Lesson13
企業研究ノ-トを作ろう
業界や企業の膨大な情報整理に便利な「企業研究ノ-ト」。きちんとまとめて効率よく就職活動を行いましょう。
1企業研究ノートはなぜ必要なのか?
(1)必要な情報をすぐ取り出して活用するため
企業研究・業界研究のための情報は、新聞や雑誌、各情報誌などあらゆるところから収集しましょう。情報量は膨大ですから、必要な情報をすぐに取り出し、活用できるようにきちんとまとめておくことが大事。集めた情報を使いこなせるかどうかは整理の方法次第です。
(2)自分自身を深く理解するため
企業研究ノートを書いていると、「なぜその企業に行きたいのか」「どんな仕事をしたいのか」という考えが深まってきます。新しい情報を聞いた場合はそのつどノートに書き込んで、常に最新情報をまとめておくようにしましょう。
(3)志望動機に説得力を持たせるため
エントリーシートを書いたり面接を受ける際に、志望動機に説得力をもたせることができます。最終的に志望企業を絞り込むときにも役立ちます。
(4)就職活動の確認と励みになる
「どこまでやればいいの?」「これでいいのかなあ?」という不安や心配は就職活動につきもの。ノ-トをつくることが、その疑問を解決する目安の一つになると考えてください。「企業研究について、私はこれだけやった」という確認と、次のステップに進む励みになるはずです。

2企業研究ノートの形式
最初から業界を絞り込まず、3~4種類は検討しておきたいものです。さらに、一つの業界につき3~4社の企業について、詳しく調べてまとめます。業界ごとにノートを分けておくと、後で書き込みをしていくときに使いやすいでしょう。1冊のノートの前半には新聞や雑誌の切り抜きを貼って、後半には、「企業研究ノートの作成例」を参考に、企業情報をまとめます。
Check Point
Check Point 1
企業の長所・短所
企業の特徴は、考え方によって長所にも短所にもなります。例えば、「平均年齢が低い」という特徴の場合、「若手にもチャンスがあり、風通しが良好」(長所)と考えることも、「歴史が浅い」「離職率が高く平均年齢が上がらない」(短所)と考えることもできます。大切なのは、「自分がどういう企業で働きたいか」という基準を持つことです。
Check Point 2
接触のたびに書き加える
企業研究ノートには、OB・OG訪問や会社説明会といった企業との接触のたびに、新たに得た情報や感想などを書き加えていくようにしましょう。情報が増えていくことで、企業の印象も変わっていくものです。
Check Point 3
面接直前に再確認
面接試験の待ち時間は緊張して落ち着かないもの。そんなとき「企業研究ノート」を読み直してみましょう。企業情報を再度チェックし、これまでの自分の努力を再確認すると励みになります。