Lesson9

公務員の仕事

国民の暮らしを守り、豊かにする公務員の職種もさまざまです。

Tips

  • 国家公務員の試験情報は、人事院の情報をチェックする。
  • 地方公務員志望者は、各都道府県の情報をチェックする。
  • 公立学校教員志望者は、教育委員会の情報をチェックする。

1公務員の分類

公務員は、大きく国家公務員と地方公務員に分けることができます。採用先が国の機関であれば、国家公務員として、立法、司法、行政という政府の根幹を支える仕事に就くことになります。また、地方自治体の機関であれば、地方公務員として、その地域に密着した行政サービスなどを行うようになります。

公務員には、経費をできるだけ削減しながら、お客さま(国民、地域住民)への貢献を最大化していくという難しい課題の解決が求められます。社会や人々への奉仕の心がなければ務まらない仕事ですが、それが大きなやりがいにもつながっていきます。

また、福利厚生が充実していて、不況に左右されにくく安定性があるという印象があるため、近年、競争率も高くなっています。受験資格など早めの情報収集と準備が必要になるでしょう。

2公務員の仕事

公務員の仕事内容は、勤務する官庁やそれぞれの部門、職種によって大きく違います。民間企業とは比較にならないほど、幅広く多様な分野があることも特徴です。ここでは、公務員の仕事を大きく「行政・事務系」「技術系」「公安系」「資格系」の4つに分けて、簡単に紹介します。

1_ 行政・事務系の仕事

採用数が多く、公務員を代表する職種です。特定の部局に限定されず、本庁の各部門や出先機関など、さまざまな職場に広く採用されます。デスクワークが中心ですが、電話応対、窓口対応、営業、総務、庶務、人事、経理など幅広い仕事内容となります。「人」を相手にする仕事も多く、コミュニケーション能力や対人折衝能力が重要な部分を占めます。

2_ 技術系の仕事

技術系の仕事は、専門分野によって限定して採用されます。化学、薬学、農学ほか特定の分野の研究所で研究をするなど、電気、土木、建築、機械関係といった専門技術を要する仕事に携わります。異動も専門分野内の部署がほとんどです。ただし、就業してからは企画立案や事業執行にあたって、専門分野だけではなく行政全体を見渡せる幅広い視野が求められます。そのため専門知識や技術力のほかに、対人折衝能力や調整能力も重視されます。

3_ 公安系の仕事

社会の安全と平和を守る仕事に携わるのが公安系の仕事です。地方公務員では、身近な警察官、消防官などがあります。国家公務員では、刑務官、法務教官、入国警備官、皇宮護衛官、海上保安官、自衛官(陸・海・空)などがあります。

4_ 資格系の仕事

保育士、栄養士、司書、薬剤師、獣医師、保健師など、それぞれの資格を持った人が、公務員試験を受けて合格することが必要です。どの職種も採用人数が少なく、その分、競争率も非常に高いのが特徴です。

3国家公務員試験の体系

国家公務員の試験体系は、「総合職」「一般職」「専門職」「経験者採用」の4つに大別されます。

1_ 総合職

政策の企画・立案などの高度な知識、技術、または経験を必要とする業務に従事することを期待されています。試験の種類は、院卒者試験と大卒程度試験に分かれ、院卒者試験は大学院の修士課程、または専門職大学院の課程を修了した者と同程度、大卒程度試験は大学を卒業した者と同程度となります。また、総合職試験では外部英語試験が活用され「TOEFL(iBT)」「TOEIC」「IELTS」「実用英語技能検定(英検)」について、最終合格者決定の際にスコアに応じた加算が行われています。

2_ 一般職

「一般職」は主として事務処理などの定型的な業務に従事します。試験の種類は大卒者程度と高卒者程度に分かれます。

3_ 専門職

特定の行政分野に関わる職種になるため、専門知識を有するかどうかを重視して試験が行われます。試験の種類は大卒程度と高卒程度に分かれます。

4_ 経験者採用

勤務経験が必要なため学生が受験することはあまりありませんが、民間企業などで経験を有する人を係長以上の職へ採用するための中途採用試験です。

4地方公務員試験

地方公務員試験については受験資格や職務内容に応じて分類されています。また、公立学校の教員については教育委員会が試験を実施しています。

1_ 地方上級試験

都道府県や政令指定都市など、地方公共団体の幹部候補生を採用する試験です。団体ごとに試験内容が異なりますが、試験区分は、行政などの事務系と、電気・建築などの技術系に分かれているのが一般的です。

2_ 地方中級試験

一般事務、学校事務、警察事務などの事務系のほかに、司書、栄養士、保育士などの資格免許職や、農業、土木などの技術系が募集される場合があります。受験資格として、年齢制限があります。また、試験を実施しないこともあるため確認が必要です。

3_ 地方初級試験

一般事務、学校事務、警察事務などの事務系と、農業、土木、建築、電気などの技術系の募集があります。年齢制限と学歴制限を設けている場合があるので、地方公共団体ごとに確認が必要です。

4_ 公立学校教員

各都道府県・指定都市の教育委員会が試験を実施しており、各教育委員会により受験資格や選考方法・スケジュールが異なります。

公務員試験の情報をチェック

国家公務員 人事院 - 国家公務員試験採用情報NAVI
https://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo.html
地方公務員 各地方自治体・特別区のホームページ
公立学校教員 各地方自治体 教育委員会のホームページ
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