Lesson6
手紙・ハガキ・封筒の
書き方
手紙やハガキの書き方には正式なルールがあり、踏まえておくべき基本的な形式があります。
1基礎知識を身に付ける
普段、書き慣れていない人にとって難しく思えるのが「手紙の書き方」です。しかし、形式さえ知っていれば、誰にでも簡単に書けるものです。基本的なルールを踏まえたうえで、自分の気持ちを上手に伝えられるようにしましょう。
就職活動中に手紙を使う場合
- 資料請求
- 会社訪問の申し込み
- 内定辞退などのお詫び
- OB・OG訪問のお願い(これらはいずれも電話の後で手紙を送ると、より丁寧)
- OB・OG訪問のお礼
※緊急を要する場合や、申し込みの締切に間に合わない場合などには、電話を使って連絡を取ります。状況に応じて臨機応変に使い分けましょう。
手紙の基本形式
正式には頭語・前文・本文・末文・結語という順を追って書きます。
- ①頭語(冒頭語)
- 封書や初対面の場合…拝啓、謹啓
- 略式、急ぎの場合……前略、急啓
- ②時候の挨拶
- 立春の候など季節感のある言葉から書き始める。前略、急啓で始めた場合は省略。
- ③相手の様子を称える言葉
- 「貴社におかれましてはいよいよご隆盛(ご盛栄など)」「○○様にはますますご清祥」など。
- ④お礼・お詫び
- 「先日はお世話になりました」「ご多忙のところをありがとうございました」など。面識がないときは、例文のように書く。
- ⑤起こし言葉
- 「さて」「実は」「ところで」など。
- ⑥本文
- 主要な用件。簡潔にまとめながら、そっけなくならないように気を付ける。推敲が大切になる。
- ⑦末文
- 本文の用件を結ぶ言葉。
「ご多忙の折、恐縮ですが、どうぞよろしくお願い致します」など。 - ⑧結語
- 「拝啓」「謹啓」で始めた場合は「敬具」「敬白」、「前略」「急啓」の場合は「草々」。
- ⑨日付
- 縦書きは漢数字で文末に、横書きは英数字で文末・文頭どちらかに書く。
- ⑩大学院修士課程の場合
- 大学院工学研究科基盤工学専攻修士課程△△コース□□年
- ⑪自分の署名
- 氏名と学校名、学群・専攻まで書く。住所は郵便番号から書く。
- ⑫宛名
- 先方の氏名。会社名、部署名の場合は「○○御中」と書く。
Check Point
Check Point 1
事務的な用件は1枚に書く
資料請求や会社訪問のお願いなど、企業の人事部にあてる手紙は、便せん1枚に収まるように書きましょう。事務処理上、1枚のほうが便利だからです。
Check Point 2
手紙の書き方は今後も役に立つ
手紙の書き方は、就職活動中だけでなく、社会人になってからも必要な一般常識です。この機会にしっかりマスターしておきましょう。手紙の書き方のマニュアル本を1冊購入しておくと、のちのちまで役立ちます。