科目名 |
行政経営論 |
担当教員 |
那須 清吾 |
対象学年 |
1年,2年,3年 |
クラス |
院:専門001 |
講義室 |
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開講学期 |
2学期 |
曜日・時限 |
時間外 |
単位区分 |
選択,査定外 |
授業形態 |
一般講義 |
単位数 |
2,0 |
準備事項 |
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備考 |
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授業の詳細1 |
行政経営における経営戦略目標を達成するためには、実際に執行される住民サービス、社会資本等への投資や維持管理などが、最終的に経営戦略目標とどの様な論理的関係にあるかを知ることが様々な視点で重要である。論理的関係が不明瞭である場合、実際の行政において執行される予算に対する説明責任を果たすことが出来なくなり、市民の納得が得られず様々な摩擦を生むことになる。経営戦略目標と実際に執行される諸施策・事業および予算などが論理的に結びついた関係を表したものが所謂“ロジックモデル”の“形態”であるが、行政経営プロセス、政策・施策評価システムなどにおいて様々な役割を果たす。この様な行政経営のマネジメント構造と機能、その問題点と改善の方向性を理解することを目指す。 |
授業の詳細2 |
第1回 社会システムの捉え方(定義と構造)について、多様な学術分野でどう捉えているかについて考える。 第2回 社会システムをマネジメントする方法論、マネジメント(あるいはマネジメントサイクル)の定義および課題について考える。 第3回 マネジメントサイクルと行政経営システム(経営システム、仕事のやり方)について考える。マネジメントサイクルは、システム創造と改善が産物であり、あらゆる分野で共通のプロセス(PDCA、経営、改善、研究)が存在することを解説する。 第4回 マネジメントとこれを実施する人の関係について考える。マネジメントシステムは、人と運用方法で成果が決定される。例えば、老舗学などで家訓・社訓の効果を言っているが、どの様な関係になるかについて考える。 第5回 経営システムの階層構造と人の視点の関係、システムインテグレーション(統合)の重要性、統合に必要なインターフェースモデルについて考える。 第6回 行政経営における経営目標(アウトカム)のモデル化(インプット⇒アウトプット⇒アウトカム)について考える。 第7回 評価に関する基本理論(効用、余剰、便益の概念)について再考し、行政経営における評価の在り方と課題について考える。 第8回 アウトカムの構造化とロジックモデルの関係性について解説する。 第9回 行政における多様な評価方法について学び、様々な課題や限界について考える。 第10回 合意形成と評価の関係について考える。合意形成の基本的課題認識、成立要件、システム設計について討議する。 第11回 行政経営と合意形成の関係性について考える。 第12回 受講者の抱える様々な課題に対して、目的あるいはアウトカムの構造モデル化を行う方法論について考える。 第13回 最新の研究で行われている、目的あるいはアウトカムの構造モデル化および課題解決の為の経営システム構築について解説する。 第14〜15回 受講者によるそれぞれの課題の構造化、課題解決のためのアウトカムの構造モデル化(ロジックモデル)についての発表に対する解説を行う。 |
授業の詳細3 |
テキスト 配布資料に基づいて授業を行う。
評価 C:行政経営の基礎的な知識、その課題について理解している。 B:受講者の抱える課題を適切にモデル化することが出来る。 A:モデル化された課題に基づき、課題解決のためのアウトカムのロジックモデルが適切に構成できる。 AA:Aの内、ロジックモデルとマネジメントサイクルの関係性を適切に理解し、その運用についても提案できる。 |
授業の詳細4 |
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授業の詳細5 |
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授業の詳細6 |
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授業の詳細7 |
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授業の詳細8 |
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授業の詳細9 |
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授業の詳細10 |
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