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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?情報学群専門科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 応用コンピュータリテラシー 
担当教員 植田 和憲 
対象学年 1年  クラス 学部:専門001 
講義室 C−1WS  開講学期 1学期 
曜日・時限 火1,金1  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 【授業の目的】
技術者として成功するためには,専門領域を究めるだけではなく自分の持っている技術を表現できることも重要である.
この授業では,「コンピュータリテラシー」で馴染んだコンピュータとネットワークを更に活用し,情報学群実験などでの標準環境となる UNIX システムについて理解した上で,その基本的な操作方法を修得する.更に,専門科目で要求されるようなレポートの作成法を学習し,テキストプロセッサ LaTeX の利用法に習熟するとともに,技術文書作成法の基礎を学ぶ.
これが終了すると,オペレーティングシステムの基本的な概念と動作について理解できる.また,従うべき形式に沿ったレポートを作成し提出できるようになる.

【授業の概要】
キーワード:
UNIX コマンド,LaTeX

授業の進め方:
前半では,C-1WS で UNIX ターミナルを利用して UNIX コマンドとファイルシステムに関する講義と演習を行う.後半では,文書プロセッサ LaTeX による技術文書作成の基礎についての講義と演習を行う.

【達成目標】
(1) コンピュータの基本的な動作原理やファイルシステムについて理解する
(2) UNIX コマンドを用いたコンピュータとファイルの操作を身につける
(3) 技術文書の体裁と文書表現技術の基礎を身につける
 
授業の詳細2 【授業計画】

授業:

1.UNIX の特徴,UNIX の基本操作
まず,UNIX の歴史を概観することにより UNIX システムの思想やおおまかな仕組みについて理解する.また,ファイルやディレクトリの概念を学び,UNIX の特徴をとらえる.その後,UNIX システムの特徴を念頭におきながら簡単なファイル操作などを行うことで UNIX システムの操作に馴染む.

2.UNIX コマンドによるファイル操作(ファイル操作初歩)
UNIX コマンドによる各種ファイル操作などを行うことで,オペレーティングシステムの働きを理解する.

3.UNIX コマンドによるファイル操作(ファイル保護モード)
UNIX におけるファイルの保護モードについての操作を行うことで,UNIX ファイルシステムについての理解を深める.

4.UNIX コマンドによる各種操作(シェル)
シェルについての概要を学習し,コマンドの入力方法についての理解を深める.

5.UNIX コマンドによる各種操作(ジョブ,プロセス管理)
コマンドライン入力による入出力処理やジョブ・プロセス管理に関する操作を行うことで,UNIX の動作についての理解を深める.

6.コマンドによる各種操作の効率化(シェルスクリプト)
各種コマンドやシェルスクリプトなどの利用を通して,UNIX システムにおける各種操作の効率化について学ぶ.

7.コマンドによる各種操作の効率化(変数の利用)
シェルスクリプトなどにおける変数の利用を通して,UNIX システムにおける各種操作の効率化について学ぶ.

8.UNIX コマンドのまとめ
これまでに学んだ UNIX コマンドを振り返り,UNIX システムを活用できるようにする.

 
授業の詳細3 9.LaTeX の概念と基本操作
ワープロソフトとの違いを理解し,コマンドにより文書のイメージを作成する組版システムでの編集作業について学ぶ.

10.LaTeX コマンドの使い方(参照,箇条書きなど)
テキストエディタにより組版コマンドを含む LaTeX 文書ファイルを作成し,TeX ファイルの構造とコマンドについて習得する.

11.LaTeX コマンドの使い方(参考文献)
参考文献やその参照に関するコマンドを含む LaTeX 文書ファイルを作成し,TeX ファイルの構造とその特徴について習得する.

12.LaTeX による図の挿入
文書へ挿入する図の作成および LaTeX 文書への図の挿入方法を学ぶとともに,科学技術文章でのわかりやすい表現について理解する.

13.LaTeX による表の作成
LaTeX による表作成を通して,わかりやすい文書表現法を身につける.

14.LaTeX による数式の書き方
LaTeX は数式の記述に優れており科学技術系の文書作成に適しているという特性を理解した上で,コマンドによる数式表現を習得する.

15. LaTeX コマンドの使い方(補足)
LaTex による文書作成に関する補足的なコマンドの使用法や作業方法について学ぶ.

16.LaTeX による文書作成のまとめ
LaTeX コマンドを用いて文書を作成する.これまで学んだ知識を利用して,効果的な文書の作成法を身につける.

演習:
(実施日は適宜連絡する)
[演習1]UNIX コマンドに関する演習
[演習2]基本的な LaTeX コマンドを用いた文書作成に関する演習
[演習3]表や図を用いた LaTeX 文書作成に関する演習
[演習4]数式などを用いた LaTeX 文書作成に関する演習
※必要に応じてさらに演習などを実施する.
 
授業の詳細4 【成績評価】
2回の課題により達成度を評価する.

◆AA:課題で必要な項目全てが正しく記述されており,独自の工夫が見られる
◆ A:課題で必要な項目のうち8割以上が正しく記述されている
◆ B:課題で必要な項目のうち7割以上が正しく記述されている
◆ C:課題のうち特に重要な項目について概ね正しく記述されている

課題:
(1) UNIX システムとコマンドの解説
(2) LaTeX による科学技術解説文書作成


テキスト:
「Linux で学ぶコンピュータ・リテラシー」, 九州工業大学情報科学センター 編,(朝倉書店, 2007,ISBN978-4-254-12168-1)

参考書:
「LATEX2ε美文書作成入門 改訂第4版」, 奥村晴彦 著(共立出版, 2007,ISBN4774129844)(現在,改訂第5版も発行されている)
「LATEX2ε文典」, 生田誠三 著(朝倉書店, 2000,ISBN4254121407)


【準備学習等についての具体的な指示】
履修前提科目:
コンピュータリテラシー


【備考】
連絡先:
A棟A407室

オフィスアワー:
水曜日 2時限目
 
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