Lesson31

面接での受け答え

自己分析をしっかり行い、具体例も交えた自己PRを行うことが大切です。

1自己PR

Q
学生時代、特に力を入れたことは何ですか?

私が最も力を入れてきたことの一つは研究です。私は、人と機械のコミュニケーションに関するテーマを専攻していました。この研究では既存の製品にプログラムを組み込む必要があり、文献や先行研究を基に手法を模索し、解決することも多かったのですが、自分の力だけでは解決できない問題もあり、最初は思うように動作しませんでした。そこで、教授や先輩等へ相談し、またPDCAサイクルを意識し、何度も挑戦しました。その結果、一定の成果をあげ、作業の効率化を実現し、のちの研究室内プレゼンテーションで高評価をいただきました。

アドバイス

研究内容を中心につまずいた点、その困難をどのように乗り越えたか、よくまとめていると思います。結びに研究を通して学んだ経験を将来どのように活かしていきたいかを付け加えると良いでしょう。

Q
あなたが考える「自分の強み」は何ですか?

私の強みは「行動力」です。

ゼミ内でグループ活動を行っていた際に、既存の本や論文では結論にたどり着くためのデータを得ることができませんでした。そこで、私は企業へのアンケート調査を提案しました。グループ内で分担し、100社以上の企業にEメールや電話で連絡をとりました。百聞は一見にしかずという言葉の通り、自分から行動することにより、本からでは得ることのできない貴重な情報を手に入れることができました。また、企業へのアポイントをとるための電話の仕方や、訪問時のマナーなど、社会人として必要なスキルを学ぶ機会となりました。

この行動力を御社でも活かしていきたいと考えています。

アドバイス

「行動力」に関する具体的なエピソードが書かれており、よくアピールできています。1点付け加えるとするならば、行動力に対する成果や結果を表現できると、もっと面接官に好印象を与えることができるでしょう。

2志望動機

Q
当社を志望する理由は何ですか?

正直なところ、希望していた電機メーカーの中で、どの会社を受けようかとずっと迷っていたのですが、御社の会社説明会に参加させていただいたとき、私の学校のOBの方が「この会社の製品も、この会社の人たちも大好きだ。誇りを持って毎日仕事に取り組んでいるよ」と生き生きとした表情で話されていたことがとても印象に残りました。こんな言葉や表情は、表面的なものではない、ここまで社員が自分の会社のことを誇りに思える企業はそうはないのではないか、と感動したことが御社を志望させていただく最大の理由です。

アドバイス

率直な思いが伝わる志望理由で好感が持てます。付け加えるなら、会社や製品の良さを自分の実感として具体的に盛り込むと、もっと好印象を与える志望理由になるでしょう。日ごろから志望する会社の製品やサービスに触れ、自分なりの感想を志望理由につなげられるよう準備しておきましょう。

〈そのほかの質問例〉
もし希望職種に就けなかったらどうしますか?
辛かったことは? どのように乗り越えましたか?
学んだことをどのように生かせると思いますか?
今、関心を持っているニュースは何ですか?
コロナ対策の外出自粛中は何をしていましたか?
転勤するように言われたらどうしますか?

Check Point

Check Point 1

自己分析がなされているか

面接の評価のポイントは、きちんと自己分析をして、具体的な根拠に基づいて話しているかどうかです。事前の準備を余念なく。

Check Point 2

得意なことを売り込もう

「それで?」と面接官に突っ込んで聞かれたらしめたもの。多少のユーモアを織り込むことも大切です。あなたの得意分野で企業やビジネスに生かせそうなことを、興味深くアピールしましょう。

Message from OB・OG

圧迫面接にも笑顔で対応

面接で「うちはほとんど男性だけど大丈夫?」と聞かれました。圧迫面接じゃないの? と思いましたが、ここでムキになったら負け。ニッコリ笑顔をつくって「男兄弟の中で育ちましたし、アルバイト先も男性が多いので慣れています」とかわしました。

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