Lesson20

面接(対面・グループディスカッション)

個人面接/集団面接/グループディスカッションなどがあります。

Tips

  • 面接の形式で企業の意図をイメージする。
  • 面接の形式が違っても、自分の魅力を堂々とアピールする。
  • 企業研究と志望動機を見直し、入社意欲を確認する。

1面接の段階

面接試験の形式や回数は企業によって異なります。一般的なプロセスは、一次面接、二次面接、三次面接、最終面接となります。各段階で企業が知りたいことは異なります。そのため、面接官、その面接官の視点も変わることになります。面接における企業の質問の意図を理解して、自分の魅力をアピールするようにしましょう。

面接形式の例(A社の場合)

一次面接

集団面接やグループディスカッションが多く、自己PRや学生時代に力を入れたことなど人柄が問われる傾向があります。マナーなどの第一印象も重要です。

担当面接官
若手や中堅の人事採用担当者や社員
面接官の視点
同僚として一緒に働きたい人材かどうかを見られる
気を付けること
挨拶や言葉遣いなどのマナーを守る

第二次面接

自己PRや志望動機などについて、より踏み込んだ質問をされます。業界・企業研究を十分にしたうえでの自己PRがされているかどうか、受験者の本質が見られます。

担当面接官
課長クラスの採用担当者や社員
面接官の視点
部下として会社で活躍できる人間かどうかを見られる
気を付けること
自分の言葉で強みをアピールする

第三次面接

志望する姿勢が問われます。入社意志の強さや動機などの質問を通じて人柄、適性などを見られます。また、会社の方針に合った人間かどうかの確認がなされます。

担当面接官
部長クラスの採用担当者や役員
面接官の視点
会社に貢献できる人材となり得るか、潜在能力や将来性を見られる
気を付けること
堂々とした態度で、その企業を志望する熱意を伝える

最終面接

Check Point

Check Point 1

まざまなタイプの面接官がいる

面接官には、親しみやすい人や無愛想な人など、いろいろなタイプの人がいます。面接官がどのような態度を取っても、明るくハキハキと答えましょう。企業によっては、わざと難しい質問や厳しい態度をとって、対応できるかどうかを試す場合があります。返答に詰まるようなことがあるかもしれませんが、落ち着いて笑顔で対応しましょう。

Check Point 2

集団面接で気を付けること

自分が言おうとしていた答えを、ほかの学生に言われてしまうことがあります。「私も同じです」と答えずに、何か言葉を付け加えるなどの工夫をしてみましょう。また、ほかの学生が発言しているときによそ見をしたり、ほかのことを考えたり、自分には関係がないという態度を取るのは厳禁です。そういう態度もチェックされています。

2面接の種類(個人面接)

学生1人に対して1人の面接官、あるいは複数の面接官で行われます。

後者の場合は、たいてい1人が決まった質問をして、質問者以外はあなたのしぐさや表情をチェックしています。あなたは質問者の面接官をまっすぐ見て答え、質問者以外の面接官を意識しすぎないようにしましょう。

Point
  • 自分のペースで話すことができるので、自分を売り込むには最適
面接官はここをCheck
  • 会話のキャッチボールができるか
    (質問をよく聞き、意図を理解できているか)
  • 自分のことをしっかり理解・認識し、それが表現できているか
目線は…
  • うつむいたりせず、面接官の目を見ながら話す。ただし、にらみつけたり、上目遣いにならないように気を付ける

個人面接ケーススタディー

[食品メーカー/学生(女子・営業職志望)/面接官2人]

面接官:では、まず自己PRをお願いします。

学 生:はい。私のモットーは「生涯チャレンジャー」です。中・高一貫教育を受けておりそのまま内部進学できたのですが、狭い世界に疑問を感じ、思いきって現在の大学へ進路変更しました。さらに、入学後も学外の人脈をつくるため、レストランでのアルバイトを始めました…(略)。


面接官:その経験を仕事でどのように生かしていきたいですか? 具体的に説明してください。

学 生:レストランでは、ホールの役割分担を変えてみたところ、顕在化していなかった作業ロスを改善でき、サービス向上につながりました。そのように、一見スムーズに進行している既存の方法に対しても問題意識を持ち、より良いサービスと利益の追求を図っていきたいと思います。


面接官:5年後の自分像を語ってください。

学 生:公務員試験も受けているので、自分がどうなっているかビミョーですね。御社に入社できたと仮定して考えると、5年後となると、一通り仕事を覚え失敗も経験し本当に仕事の面白さが分かってくる時期だと思います。後輩もいることでしょうし、手本となるような常にトップセールスを記録する営業になっていたいと思います。「アレルギーを持つ子どもも安心しておいしく食べられるお菓子」に関する自分のアイデアが商品化されていればうれしいですね。

  • 第一印象は重要。相手の目を見てハキハキと。
  • 簡潔にまとめるのが一番だが、エントリーシートの内容以上のアピールができるよう心掛けよう。
  • 面接官は「やってきたこと」「できること」(=本人の強み)が業務上どのように活用できるかを見ている。具体的なイメージを提示しよう。
  • 余計なことは言わなくてもいい。また「ていうか」「なんか」「ビミョー」などという学生言葉には注意しよう。
  • 将来の仕事に対してどれだけ明確なビジョンを持っているか問われている。自己分析・企業研究を怠りなく。

3面接の種類(集団面接)

