科目名 |
生産・品質管理 |
担当教員 |
中川 善典,松本 平八,冨澤 治 |
対象学年 |
3年 |
クラス |
学部:専門001 |
講義室 |
K203 |
開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
金4 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
? [授業の概要と目的] 日本の製造業の強みは生産管理・品質管理にあり、1970年代から1980年代にかけての日本企業躍進の原動力であったし、現在でも自動車分野での強さの源となっている。製品の品質・信頼性は、検査や試験で高められるものではなく、製造工程で作り込むべきもので、ここに品質管理の原点がある。講義では、生産管理や品質管理の基本を教えると共に、品質・信頼性関連の業務経験を生かし実践的な生産・品質管理を教えていきたい。 ? 基礎編として、「需要予測、製品と製造工程の開発と設計、生産能力計画、施設立地計画、ファシリティレイアウト、生産計画システム、在庫計画、生産管理システム(資材所要量計画MRP)、トヨタ生産方式(ジャストインタイム・自働化)、生産性と動作研究、ライン生産とセル生産、品質とTQC・TQM、統計的品質管理、QC7つ道具、新QC7つ道具、保全と信頼性(TPM)、国際品質管理規格(ISO9000)、品質機能展開(QFD)、品質工学(ロバストデザイン)、家電品の生産・品質管理」などを解説する。 ? 応用編として、「半導体事業を事例とした大量生産における生産管理・品質管理の実態と課題」などを解説する。 ・どのような仕事にも、生産品質管理は必要になります。販売、商業、農業、工業、物流など、すべての分野で、この生産品質管理の考えは共通しています。そこで、実務ができるための基礎を考えてゆきます。
[授業の進め方] ◎14回目の講義は全体まとめです。15回目はまとめのレビューを行う予定です。 ◎毎回、質問感想シートを提出していただき、次回の講義の始めに疑問を解決していきます。 ◎出席は成績評価における重要項目の1つとしています。しっかり出席してください(代返は不可能です)。 ◎レポート提出課題もあります。授業中の発言はプラス点とします。 ◎日頃から新聞や経済・経営系雑誌、テレビの経済・経営ルポなどに目を通して企業や経営に関する情報収集が肝心です。 |
授業の詳細2 |
[達成目標] 本講義における達成目標は以下の通りです。 ◎新聞やビジネス雑誌などの生産品質管理の内容を理解できるようになる。 ◎企業の生産品質管理全般における初歩的・基礎的キーワードを把握し理解できる。 ◎企業の生産品質管理の業務を理解し、就職に向けてのツールとして、活用できるようにする。 |
授業の詳細3 |
[授業計画] 1.イントロダクション 講義の概要と進め方について説明します。成績評価基準(出席、提出物、テスト)について担当者と受講者双方が誤解のないよう明確に示します。 2.第1章製造業の社長になってみよう キーワード: カテゴリマネジメント・PQ特性・生産方式・生産形態 3.第2章モノ作りの準備 キーワード: 生産の3MとQCD・NC/MC/FMC・見込みと受注生産・SLP 4.第3章「早く」作るための管理:工程管理 キーワード: 3つの生産計画・流動数分析・製造リードタイム・手順計画と工数計画 5.第4章「いいもの」を作るための管理:品質管理 キーワード: 品質の定義・代用特性・統計的品質管理・分散・標準偏差・スリーシグマ・工程能力指数・抜き取り検査・XR管理図・QC7つ道具 6.第5章「安く」作るための管理:原価管理 キーワード: 3つの利益・原価計算・原価差異・賦課 第6章3Mのうちの「人」の管理:IEと作業管理 キーワード: IE・稼働分析・サーブリック・作業標準化手順 7.第7章3Mのうちの「材料」の管理:資材管理 キーワード:購買管理の5原則・購買方式・パレート図・ダブルビン方式 第8章3Mのうちの「機械」の管理:設備管理 キーワード: 稼働率・フェールセーフとフールプルーフ・バスタブ曲線・アベラビリティ 8.第9章さまざまな生産システム・第10章けがや災害から生産を守る仕組み:安全管理 キーワード: JIT生産・かんばん・ストラクチャー型部品構成表・MRP・セル生産とモジュール生産・安全の3原則・5S・労働災害の指標・ハインリッヒの法則 |
授業の詳細4 |
9.「半導体事業を事例とした大量生産における生産管理・品質管理の実態と課題」1 大量生産における生産管理・品質管理 キーワード: 事業経営における生産管理・品質管理の位置づけ、競争優位、市場不良のダメージ 10.「半導体事業を事例とした大量生産における生産管理・品質管理の実態と課題」2 半導体製品とは? 半導体事業とは? キーワード: 大量生産・大量使用、微細化/複雑化による解析の困難化、品質の作り込み 11.「半導体事業を事例とした大量生産における生産管理・品質管理の実態と課題」3 品質保証と品質管理 キーワード: 品質設計、初品検証、変更管理、材料管理、ライン設備管理、ライン環境管理、抜き取り検査 12.「半導体事業を事例とした大量生産における生産管理・品質管理の実態と課題」4 半導体事業における生産管理・品質管理の実態と課題@ キーワード: 不良と故障、不良故障のメカニズム、故障物理と加速評価 13.「半導体事業を事例とした大量生産における生産管理・品質管理の実態と課題」5 半導体事業における生産管理・品質管理の実態と課題A キーワード: 故障分布、スクリーニング、市場故障の推定方法 14.全体まとめ 15.まとめレビュー と「家電品の生産品質管理」「食品の品質管理(HACCP)」「ISO9000(品質マネジメント規格)」「QFD」「品質工学(ロバストデザイン)」「農業の品質管理(GAP)」ほかトピックス |
授業の詳細5 |
[成績評価] 原則的に、出席状況、提出物、テストの総合評価である。 F:不合格 C:テストの受験資格を得た上でテストを受験し、60点〜69点の評点を得た場合。 B:テストの受験資格を得た上でテストを受験し、70点〜79点の評点を得た場合。 A:テストの受験資格を得た上でテストを受験し、80点〜89点の評点を得た場合。 AA:テストの受験資格を得た上でテストを受験し、90点以上の評点を得た場合。 *全出席はプラス点とします。 *授業中の発言は、内容によりプラス点とします。 *提出物は内容によりプラス点とします。 *総合計得点100点を超えた場合はAAです。 |
授業の詳細6 |
? [テキスト] ◎教科書:− ◎随時プリントやケース教材を配布し使用します。 [参考書] ◎「工場の仕組みが面白いほどわかる本」石川和幸著中経出版 ◎「工場と生産管理」山口文紀著JMAM ◎「生産管理システム入門」(坪根)、(工学図書) ◎「生産と経営の管理(吉本他、日本規格協会)」 ◎「品質管理入門A, B 」石川肇 (日科技連) ◎「生産マネジメント入門(藤本、日本経済新聞社)」 ◎「生産管理」秋庭雅夫他 (日本規格協会)他 |
授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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