科目名 |
起業工学概論 |
担当教員 |
冨澤 治,加納 剛太 |
対象学年 |
1年,2年,3年 |
クラス |
院:専門001 |
講義室 |
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開講学期 |
1学期 |
曜日・時限 |
時間外 |
単位区分 |
選択 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
【授業の目的】 技術シーズから事業展開に至るプロセスの枠組みである起業工学という新しい考えかたを体系的に理解する
【授業の進め方】 講義形式で実施する。 一般理論と特別講師による特定テーマの講演との組合せで進める。
【授業概要】 本講義は工学をベースとして起業を行うに際し必要な知識、知見を体系的な概念として把握しようとするものである。起業の意義と具体的な方法論、また特にその際に技術者に必要とされる資質と素養及び必要実施項目について、いくつかの具体的な事例を挙げながら議論する。 更に研究開発を通じて技術革新を起こして新たな価値を創造していくことの必要性と意義について考える。 |
授業の詳細2 |
【授業計画】 1−2 起業工学の背景、知識経済と技術革新 (加納名誉教授) 日本の製造業の競争力の実態を踏まえて何故起業工学が必要か言及すると同時に起業工学の背景として技術革新と経済発展の過程を学習する。またマネジメントとリーダシップの議論に続き起業工学におけるアントレプレナシップの位置、続いて21世紀の再生に向けた企業における新しい価値創造の課題について起業工学の体系の根幹をなすダイナミック起業モデルの学習を行う。
3−5 起業工学の考え方、 (冨澤) 起業家とは何か?、イノベーションを実行する人としてのアントレプレナーの定義から出発し、知識、製品から事業化に至る事業創造のプロセスを工学と起業工学の視点で分析しつつ起業工学の考え方について学習する. |
授業の詳細3 |
6−7 企業内起業、イノベーション体系化の試み (冨澤) 企業内起業の事例を議論したのち、イノベーションの機会、その体系化の試み、技術イノベーションの課題について学習する。
8−10 最新の実践的MOT(出川特別講師) 開発ベンチャーの現場からのテーマで、先端技術マネジメントと事業化ステージ、開発ベンチャーと大企業の連携例、アライアンス戦略の基本と展開等について学習する。 |
授業の詳細4 |
11−12 ビジネスアーキテクチャ、ビジネスモデル、バリューチェーンの再構築 (冨澤) ビジネスは多くの要素が絡まりあったシステムであり、このためシステム的思考が極めて重要になる。またビジネスアーキテクチャという概念をベースにしてビジネスモデルの議論を行うと同時にバリューチェーンの再構築についても学習する。 13−15 価値創造と技術、技術イノベーションの収益化、システムダイナミクス (冨澤) まず半導体事業を例に取った価値創造のプロセスを解説し、技術戦略と研究開発マネジメントの視点で技術イノベーションと収益のテーマについて議論を行う。統合型企業の課題、オープン志向の技術戦略等について議論する。またデジタル機器を例として起業工学の視点から産業構造を踏まえた競争戦略、製品開発におけるモジュール化の課題、水平分業構造の下での価値獲得のあり方等に学習する。 最後にシステム的思考とは何か?そのためのツールとしてのシステムダイナミクスについて学ぶ。 |
授業の詳細5 |
成績評価: 講義中での討論参加、レポートを合わせて成績評価を行う。
AA: Aに加えて事業創造プロセスに独自の見解を提示てきるれべる。 A: Bに加えて事例について起業工学的視点で議論できるレベル B: Cに加えて事業創造プロセスの課題を議論できるレベル C: 起業工学という概念を理解したレベル F: Cに達しないレベル
テキスト: 教材を当日配布
参考書 松田修一 「起業論 アントレプレナーの資質・知識・戦略」(日本経済新聞社) 山之内昭夫 「新・技術経営論」(日本経済出版社) クレイトン・クリステンセン 「イノベーションのジレンマ」(翔泳社) 弘岡正明 「技術革新と経済発展:日本経済新聞社」 野中郁次郎、紺野登 「知識創造の方法論: 東洋経済新報社」
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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