複数(3~5人)の学生に対して、複数(2~3人)の面接官で行われます。面接官が質問し、指名された順に答えたり、任意に答えたりする場合があります。ほかの学生の発言内容が気になりますが、面接官は、あなたが冷静に自分の意見を述べているかどうかをチェックしています。マイペースを保つようにしましょう。

Point
  • 自分の持ち時間は短いので質問には簡潔、的確かつ具体的に答える
  • ほかの学生の発言や、ほかの学生に対する面接官の態度に引きずられない
面接官はここをCheck
  • ほかの人の意見をしっかり聞いているか
  • 落ち着いて場の空気をつかんだ返答をしているか
  • 誇張されたエピソードなど目立った発言をしようとせず、自分なりの思いや気持ちを述べられているか
目線は…
  • 発言者の方を見る
  • ほかの学生の発言に無関心な態度は取らない

集団面接ケーススタディー

[食品メーカー/学生(女子・営業職志望)/面接官2人]

面接官:まず、どなたからでも結構ですので、一人ずつ簡単に自己PRをお願いします。

学生A:それでは、私からさせていただきます。私は、友人たちから「弾丸娘」と呼ばれています。それは人一倍好奇心が強く「面白そう!」と思ったことにすぐ飛びつくからです。学園祭実行委員会のメンバーだったときには、その性格を発揮し、初の試みだったのですが落語とロックバンドのコラボレーションライブを大成功させました。…(中略)それと、人見知りをしないことが自慢です。…(略)。


学生B:私は好奇心が並外れて強い人間だと思います。これまでもさまざまなことに挑戦してきました。
そこに書いてある一風変わったアルバイト先では、普通では経験できないことも仕事の中にあり、私の人生観に影響を与えました。


面接官:少子化傾向の中、この業界の将来をどう考えていますか?

学生C:学校や地域と連携し新しいサービスを提供していくことで活路が見いだせると思います。また学習意欲の高い高齢者の交流の場を創造していくことも考えられるのではないでしょうか。

面接官:今のC君の意見についてどう思いますか?

学生D:あ、えっと、学習塾が不要かどうかということでしょうか…?

  • 学生の積極性を見ている。一番初めというのは緊張するだろうが、PRのチャンスと考えて積極的に臨もう。
  • 「簡単に」「手短かに」と言われたら、1分程度で答える。
  • 話が長すぎるのは禁物。ほかの学生の時間を奪うことになる。周りに配慮ができない人だと判断されるので注意。
  • 「好奇心が旺盛」「前向きに取り組む」といったPRは前の発言者と重複することも多い。Aさんのようにインパクトのある表現を考えたり、興味を引く具体例を引用しよう。その際には、どのようなエピソードから生まれたPRなのか、もう一度自己分析し直すことが大切。
  • エントリーシートを読んでいる面接官が相手とはいえ、その場にいるほかの学生にも伝わるように話すことは基本。
  • 「あなたはどう考えるか」といった質問に意見を述べるためには、やはり企業研究をしっかり行うことが重要。「意見」に正否はないので自信を持って発言しよう。
  • 集団面接では、問題意識の持ち方や機転がきくかどうかを確認するため、ほかの学生の発言に対する意見を求められる場合もある。落ち着いて全体の話を聞くようにしよう。

アドバイス

ほかの人の話を聞いているかどうかも見られています。「自分の番が来たらどう答えようか」ばかりを考えて担当者の顔ばかり見ていると、聞いていないと判断されます。また、虚勢を張るのではなく、いつもの自分らしさを失わないようにしましょう。

4面接の種類(グループ
ディスカッション)

5~10人くらいのグループで一つのテーマが設定され、討議するのがグループディスカッションです。司会者も学生が務めます。グループ討議を通じて、集団のなかでの協調性や指導力が判断されます。

司会・書記・発表者など役割はいろいろありますが、評価上の有利・不利はありません。役割上、司会は発言する機会が多く、書記は発言することが少なくなる傾向にありますが、人の話を聞かずに話しすぎ、議論をまとめる方向に導けない司会はマイナス評価、書記でも話の軌道修正をするなど要所を押さえた発言をすればポイントは高くなります。

グループとしての目標を踏まえつつ、自分の役割をどのように担えるか。疑似的な仕事のなかで評価を行う形式といえます。

Point
  • 早い段階で自分の役割をつかみ、意識的に発言や行動で表現することが大切
  • 目立とうと思ってほかの人の意見を否定し、やり込めるような態度を取らない
  • 議論に勝つことが目的ではなく、他者とのコミュニケーションの取り方を観察するための面接
面接官はここをCheck
  • 客観的にほかの人の意見を聞き、議論の展開を分析できているか
目線は…
  • グループ全体に目を配り、積極的に参加する姿勢を見せる

過去に出題されたディスカッションテーマの例

テーマ 業種
不動産により多くの人に関心を持ってもらうために何をしたらよいか 建設・住宅・不動産
就職先の企業を決める決め手を3つ挙げなさい 水産・食品
生産的なコミュニケーションを取るにはどうすればよいか 医薬品・医療関連・
化粧品
当社を就職ランキング1位にする方法は 機械・プラントエンジニアリング
格差社会について 電子・電機
ゆとり教育と学力低下防止を両立させるには 銀行
当社が質で日本一になるためには
何をすべきか
保険
非正規雇用の増加の理由について 百貨店・チェーン
ストア・生協
日本の首都を移転させるべきか否か 調査・コンサルタント
少子化が進むなかで大学が生き残る方法 情報処理・
ソフトウエア
テレビ嫌いにどうやってテレビを見させるか マスコミ
結果とプロセス、どっちが大事なのか 運輸・倉庫
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