電子講義:交通流の離散モデル
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交通流の離散モデル(7-2)
予測型運転者の混在するモデル2
ここで一つ注意したいのは M
1
→0 は実際に M
1
=0 とおいてかまわないが,反対に実際に M
1
=0 とおくことは不可能である点である。我々のモデルでは道路は円環状につながっているので、どれかをとりあえず前を止めたままで動かさない事には更新が始められない!そこで実際には M
1
→0 は M
1
=1 と置いた物を考えるしかない。これが「リードカー」という考えであり、此れを置く事によって初めて先読みモデルが計算機上に実装可能となる。これがそもそもの話の始まりで、この考えに立って先読み運転者の交通流への影響を考えたのが阿部とシェバの手法である。
この節ではこのようないわば「運転者の国民性」を表す混合比と言う新たなパラメタをもつモデルを調べてみる。
まず最初に、ここでは阿部モデルの先読み運転者が殆どの極限 M
2
→0
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