科目名 |
企業立地論 |
担当教員 |
坂本 泰祥,各指導教官 |
対象学年 |
2年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
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開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
時間外 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
・授業の目的
日本企業は、経済がグローバル化していく中で、国内のみならず海外までもその拠点とし、生産活動を行ってきました。その結果、産業の空洞化が起こった地域がある一方、より積極的に企業誘致に取り組む地域も出てきています。この授業では、産業集積をとりまく諸理論をふまえた上で、企業の空間的な行動様式を理解するとともに、地域経済・社会との関連性を理解することを目的とします。 また、企業はどのような要因によって立地選択をするのか、企業を誘致する側の戦略はどうあるべきなのかなどについて、国内外の企業および関連地域の事例を基にしながら、理解を深め、各自の意見を持てるようになることを目指します。
【授業の概要】 ◎ キーワード 立地選択、企業誘致、工業団地 ◎ この授業は、2月に集中講義の形式で行います。授業は、3つのテーマを設けて講義とグループワークを組み合わせた形で進めていきます。テーマは下記の通りです。 テーマ1:企業が「立地する」ということは何を意味するのか? テーマ2:なぜ、地域は企業を「誘致する」のか? テーマ3:企業が「立地したら」地域はどうなるのか? ◎ グループワークの目的は、講義の内容をグループメンバーのコミュニケーションを通じて振り返り、理解度を向上させることにあります。この授業でのグループワークは、与えられた課題に関して、4?5名程度のグループに分かれて活動を行います。各グループの活動の成果は、プレゼンテーションとレポートによって表現してもらいます。
【達成目標】 この授業が終わった時点で、以下のようなことができるようになっていれば、この授業の目標は達成されたことになります。 1)企業立地とは何かを説明できる 2)誘致政策がなぜ行われるのかを説明できる。 3)企業立地が行われた後、地域でどのようなことが起こりうるかを説明できる。 4)2つ以上の異なった立場(見解)があるときに、各々の側の観点から物事を考え、意見を形成することができる。 |
授業の詳細2 |
【授業計画】 テーマ1(第1〜5回):企業が「立地する」ということは何を意味するのか? 1)企業立地とは何かを国内と国外の事例から考えます。授業の開始時にミニレポートを実施します。 2)企業はどのような理由で本社や営業所、工場などの立地を決定するのか。その立地選択の要因を考えます。授業の終了時にミニレポートを実施します。 3)企業は世界各地で製品や部品を生産しています。そうした企業の「製造」によって、立地している地域や人には、いったい何が起こるのかをグループワークを通じて考えます。 4)グループワークの結果の振り返りをします。 5)企業が立地するということは何かを改めて考え、地域の課題について検討します。授業の終了時にミニレポートを実施します。
テーマ2(第6〜10回):なぜ、地域は企業を「誘致する」のか? 6)日本のみならず、世界中で企業を「誘致」する動きが見られます。その主体は、地方自治体や関連の行政機関ですが、それらが行う誘致政策とはいったい何かを国内と国外の事例から考えます。授業の開始時にミニレポートを実施します。 7)高知テクノパークを事例に、誘致政策を考えます。ここでは、実際に高知テクノパークを歩いて訪問します。授業の終了時にミニレポートを実施します。 8)高知テクノパークなどの「工業団地」の意味について、グループワークを通じて考えます。 9)グループワークの結果の振り返りをします。 10)地域が企業を政策するということは何かを改めて考え、地域の課題について検討します。授業の終了時にミニレポートを実施します。
テーマ3(第11〜15回):企業が「立地したら」地域はどうなるのか? 11)これまでの内容を踏まえ、国内の企業立地の事例を分析します。授業の開始時にミニレポートを実施します。 12)これまでの内容を踏まえ、国外の企業立地の事例を分析します。授業の終了時にミニレポートを実施します。 13)「企業立地を自ら考える」グループワークを行います。 14)グループワークの結果に関するプレゼンテーションを行います。 15)「企業立地論」で学んだこと この授業の目標に達しているかどうかを自己点検し、また、この授業のまとめとして課される最終レポートについて論点を整理します。授業の終了時にミニレポートを実施します。 |
授業の詳細3 |
【成績評価】 成績評価は、イ)講義に関して提出を課すミニレポート【第1回、第2回、第5回、第6回、第7回、第10回、第11回、第12回、第15回に実施。このうち第1回、第6回、第11回は、授業開始時に実施】、ロ)グループワークのプレゼンテーション、ハ)最終レポートで行います。それぞれの配分はイ)72%、ロ)8%、ハ)20%です。講義に関して提出を課すレポート(9回実施)は、それぞれ8点満点で採点します。プレゼンテーションは、内容、熱意、方法などを基準に判定します。最終レポート(20点満点)の評価は、下記の達成目標を基準にして採点します。 1)企業立地とは何かを説明できる 2)誘致政策がなぜ行われるのかを説明できる。 3)企業立地が行われた後、地域でどのようなことが起こりうるかを説明できる。
合計の得点を基に下記の通り成績評価を行います。 AA:90〜100点 A:80〜89点 B:70〜79点 C:60〜69点 F:0〜59点
【テキスト・参考書】 授業中に適宜指示する。
【準備学習等についての具体的な指示】 日本経済新聞などの経済誌だけでなく、高知新聞などの一般紙でも「企業立地」に関連する情報はとても頻繁に掲載されています。授業でも新聞記事は使用しますが、常日頃から、新聞やテレビのニュースなどに注意しておくよう心がけてください。
【備考】 以下の授業を履修していることが望ましい:「経営学」、「経営史」、「企業論」、「国際経営学(3年生以上)」、「多国籍企業論(3年生以上)」 |
授業の詳細4 |
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授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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