生涯心理・脳科学客員研究室

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背景と目的

人間の心的機能は生涯を通じてさまざまな変化を遂げる。これまでの心理学・脳科学研究は、こうした発達・加齢が人間の認知的能力、動機づけ、そして感情に与える影響をさまざまな角度から検討してきた。しかしながら、人間の認知的能力、動機づけ、感情はそれ単体で機能するわけではない。たとえば人間の認知的発達は、知的好奇心といった動機づけ要因に大きく支えられているだろうし、人間の多様な感情は、認知的な感情制御の能力と密接に相互作用しあっている。本研究室の目的は、行動実験、脳イメージング、縦断調査、計算機モデリングといった多彩な方法論を用いて、学習・制御機能・メタ認知・感情・報酬処理・内発的動機づけ・社会性などをキーワードとしながら、それらの心的機能がどのように相互作用しながら、人間の生涯発達に寄与していくのかを明らかにすることである。

主な研究課題

人間の知的好奇心がどのような心的プロセスを経て意思決定や学習に影響を与えるのかを明らかにする。

  1. 人がどのように感情を制御しているのか、そしてそれが加齢に伴ってどのように変化するのかを明らかにする。
  2. 人の持つ信念が社会の中でどのように形成されるのかを調べる。
  3. 学校における生徒の感情・動機づけが思春期を通してどのように変化し、認知的機能に影響を与えるのかを縦断的な調査・実験を用いて検討する。

特記事項

本研究室は、学際的・国際的な取り組みを奨励し、心理学・脳科学に留まらず、生物学・計算機科学・統計学・ネットワーク科学・教育科学・老年学といった隣接領域からの国内外の研究者と積極的に共同研究ネットワークを構築する。

メンバー

室 長 :村山 航 客員教授
室長代理 :榊 美知子 客員准教授
協力メンバー:中村 直人 教授、鈴木 高志 准教授、村上 達也 講師