Lesson1

自己分析について

自己分析は、就職活動のステップに限らない、大きな成長のチャンスです。

Tips

  • 自分の価値観を見つめ直し、何にチャレンジするかを考える。
  • 自分の魅力をきちんと伝えるためにストーリーの素材を集める。
  • 就活を通じて成長し、価値観も変わる。
    自己分析は何度でも繰り返す。

1自己分析とは

就職活動では、さまざまな情報をもとに自分の進路を選択していくことになります。その選択をするうえで判断基準が明確であれば、後悔のない、納得のいく行動ができることになります。つまり自己分析とは、これからの行動を選択する判断基準を持つために自分の価値観を確かめ、自分の強みや弱みを客観的に見つめ直すことといえます。就職が人生のすべてを決定するものではありませんが、働くことは金銭を得るだけでなく、自分の将来に向けた学びのチャンスでもあります。そのチャンスを最大に生かすためにも、しっかりと自己分析をしておきましょう。

2自己分析が大切な理由

就職活動で自己分析が大切である理由は大きく二つあります。一つは、自分がどのような仕事にチャレンジしていくかを決める基準を持つためです。社会経験のない自分が、本当に何がしたいのかを見つけることはそう簡単ではありません。「得意なこと、苦手なこと」「好きなこと、嫌いなこと」「やりたいこと、やりたくないこと」。こうした自分の基本的な考えを「価値観」ということもあります。自己分析をすることで自分の価値観を見つめ直し、自信を持って何にチャレンジするかを決めることができます。

もう一つの理由は、自分の魅力をほかの人にもきちんと伝えるためです。就職活動では、エントリーシート(ES)や履歴書、面接など、自分の魅力を伝える場面がたくさんあります。自分が企業を理解し、企業もあなたを理解するコミュニケーションが就職活動のポイントです。初めての出合いですから、自分の魅力を自分自身が整理しておくことで相手に伝わりやすくしましょう。もちろん企業も学生に魅力を伝えるための自己分析をしています。

3自己分析は繰り返し

自己分析は就職活動の前に1度だけ行うとは限りません。なぜなら、新しい経験である就職活動を通じても自分が成長していくからです。

就職活動では、企業の担当者やアドバイスをくれる就職担当教員、就職支援課、保護者や友人・知人など多くの人とコミュニケーションすることになるでしょう。初めて会う人、社会人として尊敬できる先輩、少々緊張してしまう苦手な人など、自分の好き嫌いに関係なくさまざまな人と関わりを持っていくことになるのです。そして、その一つひとつの会話が自分の視野を広げていくことになります。

出会う人たちの経験談やこれまで聞いたことのない言葉で価値観が変わっていくかもしれません。就職活動の自己分析で自分を見つめる目も成長していくのです。ですから自己分析を繰り返すことはとても大切です。自分への評価が変わったなら、それは成長の証しだと思いましょう。

4自己分析のステップ

自己分析は、現在の自分の価値観や職業観、そしてなぜそうした観点が生まれたのかを、これまでどんな経験をしてきたかを思い出しながらひもとく作業といえます。そうすることで、自分が求める将来像への根拠が明確になります。また、求める将来像への根拠が分かれば、ほかの選択肢が生まれるなど可能性が広がることもあるでしょう。友人や家族などの客観的な意見も聞くことができるなら、より客観的な分析になるでしょう。

初めは何から考えていけばよいか、きっかけをつかむのが難しいものです。まずは下記の例を参考に簡潔にまとめてみて、その後の自分のやりやすい方法でより詳細にしていくとよいでしょう。

1_ 過去の自分を振り返る

幼いころから自分がどんなことに興味を持っていたかを振り返り、思い出してみましょう。夢中になっていたこと、得意だったこと、苦手だったこと、クラブ活動や学業以外の習い事、アルバイトなど。強く印象に残っているエピソードはもちろん、小さな経験からでもそこから学んだことがあるかもしれません。思いつく限り書き出しましょう。

2_ 現在の自分の価値観、職業観を考える

自分が何を大切にして行動しているか、物事を決める際に基準となる「好きなこと、嫌いなこと」「やるべきこと、やってはいけないこと」などを「価値観」といいます。これも性格や育った環境のなかでつくられてきたものです。価値観をもとに「なんのために働くのか」「どのような仕事が幸福か」という自分の「職業観」を論理的に理解しておきましょう。

3_ 現在の自分の長所、短所を考える

自分の強みや弱み、長所、短所を客観的に理解しておくようにしましょう。自分の長所が思いつかず、いくら考えても短所ばかりが思いついてしまうという人もいます。しかし実は、長所と短所は裏返しで見方にもよります。自分では短所だと思っていることがほかの人からは長所に見えることもあるのです。家族や友達にも聞いてみるとよいでしょう。

4_ 将来の夢、理想の自分を考える

将来、社会のなかでどのように働き、仕事と私生活のバランスを取りながらいかに生活するか、なるべく具体的なイメージを持てるようにしましょう。とはいえ、自分がまだ経験していないことをイメージするのは簡単ではないかもしれません。例えば、現実、空想上を問わずさまざまな人に自分を重ね、「自分ならどうする」と考えてみるのも効果的です。

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