Lesson19

筆記試験・適性検査

選考過程であるとともに面接時の資料にもなります。

Tips

  • 能力適性検査や知識検査は問題集を解いて対策。
  • 論作文は、日々の書く訓練が大切。
  • 適性検査はいろいろな問題パターンに慣れておく。

1試験結果は企業にとって
重要な資料

筆記試験は、採用選考を行う企業のほぼ100%で実施されます。企業が試験を課す目的は、学生の能力や知識などが求める一定のレベルに到達しているかを判断する選考資料とすることです。特に人気企業では、すべての学生と面接を行うことが困難なため、エントリーシートとともに筆記試験の結果が大量の応募者を効率的に選考する材料として使われています。また、書類選考を通過した学生については面接時の基礎資料にされます。

2試験の実施方法

筆記試験の実施には大きく3つの方法があります。「企業の単独会場で受験」「テストセンターで受験」「自宅でWeb受験」の3つです。エントリー後に企業から連絡される内容に注意して受験しましょう。

1_ 企業の単独会場で受験

企業の会議室など指定される会場に行き、受験します。受験用紙に筆記で記入する場合や、各個人に用意されたパソコンを使って受験する場合があります。企業のオリジナリティーが反映される傾向があります。

2_ テストセンターで受験

「テストセンター」という全国に何カ所かある特定の会場でパソコンを使用して行われます。この形式で受験した結果は複数企業に送信することができます。いつまでに受験するかを指定されるのが通常です。

3_ 自宅でWeb受験

自分のパソコンから専用のシステムにアクセスして受験する方法です。交通費が不要、リラックスして受験できるというメリットがあります。期限が指定され、受験日時が限定されないのが通常です。

3筆記試験の種類

筆記試験は一般常識などが問われる「知識検査」と「適性検査」に大きく分かれます。また「適性検査」は、論理的思考力などを判断する「能力適性検査」と、組織への適応力などを判断する「職務適性検査」があります。マークシートなどペーパーで実施されるものや、パソコン、Webによって実施されるものがあります。

筆記試験の種類と内容

試験・
検査の種類
主な内容
知識検査 社会人としての見識があるかどうかを判断される検査であり、国語、数学、英語、社会などあらゆる分野から出題されます。種類として一般常識、時事問題、専門知識(英語、情報処理など)があり、その企業が独自に作成しているケースが多く見られます。この検査は業界ごとの特徴がよく出る傾向があります。
能力適性検査 論理的思考力や数量的処理力が備わっているかを判断するための検査で、主に国語のような言語系能力と、数学や理科のような非言語系能力の2分野から構成されています。
職務適性検査 組織への適応力や、性格からくる行動パターン、バイタリティーの有無、性格の傾向など、仕事に対する性格上の適性や態度・興味の強さなどを見る検査です。

4主な試験への対策

一般常識が問われたり作業効率が見られたりするような試験は、あらかじめどのような問題が出るのかを確認するなど、事前に対策することが可能です。また、問題の難易度は低くても、出題形式に慣れておいた方がよいものもあります。

一方、職務適性などは仮に適合していなければ将来的に学生、企業双方にとってミスマッチになる可能性もあり、ありのままの自分が表れるように回答する方がよい場合もあるでしょう。

1_ 知識検査への対策

一般常識については、社会・経済への興味を持って日ごろから新聞などメディアに目を通しておくことが大切です。特に、志望業界に関係する記事などについては論作文で出題されることがあります。分かりやすく、論理的な文章を書くことは、トレーニングの積み重ねによるため、早い段階から対策しておくことが望ましいでしょう。また、記述はもちろんですが、口頭でも伝えられるよう準備しておきましょう。記述と口頭では自然な言い回しに違いがありますが、分かりやすく構成する考え方に変わりはありません。

2_ 能力適性検査への対策

能力適性検査は文章を読み取る能力、計算能力など基本的な能力を持っているかを確認するために実施されます。そのため、一夜漬けで暗記などといった対策は効果がありませんが、一般的に問題そのものは中学レベルの国語、数学、理科の問題を解ける力があれば十分こなせるもので、難易度は高くありません。ただし、応用力や限られた時間内での解答が求められます。SPI3、玉手箱など主なテストについては対策用の参考書なども出版されているので、どのような問題が出題されるのか見ておくとよいでしょう。

3_ 職務適性検査への対策

職務適性検査については、「どう答えれば、得点が高くなるのか」を考慮して回答するものではありません。また、その評価は企業によっても職種によっても変わります。そのため、対策というよりも出題のされ方に慣れておくとよいでしょう。こうした適性検査では、うそをついて回答しても自分に合わない仕事をすることになると、自分にとっても企業にとっても時間や経験の無駄が生じ、結果としてミスマッチということが起こりかねません。また、回答の内容に矛盾があると面接時のチェックポイントになります。

適性検査の例

SPI3

基礎能力検査と性格タイプ検査

玉手箱

能力検査(言語・計数・英語)と性格検査

GAB

能力検査(暗算や法則性など)と性格検査

CAB

能力検査と性格検査。主にIT人材の採用に用いられることが多い

CUBIC

能力検査(言語、数理、論理など)と性格検査

TG-WEB

能力検査(言語、計数など)と性格検査

YG性格検査

多くの質問に回答し、神経質・劣等感・活動性などの性格特性を判断

内田クレペリン検査

難易度の低い計算を大量に行い、その作業から処理能力のレベルや性格・行動面の特徴を見る

※現在は、多くの適性検査が開発されており、ここで紹介した検査はごく一部です。

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