科目名 |
情報ネットワーク論 |
担当教員 |
M村 昌則 |
対象学年 |
1年,2年 |
クラス |
院:専門001 |
講義室 |
A108 |
開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
火1,金1 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
【授業の目的】 この授業では無線ネットワークの設計に不可欠となる基礎理論を学ぶ.
【授業の進め方】 履修者をグループ分けするなどして担当を決め,資料を作成するなどして説明を行い,ディスカッションを通して理解を深める形式を基本としている.演習も行う. 履修希望者の人数によっては別の形態をとるなど柔軟に対応する.
【授業の概要と達成目標】 (1) 線形システムの信号理論の基礎を学び習得する. (2) 基本的なディジタル通信技術の理論を習得する (3) フェージングを物理現象として直感的に理解できるようになる. (4) ダイバーシティ技術,MIMO技術の基礎理論を学び習得する. |
授業の詳細2 |
【授業計画】 1−6.線形システムの信号理論とランダムプロセスの解析 フーリエ変換をベースとした線形システムの信号理論は,幅広い通信系の評価に応用される重要な理論である.線形システムの信号理論について復習し,いくつかの線形システムにおける信号の振る舞いについて考察する.また,無線ネットワークの設計において重要となるフェージング現象や雑音の振る舞いについての数学的な記述法を習得する.
4−12.ディジタル通信技術 ディジタル通信では,離散的な情報信号を何らかの電気信号にマッピングして送信する.送信点から受信点に到達した情報を元の離散情報に復元するのが受信機の役割である.ここで重要となるのは,いかに誤りなく元の情報を復元するか−最適な受信とは何か−ということである.加法性白色ガウス雑音環境下における最適受信機の構成法や,種々のディジタル通信方式の特性を議論する.
13−15.フェージング, ダイバーシティ技術, MIMO 移動通信では情報の伝達に電波が用いられることが多い.基地局から送信された電波が移動局に到達するまでには,周辺の建造物等により反射,回折,散乱等を受ける.よって通信環境は多重波伝搬路となる.このような通信路を経た電波は,レイリーフェージングに代表される瞬時値に分布のある信号となる.そのため,移動通信の性能に劣悪となることも多い.移動通信の性能改善を目的として幅広く利用されているダイバーシティ技術についてまず学習する.そして,最近注目されているMIMO(multi-input multi-output)技術について学ぶ. |
授業の詳細3 |
【成績評価】 ◆C:達成目標(1)〜(4)のうち2つ以上の目標を達成したと認められた場合 ◆B:達成目標(1)〜(4)のうち3つ以上の目標を達成したと認められた場合 ◆A:達成目標(1)〜(4)の全ての目標を達成したと認められた場合 ◆AA:達成目標(1)〜(4)の全ての目標をほぼ完全な達成度で合格した場合 なお,各目標を達成したかどうかの判定では,目標をほぼ完全に達成できたときを10とすると7以上を合格とする.ただし,各目標の判定に演習課題の結果を加味することがある. 成績評価がCに至らなかった場合でも,到達度が5以上の目標が2つ以上あり,かつ出席状況に優れる者には,レポート課題を与えその結果成績評価Cと同等以上になったと認められれば,Cを与える.
【テキスト】 資料を配布する
【参考書】 『Digital Communications』,Proakis, J. G.(McGraw-Hill) 『移動通信の基礎』,奥村善久・進士昌明 監修(電子情報通信学会) 『The Fourier Integral and Its Applications』,Papoulis, A.(Mc-Graw Hill) 『Modern Digital and Analog Communication Systems』,Lathi, B. P.(Oxford Press) 『Mobile Radio Communications』,Steele, R. and Hanzo, L.(IEEE Press) 『Microwave Mobile Communications』Jakes, W. C.(IEEE Press) 『通信方式』滑川敏彦・奥井重彦(森北出版)
【備考】 連絡先:A棟422室 オフィスアワー:毎週水曜9:00〜10:00 |
授業の詳細4 |
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授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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