Lesson23
エントリーシートの提出
エントリーシートは、次の選考に進むための第一関門。しっかり対策を練って臨みましょう。
1エントリーシートとは
(1)エントリーシートは企業ごとに異なる
エントリーシートとは、企業が独自に作成している応募書類のことです。会社説明会や面接の前に提出を求める企業が多く、事実上の第一関門といえるでしょう。内容は、主に履歴書と自己紹介書を合わせたもので、学生時代の経験や自己PR、志望動機などを書かせるものとなっています。また、企業の求める人材像によって、質問にかなりの違いがあります。文字数も多く、やる気のない学生をふるい落とす意味合いもあるので、しっかりと業界研究、企業研究、自己分析などを行っていないと、きちんと記入するのは困難です。エントリーシートを活用する企業は年々増えており、現在ではかなりの割合で提出を求められますので、あらかじめ対策を練っておきましょう。
(2)エントリーシートの持つ意味
エントリーシートをもって第一次選考を行う企業と、単に次のステップへ進むための応募書類として提出させる企業とに大別されますが、多くの企業が第一次選考に活用しているというのが現状です。また、同じ企業でも、募集職種あるいは文系・理系によって異なる対応をしている場合もあります。エントリーシート提出に関する注意書きをよく読んで、何のために提出するのかを把握しておきましょう。
(3)エントリーシートの入手方法
エントリーシートは、エントリーと同じように、インターネット、ハガキや手紙、電話などで依頼して入手することができます。最近では、Web上で公開する企業が多いのですが、企業ごとに配布方法が異なりますので、注意しましょう。
(4)エントリーシートの提出方法
所定の用紙に手書きで記入する場合は、郵送による提出が一般的です。面接ではエントリーシートの内容に基づいて質問されることも多いので、第一次選考のあるなしにかかわらず必ずコピーを取っておきましょう。Web上で提出する場合は、何を書いたのか忘れないように、あらかじめ文章を作成しておき、保存しておくようにしましょう。
●主な入手経路
- ・エントリーした後、資料とともに郵送される
- ・郵送されてきた資料の中に、エントリーシート請求の案内が入っている
- ・Webを通じて入手する
- ・会社説明会で配布される。その場で書いて提出する場合もある
2エントリーシートを書くうえでの心構え
(1)紙の上で行われる面接と考える
エントリーシートの難易度は年々高くなっており、書かせる文字数が増えたり、あらかじめ用意している回答の書き写しでは通用しない質問が設定されていたりと、一筋縄ではいきません。ここには、学生の志望度を早い時点で測りたいという企業側の考えが反映されているのです。「エントリーシートは紙の上で行われる面接」だと考え、熱意を持って取り組むようにしましょう。
(2)魅力あるエントリーシートにする
エントリーシートは自分を売り込むプレゼンテーションツールだと考えましょう。魅力的なエントリーシートの条件は、まず「分かりやすさ」。あなたがどんな人間なのかが伝わらなければ、採用担当者も判断のしようがありません。あなたの顔がしっかり見える内容に仕上げましょう。もう一つ大切なのが「個性」です。マニュアルどおりの回答ではなく、自分の持つ個性を魅力的に表現することで、「面接で会って話を聞いてみたい」と思わせることができるのです。
(3)しっかりと自己分析をしておく
エントリーシートとは「あなたがどういう人か」を知るためのもの。あなた自身が自分のことを理解していなければ、書きようがありません。ここで表現した「あなた」が選考の最後までついて回るので、しっかりと自己分析を済ませておき、その結果を踏まえて自分の強みやセールスポイントを相手に伝わりやすい文章で記入できるように準備しておきましょう。
できれば友人、先輩などに事前に見てもらい、アドバイスをもらって文章をさらに磨いておくとよいでしょう。

Check Point
Check Point 1
さまざまな質問に対応できるよう準備しておく
よくある質問項目に対する答えは自分なりに整理して書けるようにしておきましょう。人によって違いますが、提出する社数は14社くらいが平均のようです。
Check Point 2
できるだけ早めの提出を
提出期限を守るのはいうまでもないことですが、締切の期日ぎりぎりではなく、できれば余裕をもって早めの提出を心掛けたいものです。また、企業によっては何回かに分けて締切を設定しているところもありますが、できるだけ第一次締切に提出するようにしましょう。
Check Point 3
PDFファイルをダウンロード
企業によっては、エントリーシートをPDFファイルでWebからダウンロードできるようにしています。その場合は、使用パソコンにAdobe Readerなどがインストールされていないとファイルを開くことができません。 Adobe ReaderはWebから無償でダウンロードしてインストールすることができます。