4.システム参照モデルおよび通信メディアに関して,問題演習を通じて理解を深める.

5−6.ディジタル情報通信の基礎
BORSCHT機能のC符号化部をとりあげ,標本化・量子化について,情報処理上の意味および数学表現について学習する.

7.デジタル情報通信における符号化および復号処理
BORSCHT機能のC符号化部における,符号化・復号化・フィルター機能について,情報処理上の意味および代表的方式を学習する.

8.標本化,量子化,符号化について演習課題によりPCM通信方式の理解を深める.
N-ISDN、B-ISDNのそれぞれについて、技術の詳細と応用を理解し、実用化および標準化の動向を含む現状と問題点を理解する。

 
授業の詳細3 9.音声符号化処理技術とPCM通信方式の展開
音声符号化処理における冗長度圧縮と基本的なPCM方式の技術展開を学習する.

10.予測符号化方式
マルチメディア通信符号化の基礎となる圧縮符号化の展開を学習し,予測符号化および符号化処理につき演習を通じて理解する.

11.通信網アーキテクチャ
ネットワークアーキテクチャ,システムアーキテクチャ,ソフトウェアアーキテクチャの階層規定を理解し,インターフェース規定の要点を学習する.また,グローバルディジタル通信方式における階層構造について学習する.

12.共通線信号方式
通信方式における情報路および信号路について方式上の理解を深め,ディジタル通信方式における共通線信号方式について学習する.さらに,共通線信号方式によるサービスアドレスの仮想化方式について理解する.

13.ノード通信方式
スイッチングノードおよび伝送ノードの基本構成技術について学習する.前者については大規模ノードの効率的な構成技術であるT-SW,S-SWを理解し,後者については再生中継の基本3R機能について理解する.

14.ディジタル多重化方式
STMおよびATMの2多重化方式,クロスコネクト方式,網同期・ディジタルハイアラーキについて基本概念を理解する.
 
授業の詳細4 15.アクセスシステム方式
アクセスネットワークについてディジタル通信方式上の技術課題を理解し,アクセス多重化方式の最新技術動向を学ぶ.

16.ディジタル通信サブシステム技術について演習により,理解を深める.

17.ローカルエリアネットワーク方式
LANの代表的な通信方式とその通信プロトコルについて学習する.

18−19.IPの基本プロトコル方式
IPルーティングの基本方式とv4およびv6プロトコルの基本方式を学習する.

20.試験
筆記による最終試験により,学習により到達した技術水準を確かめる.
 
授業の詳細5 ◆テキスト: ノ−ト講義とする.必要に応じて参考資料,参照データを配布する.

◆参 考 書:
「ディジタル信号処理」羽鳥光俊他,丸善株式会社,ISBN4-621-03923-7 C3355
「大学課程 情報伝送工学」式部 幹他,株式会社オーム社,ISBN4-274-13084-3
「マルチメディア通信システム」村上伸一他,株式会社昭晃堂,ISBN4-7856-2072-2 他

◆成績評価:演習課題と最終の筆記試験により,本科目の学習技術水準を検証して評価する.理解度の確認は4回程度実施する.
各理解度の評定演習回の満点を8点とする.水準検証の配分は,演習課題(4回の場合):32点満点,
期末の到達度確認(100−演習満点):68点満点 として加算する総合評価を基本とする.

 なお 理解度評定,到達度確認の際には ノートの参照を認める.

<成績評価の基準>
AA:特に優れた成績を示したもの
A :優れた成績を示したもの
B :良好と認められる成績を示したもの
C :合格と認められる成績を示したもの
F :不合格

◆備  考: JABEE「情報ネットワークシステム工学教育プログラム」必須科目  
◆履修の前提となる必須科目=「通信網概論J」  
◆事前の履修が望ましい科目=「応用解析学J」 
授業の詳細6 教員のオフィスアワー:月,火,木の昼休み時間を基本とする.
           昼休みを中心にしているのは 他の科目履修への影響を避けるためであって,
           それ以外の時限であっても 可能な限り対応する. 
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


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