開学20周年記念式典・記念講演を開催します 開学20周年記念式典・記念講演を開催します

2017.11.07

開学20周年記念式典・記念講演を
開催しました

1997年4月に開学した本学は、本年20周年を迎え、11月4日(土)香美キャンパスにて「開学20周年記念式典」を挙行し、高知県知事 尾﨑 正直 氏を始めとする行政、企業、各種団体の関係者、地域の方々、日本および海外の卒業生、在学生、大学関係者など約600人にご出席いただきました。

開学20周年記念式典

磯部 雅彦 学長は「本学はこれまで、小規模な大学であることを活かして新しい試みをスピーディに取り入れてきました。大学は研究を続け発展させ、グローバル社会において、世界に役立つ知を創造し、地域に役立つ知として、地域、社会に独自の貢献をしていきます」と開学20周年を迎えた喜びと、今後の本学のあり方を明言し、未来に向けてさらなる飛躍を誓いました。

開催風景

今後も志の旗をより高く掲げ、本学が知をもって社会に応えられるよう、不断の努力を重ねる、と強い決意が述べられました。

開学20周年記念講演

記念講演では、2015年にノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所長 梶田 隆章 氏が「神岡でのニュートリノ研究を振り返って」と題し、最も小さいと考えられる素粒子のひとつであるニュートリノについて解説し、岐阜県飛騨市の神岡鉱山の地下1,000メートルに設置されたニュートリノを観測するための壮大な実験装置「カミオカンデ:現カムランド」と「スーパーカミオカンデ」を使った実験についても具体的に分かり易く解説されました。

講演終了後、学生や卒業生から、当該研究成果の産業界への応用の可能性や梶田教授の大学時代の研究に対する思い等の質疑応答が続き、最先端研究への理解が深まり、学生がノーベル賞受賞者から直接、研究者としての激励を受けるなど、貴重な機会となりました。

1959年、埼玉県東松山市生まれ。物理学者。東京大学教授・宇宙線研究所長。東京大学理学部附属素粒子物理国際研究センター助手、東京大学宇宙線研究所助手、助教授、教授を経て現職。岐阜県飛騨市の神岡鉱山の地下1000メートルに設置された実験装置「カミオカンデ」と「スーパーカミオカンデ」を使った実験に参加した。最も小さいと考えられる素粒子のひとつのニュートリノについて、地球の大気で生まれた大気ニュートリノを観測。移動中に粒の種類が変わる現象「ニュートリノ振動」を観測してニュートリノに質量があることを発見し、1998年の国際会議で発表した。「ニュートリノ質量の存在を示すニュートリノ振動の発見」により、2015年にノーベル物理学賞を受賞した。1999年に仁科記念賞、2010年に戸塚洋二賞、2012年に日本学士院賞、2015年に文化勲章受章、文化功労者。
現在は、大型低温重力波望遠鏡KAGRAのリーダーも務める。

ニュートリノ研究についてはこちら

開学20周年記念祝賀会

夕方から高知市内で開催した祝賀会でも、多数の方々に参加いただき、学長の挨拶で始まり、鏡開きの後、高知県公立大学法人の中澤 卓史 理事長の乾杯の音頭を合図に、大変盛況な催しとなりました。
地域連携機構兼システム工学群 松本 泰典 准教授の研究成果であるスラリーアイスの鮮度保持技術を使って、岩手県釜石市と高知県中土佐町から産地直送した新鮮な鰹のたたきや東北ならではの珍味「どんこ」のから揚げを振る舞う屋台や、学生によるよさこい演舞・吹奏楽部演奏を堪能しながら、大いに盛り上がり、祝賀会は大盛況のうちに幕を閉じました。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

開催風景

行政や県内外の企業の方々、日本および海外の卒業生、教職員ら総勢500名を超える皆様にお楽しみいただきました。


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