GREETINGS

ご挨拶

開学20周年のご挨拶
 本学は1997年4月に開学し、今年で20周年を迎えます。発祥の地、香美キャンパスはかつて四国種馬所と言って、高品種の馬を創り出すという研究的な面を持つとともに、春には桜の名所として有名な場所でした。本学はそんな背景を引き継ぎ、高知県で唯一の工学系の大学として、教育研究を開始しました。立地の面でも、アメリカ景観建造物協会優秀賞を受賞するほどの美しいキャンパスを誇っています。
 大学の柱は研究です。世界中でやったことのない、やれなかった新しい試みに挑戦し、教育を通じてその成果を学生に伝え、学外にも発信することにより社会に貢献するという使命を担っています。
 本学は、地域や県、国の支援を受けて、一流の教員を集め、前向きで有能な職員を擁して、この使命を果たすべく、これまでにはない新しい大学像を創り出してきました。これは、大学のあるべき姿を常に追求するという、進化を続ける大学を目指す本学の基本方針に基づくものです。そして、大学が生み出し、蓄積する知の魅力により、学生、教職員、研究者、企業人、市民などの「人が集まる大学として成長を続けたいと思っています。
 これまで本学では、研究設備を充実させ、研究者交流を盛んにし、研究環境を整えて、独創的な着想を生み出しやすくなるように、様々な独自の運営を続けてきました。また、教育体制においても、開学時からクォーター制を採用して学修効果を高めたり、2003年には教育講師を配置して丁寧な指導ができるようにしたりしてきました。2008年には経済・マネジメント学群につながる文系学群も創設しました。さらに研究設備に限らず、ドミトリーや国際交流施設、野球場などのスポーツ施設も、独自のものを備えてきました。そして、これらを支える組織の面でも先頭を進み、2009年に日本で初めて私立大学から公立大学法人への転換を実現し、また2015年に本学と高知県立大学の2大学の法人の統合を行いました。
 本学は身軽な規模の大学であるがゆえに、大学の理想像に向かって先鞭をつけてきました。今後も、30周年、50周年、100周年に向けて、注目され続ける大学として発展していきたいと思っております。皆様には、発展する本学を見続けていただくとともに、一層のご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
学長 磯部雅彦