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タイトル「2012年度シラバス」、フォルダ「2012年度シラバス?大学院 専門領域科目
シラバスの詳細は以下となります。
科目名 イノベーション論 
担当教員 冨澤 治,倉重 光宏,野中 高秀,大嶋 光昭 
対象学年 1年,2年,3年  クラス 院:専門001 
講義室   開講学期 2学期 
曜日・時限 時間外  単位区分 選択 
授業形態 一般講義  単位数
準備事項  
備考  
授業の詳細1 【授業の目的】
企業経営の2つの基本機能である「マーケティング」と「イノベーション」のうち「イノベーション」の一般理論を理解する

【キーワード】
アントレプレナーシップ、新結合、S字曲線、破壊的イノベーション、バリューイノベーション

【授業の進め方】
一般基礎理論の講義と産業界を代表する客員教授、特別講師による事例紹介を織り交ぜた構成の授業を通じて、実践的なイノベーション論について理解を深める。
15回の授業の終了後の特定テーマのレポート課題が課せられる。

【授業の達成目標】
起業家は「変化を読み、変化を創る」イノベーションが求められるが、いかにしてそれを行うのか、持続的なイノベーションを促進するにはいかなるマネジメントが肝要か、市場競争にはどのように対応すればよいのかなど、イノベーションの全過程を修得する.

@ 一般基礎理論として起業家にとって不可欠なイノベーションの概念、マネジメント、戦略について学ぶ.
A 放送、家電業界の具体的な商品、技術開発事例からイノベーション経営の課題を学ぶ
B 革新的な企業の事例にみられるイノベーション経営の型について理解する。


 
授業の詳細2 【授業計画】
1−2. イノベーションの基礎理論
重商主義からアダムスミスに至る経済学史の概略を学び、しかる後、資本主義の本質をその絶え間のない動態性に求めたシュンペーターの考え方を学習する。資本主義経済の発展動因としてイノベーションを捉えたシュンペーターの理論によれば、イノベーションとは「新結合」であり、その担い手が起業家であるという説を学ぶ。また、ドラッカーのイノベーションに関する議論から、イノベーションの本質を理解する。

3−5. 放送業界のイノベーション事例 (倉重 客員教授)
NHKにおけるプラズマディスプレイ、ハイビジョンTVなど放送関連技術、製品開発の事例とそのプロセスについて具体的に担当した当事者から学ぶ。


 
授業の詳細3 6−7. 技術のS曲線 
「物事の秩序を転換することによって金を儲けようとする革新者,つまり攻め手と,今手にしている利益を守り抜こうとする守り手との市場における戦い」という観点からイノベーションを捉えたリチャード・フォスターの考え方を学ぶ.

8−10.事例紹介3 (大嶋特別講師)
デジタル家電の代表であるテブレ防止機能付きビデオカメラ製品開発事業化を事例として技術開発から事業化に至るプロセスを学習する。 
授業の詳細4 11−12 マスメディアから見たイノベーション (野中客員教授)
産業界に起こった各種イノベーション事例に対してマスメディアの視点で分析を行った結果について学ぶ。


13.破壊的イノベーション
業界のトップ企業が,顧客の意見に耳を傾け,新技術に投資しても,なお技術や市場構造の分裂的(Disruptive)変化に直面した際,市場のリーダシップを失ってしまう現象に対してきわめて明快な解釈を示したクリステンセンの理論を学ぶ.

14.バリュー・イノベーションという考え方
既存の市場において新しい優れた価値を提供することで競争を無意味にし,その新しい価値から新しい市場を生み出すバリュー・イノベーションの考え方を学習する.

15.日本のイノベーティブな企業とイノベーションの体系化へのこころみ
日本のイノベーティブな企業のいくつかを例にとって、イノベーションを支える組織、風土を学習する。またいくつかの例をあげつつイノベーションのプロセスをモデル化する試みについて学ぶ。

 
授業の詳細5 【成績評価】
  講義中での討論参加、レポート課題を合わせて成績評価を行う。

AA Aに加えてイノベーションに関する独自の問題提起ができるレベル
A Bに加えてイノベーションのの各事例について理論との関連性を議論できるレベル
B Cに加えてイノベーションに関する派生的理論を理解できるレベル
C イノベーションと経済発展の関係、新結合、イノベーションの機会等基礎理論をを理解するレベル
F Cの判定に達しないレベル


テキスト: 教材を当日配布
参考書:
バーゲルマン 「技術とイノベーションの戦略的マネジメント」翔泳社、2007年
P.F.ドラッカー「イノベーションと起業家精神 上・下」、ダイヤモンド社、1997年
C.クリステンセン「イノベーションのジレンマ」、翔泳社、2001年
小川進「イノベーションの発生論理」、千倉書房、2000年
 
授業の詳細6  
授業の詳細7  
授業の詳細8  
授業の詳細9  
授業の詳細10  


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