付録
敬語の使い方
敬語は急には使えないから、普段からの言葉遣いが大切です。
1正しい敬語の使い方
就職活動にあたって、必ず身に付けなければならないのが「常識をわきまえた言葉遣い=敬語の正しい使い方」です。これまで使ったことがない、という人にとっては、非常に難しく感じられるでしょう。友人同士の気楽な会話とはまったく違うのですから。しかし、基本を押さえておけば、それほど心配はいりません。完璧な社会人言葉ではなく、学生らしい好感の持てる、さわやかで節度のある言葉で話しましょう。まずは、敬語の使い方のポイントをしっかりつかんでおきましょう。
よく使う動詞の尊敬語と謙譲語
| 普通の言い方 | 尊敬語(相手に使う) | 謙譲語(自分に使う) |
|---|---|---|
| する・やる | なさる・される | 致す |
| いる | いらっしゃる | おる |
| 言う | おっしゃる | 申す・申し上げる |
| 話す | 話される・お話しになる | 申す・申し上げる |
| 聞く | お聞きになる | 伺う・拝聴する |
| 行く | いらっしゃる・行かれる | 参る・伺う |
| 来る | いらっしゃる・お越しになる・おいでになる | 参る・伺う |
| 見る | ご覧になる | 拝見する |
| 知る | ご存じ… | 存じ上げる |
| 会う | お会いになる | お目にかかる |
| 待つ | 待たれる・お待ちになる | お待ち申し上げる |
| 訪ねる | 訪ねられる・お訪ねになる | お訪ねする・お伺いする |
| 与える | くださる・賜る | 差し上げる |
| もらう | 受け取られる | いただく |
| 伝言する | お言付け… | 申し伝える |
注意する表現
| 会社 | 御社(おんしゃ)・ 貴社(きしゃ) |
|---|---|
| ぼく、オレ、わたし | 私(わたくし) |
| ~と言います | ~と申します |
| どうもすみません | 失礼いたしました・ 申し訳ありませんでした |
| すみませんが | 恐れ入りますが |
| 悪いのですが | 恐縮ですが・お手数ですが |
| どうでしょうか | いかがでしょうか |
| これでいいでしょうか | これでよろしいでしょうか |
| やってくれませんか | お願いできませんでしょうか |
| 電話してください | お電話をいただけませんでしょうか |
| 待ってくれませんか | お待ちいただけませんでしょうか |
| はい、いいです | はい、結構です |
2敬語の種類と注意点
敬語にはいくつか種類があります。相手への敬意を表す「尊敬語」、自分がへりくだることで間接的に敬意を表す「謙譲語」、丁寧な表現をすることで敬意を表す「丁寧語」の3種類です。特に尊敬語と謙譲語は相手に使うのか、自分に使うかを間違いやすいので注意しましょう。家族のことを話す場合は、代名詞を「父」「母」「祖父」「祖母」などにし、謙譲語を使います。また、敬語を重ねて使う「二重敬語」は誤りです。上の表を見て、確認しておきましょう。


3敬語は一朝一夕には
使えない
敬語は一朝一夕には使えません。先輩や知人を相手に練習する、アルバイトなどでお客さまに対して話す練習をするなど、普段から意識して使うようにしましょう。ただ、大切なのは敬意を持って話そうとする姿勢ですから、間違うことをことさら恐れる必要はありません。そもそも社会人でも敬語を正しく使うことは簡単ではありません。それは企業も分かっているのです。誠実に、話したいことを話す姿勢が最も大切なのです。
4学生言葉を使わない
普段、友人との会話で何気なく使っている「学生言葉」を就職活動で使ってはいけません。敬語は、もし間違って使用してしまっても、敬意が感じられれば大きく印象を損なうことはないでしょう。しかし、学生言葉は軽薄な印象を持たれやすいのです。普段使っていた「ていうかぁ~」が、面接本番で出てしまったという先輩もいます。緊張したとき、うっかり口をついて出ることがないよう、注意しておきましょう。
「学生言葉」の例
- 「わたしはぁー、この会社でぇー、これからぁー」という語尾をのばす話し方は、聞き苦しく、幼稚な感じがします。
- 「一応~です」「まあ~です」などは自信がないように聞こえます。
- 「私って~な人だから」という言い回しも好ましくありません。
- 「だって」「でも」「どうせ」など言い訳めいた言葉は使わないようにしましょう。
- 「大丈夫です」は肯定なのか否定なのか伝わりにくい言葉です。
- 流行語や隠語、略語もタブーです。
- そのほか、「マジで~」「ガチで~」「ビミョー」「全然~です」などは、絶対に使ってはいけません。



